蛇と剣士の妖怪退治
―約1年後―
俺が退治屋になって1年が経った。
大嶽丸を倒してから何も特別なことはなく、ただ毎日退治して、修行してを繰り返していた。
大嶽丸を倒してからは頻繁に退治の仕事をするようになった。
自分が強くなっているのも感じた。
俺は今日も裏山に向かった。
今日はマモルさんがいた。
「竜也。一つ聞きたいことがある。」
マモルさんは暗い顔をしていた。
その時だけマモルさんが誰かに負けたような表情をしていた。
自分の力ではどうしようもできないこと。
「お前は妖王軍とどんなつながりがある。」
「…?。」
突然聞かれた事に俺は答えられなかった。
もちろん良いつながりはない。
俺の妹を殺した組織。
憎むべきあいつがいる場所。
退治屋としての敵。
それだけだ。
「退治屋の誰かからの手紙だ…。」
「?。」
「竜也を早く殺せって…。」
「え?!。」
「しかも創造主様からの指令だ。逆らえない。」
創造主。
この世を創りし者。
創造主自らは手を下すことはできない。
だから誰かに伝言で指令を広めてもらう。
創造主には逆らえない。
運命だから。
つまり俺があいつを殺せずに死ぬのも―
「考えてみたんだ。もしかしたら嘘じゃないかって…。そしたら退治屋の誰かが裏切ったことになる…。」
俺の仲間が裏切るわけがない。
狼牙も夏美も狩人も優貴さんもはじめさんも。
俺を裏切るわけがない。
俺が知らない退治屋もいるらしいが、裏切るはずがない。
でも本当にそうだったら俺は死ぬ。
どっちであってもほしくない。
「創造主様が人を消すのには理由がある。竜也。なんか退治屋に不都合なことでもしたか?。」
不都合と言われると嫌だ。
俺は不都合じゃない。
そう信じる。
「してない…。」
「そうか。」
その後沈黙が続いた。
俺はみんなを信じてる。
でも死ぬのは嫌だ。
マモルさんが俺を殺そうとしないのは嬉しかった。
でもそのせいでマモルさんはどうなるのか心配だった。
たった一言、何かを言ってほしかった。
信じてる。
そう言ってほしかった。
その後もマモルさんは口を開かなかった。
俺が退治屋になって1年が経った。
大嶽丸を倒してから何も特別なことはなく、ただ毎日退治して、修行してを繰り返していた。
大嶽丸を倒してからは頻繁に退治の仕事をするようになった。
自分が強くなっているのも感じた。
俺は今日も裏山に向かった。
今日はマモルさんがいた。
「竜也。一つ聞きたいことがある。」
マモルさんは暗い顔をしていた。
その時だけマモルさんが誰かに負けたような表情をしていた。
自分の力ではどうしようもできないこと。
「お前は妖王軍とどんなつながりがある。」
「…?。」
突然聞かれた事に俺は答えられなかった。
もちろん良いつながりはない。
俺の妹を殺した組織。
憎むべきあいつがいる場所。
退治屋としての敵。
それだけだ。
「退治屋の誰かからの手紙だ…。」
「?。」
「竜也を早く殺せって…。」
「え?!。」
「しかも創造主様からの指令だ。逆らえない。」
創造主。
この世を創りし者。
創造主自らは手を下すことはできない。
だから誰かに伝言で指令を広めてもらう。
創造主には逆らえない。
運命だから。
つまり俺があいつを殺せずに死ぬのも―
「考えてみたんだ。もしかしたら嘘じゃないかって…。そしたら退治屋の誰かが裏切ったことになる…。」
俺の仲間が裏切るわけがない。
狼牙も夏美も狩人も優貴さんもはじめさんも。
俺を裏切るわけがない。
俺が知らない退治屋もいるらしいが、裏切るはずがない。
でも本当にそうだったら俺は死ぬ。
どっちであってもほしくない。
「創造主様が人を消すのには理由がある。竜也。なんか退治屋に不都合なことでもしたか?。」
不都合と言われると嫌だ。
俺は不都合じゃない。
そう信じる。
「してない…。」
「そうか。」
その後沈黙が続いた。
俺はみんなを信じてる。
でも死ぬのは嫌だ。
マモルさんが俺を殺そうとしないのは嬉しかった。
でもそのせいでマモルさんはどうなるのか心配だった。
たった一言、何かを言ってほしかった。
信じてる。
そう言ってほしかった。
その後もマモルさんは口を開かなかった。