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アリスと魔法の国

#102

6章 1話 アリスと紅桜家傘下

 紅桜屋敷に着いた時にはもう昼ごろになっていた。
 妖美さんが出迎えてくれて美味しいご飯をごちそうしてくれた。
「そう言えばお前が帰って来たことを知った紅桜家傘下の組の代表たちが主に会いたいと申していたでありんすから、明日、此処で宴会を開くことになったでありんす」
 傘下の組ってなんかマフィアみたい...。
「そうでござるか。なら、九尾会、[漢字]桃獣[/漢字][ふりがな]とうじゅう[/ふりがな]会、天狗会、[漢字]河伯[/漢字][ふりがな]かはく[/ふりがな]会、[漢字]妖狸[/漢字][ふりがな]ようり[/ふりがな]会などでござるか?」
「いや、珍しく人前に出たがらない引きこもりの[漢字]鬼ヶ[/漢字][ふりがな]おにが[/ふりがな]会と、分家の黃建家も来るでありんす」
 なぁんか本当にマフィアみたい。
 えっと確か此処ではヤクザだっけ?
「珍しいでござるなあの二家がわざわざ来るだなんて」
 白米を食べながら神威は言う。
 それにしても神威って白米を美味しそうに食べるよなぁ。
 私はそう思いながらお茶を飲む。
 倭国のお茶は他の国と結構違ってまろやかで甘みが濃くて後味が良い。
 確かこの緑色のお茶の名前は...抹茶だ。
 色々なお茶を飲んできたけどそんなに無い感じで倭国特有のものだろう。
「神威の帰還はそれほどまでに重要であり、皆待っていたでありんすよ」
「そうだといいでござるなぁ」
 神威は私達が囲っている鍋から上がる煙を見つめていた。
「まぁ今日はその準備で忙しいでありんす」
「私達にお手伝いできることってありますか?」
 流石にここまでしてもらって何もしないわけにもいかない。
「客人に手伝わすなんてできないでありんす」
「いえ、私達も神威の仲間なので」
 その言葉に妖美はニコッと笑みを浮かべる。
「本当に神威はいい仲間ができたでありんすなぁ。そこまで言うのであれば買い出しに行ってもらえるでありんすか?」
「分かりました。何を買ってくれば?」
「そうでありんすねぇ...酒と肉、刺し身魚、それと野菜でありんす。酒多めで頼むでありんす」
「了解ですっ」
 私達はお金を持って街に繰り出した。
 買ったものと言うと、お酒は[漢字]獨酒[/漢字][ふりがな]どぶろく[/ふりがな]の白玲、倭国酒の大蛇殺し、焼酎の鸞鳥を買った。でもお酒に大蛇殺しって。まぁ、元が9つの首を持つ巨大な大蛇を酔わして殺した酒らしいから、その伝説から名付けたのだろう。
 そして、肉。肉は馬と猪、鴨の3つの種類。
 魚は鰹と鯵、河豚、鮭の3つの生魚。
 でも驚いたのがこの国って魚を生で食べるんだってね。
 神威に刺し身について聞いたら生で食べる魚とか言い始めてびっくりしたなぁ。
 次に野菜。野菜は芋と大根、きゅうり、それと適当な山の野菜である。
 何でも河伯会の人はきゅうりしか食べないらしい。どんだけきゅうり好きなんだろうね。
 私達が帰ると屋敷は綺麗に片付けられ(元々そんなに汚くなかった)、ふすまは黄金に塗られ、きれいな模様が墨か何かで書かれたものとなっていた。
 そして、一部のふすまは外され1つの大きな部屋となっていた。

 紅桜組系商会宴会、百鬼夜行会への時間は刻々と進んでいく。

作者メッセージ

 倭国編は紫月編、百鬼夜行会編、他二編ほどからなるイメージとなっています。
 紫月編が約二〇話、百鬼夜行会編は一五話行かないうちに終わらせたいと思います。
 いやぁ今まで以上に長い。
 てかどんどん長くなっていくし、キャラクターも増えていくし、世界情勢も変わっていくしで大変です。
 何か矛盾したり、間違ったり、違うこと言っていた場合、教えていただけたら幸いです

2025/01/26 00:54

The jester ID:≫ip9LpYJarv/ME
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