アリスと魔法の国
今から始まるは百鬼夜行会。だが、その前に今起こっている倭国内の戦争、[漢字]天裂の乱[/漢字][ふりがな]てんれつのらん[/ふりがな]に対する会議が行われる。そのため、今から集まるは各会を代表する者たち。だが、待合所には一人当たり3名以下の護衛、または家族が待っている。だからこの門をくぐるのは各会一人なのだ。
私達はその来た人たちへの挨拶と神威の顔見せをしているのである。
次に見えたのは可愛い耳の茶髪の少女。ふわふわの大きくな尻尾をつけていた。
「神威君、久しぶりなのだ」
そう言い少女は手をおおきく振りながらやってくる。
「[漢字]木葉[/漢字][ふりがな]このは[/ふりがな]が今の頭でござるか?」
その問いに木葉は首を横にふる。
「まだおじいちゃんが頭なんだけど、おじいちゃんがあまり動けないから代理で僕が来たのだ」
「そうでござるか。[漢字]楓林[/漢字][ふりがな]ふうりん[/ふりがな]爺さんも大変でござるなぁ」
風林爺さんってこの木葉という少女のおじいさんだろうか?
「そうなのだ。大変なのだ」
わざとらしい疲れた演技で言う。
リンリンリン リンリンリン!!
鈴の音が鳴り響く。
リン!!
「到着っと」
空から何かが落ちてきたかと思うとその落ちてきたものはそう一言言った。
「「[漢字]紅葉[/漢字][ふりがな]もみじ[/ふりがな]!!」」
神威と木葉の声が重なる。
その紅葉と呼ばれた者は金色の髪に狐耳を生やし、これも又大きな狐の尻尾を生やしている。そして少女は紅白の巫女服を着ていた。
紅葉は神威と木葉を向くとぱぁっと顔を明るくさせた。
「神威くん!!ひっさしぶりー」
そう言いながら神威に飛びつく。
神威をそれを受け止めるため抱くような形になる。
「「はぁ?」」
今度は私と木葉が低いトーンで声が重なった。
何あの娘?
いやいや、私は元貴族だ。こんなんで心を乱したりなんかしないもん。
「あえて嬉しいよ神威くん」
紅葉は神威の首に腕を回し顔を近づけて言う。
紅葉よりも神威のほうが足が高いため紅葉はつま先立ちをして、神威に寄っかかっている形である。
私はその二人の間に手を入れ引き剥がす。
「二人共、公衆の面前で何をやってるのかな?神威」
神威は私を見て少し顔を背ける。
顔を背けるだなんてやましいことがあると捉えられても仕方がない。
「ねぇ神威くん。この娘だれ?」
「えっと...こちらはアリスにござる。拙者の旅仲間でござる」
もう一声欲しいなぁ。
「僕は見抜いてたのだ」
多分、紅葉って娘も見抜いてると思うけどなぁ。
「そうじゃなくてね、神威くんの何?ってことだよ」
ほらやっぱり。
「拙者の?」
「そう。異性としてどうなのかってね。あぁ嘘は良くないよ。紅葉の特性は知ってるでしょ?紅葉は一族の中でも耳がとてもい事を」
「耳が良いだけで嘘を見抜けるってのはおかしいでござるけどな」
私も魔法で嘘が見抜けれるけど私のは目だ。それの耳ってこと?でもさっきの流れだとただ発達しているだけ?
「それは紅葉が神威くんと木葉ちゃんの嘘と真実は何回も聞いてるから嘘か本当かは分かるよ。嘘をついた時の声の響きや高さ、大きさ、速さの差でだいたいね」
ただ異常なまでに発達しているだけで魔法なんかではない。これまでのデータに基づく判断力とその細かな差を聞き取る耳がトリックか。
「拙者にとってアリスは...アリスは、[小文字]愛するものでござる[/小文字]」
後半の大事そうな所なんて言ったかよくわからなかった。気になるなぁ。
でもその中、耳の良い紅葉は聞き取れていた。
「そっか、紅葉というものがありながら...そっか、後で話し聞かせてね、神威くん」
そう言うと屋敷へと入っていった。
「待つのだ〜」
そう言いながら木葉も紅葉を追いかけて屋敷の中へと姿を消した。
神威が言うにはさっきの二人。木葉は妖狸会元頭首、[漢字]木ノ風 楓林[/漢字][ふりがな]きのかぜ ふうりん[/ふりがな]の孫娘である。紅葉は若くして九尾会の頭になったらしい。葛ノ木一家に伝わる神具、殺生石が使えるらしい。
さっきの紅葉は紅桜家傘下でもトップレベルの強さだという。
たしかにあの雰囲気、只者ではなかった。
けど、負けないもん。
私達はその来た人たちへの挨拶と神威の顔見せをしているのである。
次に見えたのは可愛い耳の茶髪の少女。ふわふわの大きくな尻尾をつけていた。
「神威君、久しぶりなのだ」
そう言い少女は手をおおきく振りながらやってくる。
「[漢字]木葉[/漢字][ふりがな]このは[/ふりがな]が今の頭でござるか?」
その問いに木葉は首を横にふる。
「まだおじいちゃんが頭なんだけど、おじいちゃんがあまり動けないから代理で僕が来たのだ」
「そうでござるか。[漢字]楓林[/漢字][ふりがな]ふうりん[/ふりがな]爺さんも大変でござるなぁ」
風林爺さんってこの木葉という少女のおじいさんだろうか?
