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蛇と剣士の妖怪退治

#36

貴方は手紙を信じますか?

もうすぐ朝になる。
マモルさんが言った。

「お前らさっさと帰れ!。竜也はお前らには殺させないぞ!!」

「チッ…。今回は見逃したる!!。」

そう言って鋼次たちは帰っていった。
しばらくはこんな俺を殺そうとする人が来るんだろうな…。

―次の日―

今日は優貴さんが裏山に来る。
…はずだった。
俺は裏山に向かったが優貴さんはいなかったのだ。
確かにあの手紙で俺の信頼はなくなる。
まさかショックで来なかったとか…?。

裏山で1人俺は困っていた。
しばらくして夏美がやってきた。

「竜也くん…。」

夏美が小さな声で私に話しかけてきた。
何か言いたそうにしていた。

「よっしゃ!。今日はマモルの兄貴もおらん!。」

鋼次と風花がやってきた。
今日は香奈さんはいないようだ。
それより…
タイミングが悪い!!。

「あ、これ邪魔しちゃ、あかんやつやった?。」

「……。」

「んじゃ、昨日の続きっちゅーことで竜也くん戦いましょー!!。」

また俺を殺しに来たか鋼次!!。
と言いたい。
本当かどうか分からない手紙なのに鋼次だけは俺を殺そうとする。
きっと彼は創造主に殺されたくないのだろう。

「なんで鋼次は俺を殺そうとするんだ。」

「んー…。創造主の指令と…後は秘密!。」

相変わらず秘密が多い。
そもそも退治屋の人ってみんな秘密ばっかりなんだよなぁ…。
俺も秘密は………あるっちゃあるけど…。

「俺は手紙がほんまやと信じる。誰もお前を殺そうとせんで退治屋が全滅させられるのは嫌や。」

そう言って鋼次は俺に刃を向けた。
彼が持っているのは剣ではなく刀。

「お前も武器をだせ。仲間殺しは1対1で正々堂々戦わんと気が済まん。」

俺は剣を構えた。
1年鍛えた俺の技。
1年でたいして成長しなかった大蛇も現した。
しかし無関係の女の子が2人いる中で戦うのはちょっと…。
てか風花は何をしにきたんだ?。

「先手必勝!!いくでっ!。」

鋼次が斬りかかってきた。
俺は全力で受け身をとる。
もちろん反撃はしない。
というか反撃ができない。
向こうがすごい勢いで攻めてくる。




「おっ?あれはエラバレシモノではないか。」

戦いを遮るように空から誰かが降りてきた。
それは角を生やした少女のような妖怪だった。

作者メッセージ

実質殺し屋だもんねー。
秘密多いよねー。

2024/12/30 17:26

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