俺は狩人に噛みつかれ気を失った。

—夢？の中—
俺は何処かをさまよっていた。
「まだこっちに来ちゃだめ。」
誰かが言っている。
「世界を…」
何か言おうとしている。
だが聞こえない。
「世界を変えて。お兄ちゃん。」


その瞬間俺は目覚めた。
気づいたら俺は夏美の家にいた。

「竜也が起きたぞ！」

「大丈夫！？竜也くん。」

みんなの心配している顔が見える。
奥には、狩人がいた。
机には十字架が置いてあった。

「ごめん。竜也。」

狩人が謝った。
俺に噛み付いたことを。
確かに狩人は吸血鬼だ。
噛み付かれそうだと思っていた。

「お前の血は今まで喰った中で一番美味かったぞ。」

「お前人を殺しているのか？！」

「殺すわけないだろ！。少しだけいただいているのさ。許可をもらって。」

「じゃあなんで俺には許可をとらなかったんだ。」

「それはお前が今までで最高に美味そうだったからよ。」

こいつは本当に吸血鬼なんだな。
言ってることがこえーよ。

「思ったんだが、多分竜也はエラバレシモノというやつらしい。」

「えぇーーー！！！（全員）」

「まじか。本当か狩人！。」

「俺は喰った血の情報がわかるが、間違いない。こいつの血はエラバレシモノだ。」

「あのー。エラバレシモノってなに？」

「世界に一人しかいない創造主に認められた人だよ。」

「なんか特異体質とか、いろいろあるらしい。」

「妖王と退治屋が長年追い求めてきた人材。よかった竜也が退治屋デ。」

俺って本当はすごいやつらしい。
もしかして俺超人だったりして。

「竜也がいたら妖王軍の幹部も倒せるぞ！」

えっ？。
もしかして現代に妖王がいるんですか。
それ絶対俺が倒さなきゃいけないやつじゃん。
やだよ俺。

「妖王軍ってなんですか？」

「妖王軍とは妖王様の意思を受け取り、繋いでいく、誇り高き現代の妖怪たちです。」

そう言ったのは、窓に突然現れた、
美しい白髪の男性だった。