「そうなのだ。大変なのだ」
わざとらしい疲れた演技で言う。
リンリンリン リンリンリン!!
鈴の音が鳴り響く。
リン!!
「到着っと」
空から何かが落ちてきたかと思うとその落ちてきたものはそう一言言った。
「「[漢字]紅葉[/漢字][ふりがな]もみじ[/ふりがな]!!」」
神威と木葉の声が重なる。
その紅葉と呼ばれた者は金色の髪に狐耳を生やし、これも又大きな狐の尻尾を生やしている。そして少女は紅白の巫女服を着ていた。
紅葉は神威と木葉を向くとぱぁっと顔を明るくさせた。
「神威くん!!ひっさしぶりー」
そう言いながら神威に飛びつく。
神威をそれを受け止めるため抱くような形になる。
「「はぁ?」」
今度は私と木葉が低いトーンで声が重なった。
何あの娘?
いやいや、私は元貴族だ。こんなんで心を乱したりなんかしないもん。
「あえて嬉しいよ神威くん」
紅葉は神威の首に腕を回し顔を近づけて言う。
紅葉よりも神威のほうが足が高いため紅葉はつま先立ちをして、神威に寄っかかっている形である。
私はその二人の間に手を入れ引き剥がす。
「二人共、公衆の面前で何をやってるのかな?神威」
神威は私を見て少し顔を背ける。
顔を背けるだなんてやましいことがあると捉えられても仕方がない。
「ねぇ神威くん。この娘だれ?」
「えっと...こちらはアリスにござる。拙者の旅仲間でござる」
もう一声欲しいなぁ。
「僕は見抜いてたのだ」
多分、紅葉って娘も見抜いてると思うけどなぁ。
「そうじゃなくてね、神威くんの何?ってことだよ」
ほらやっぱり。
「拙者の?」
「そう。異性としてどうなのかってね。あぁ嘘は良くないよ。紅葉の特性は知ってるでしょ?紅葉は一族の中でも耳がとてもい事を」
「耳が良いだけで嘘を見抜けるってのはおかしいでござるけどな」
私も魔法で嘘が見抜けれるけど私のは目だ。それの耳ってこと?でもさっきの流れだとただ発達しているだけ?
「それは紅葉が神威くんと木葉ちゃんの嘘と真実は何回も聞いてるから嘘か本当かは分かるよ。嘘をついた時の声の響きや高さ、大きさ、速さの差でだいたいね」
ただ異常なまでに発達しているだけで魔法なんかではない。これまでのデータに基づく判断力とその細かな差を聞き取る耳がトリックか。
「拙者にとってアリスは...アリスは、[小文字]愛するものでござる[/小文字]」
後半の大事そうな所なんて言ったかよくわからなかった。気になるなぁ。
でもその中、耳の良い紅葉は聞き取れていた。
「そっか、紅葉というものがありながら...そっか、後で話し聞かせてね、神威くん」
そう言うと屋敷へと入っていった。
「待つのだ〜」
そう言いながら木葉も紅葉を追いかけて屋敷の中へと姿を消した。
神威が言うにはさっきの二人。木葉は妖狸会元頭首、[漢字]木ノ風 楓林[/漢字][ふりがな]きのかぜ ふうりん[/ふりがな]の孫娘である。紅葉は若くして九尾会の頭になったらしい。葛ノ木一家に伝わる神具、殺生石が使えるらしい。
さっきの紅葉は紅桜家傘下でもトップレベルの強さだという。
たしかにあの雰囲気、只者ではなかった。
けど、負けないもん。