狼牙に連れられてきたのはとある老人の家だった。
どうやらここに住む老人が武器を作っているらしい。
なぜかつちのこもついてきた。

「いらっしゃい。狼牙くんと…もう一人は新人かい？」

新人とは俺のことだろうか。

「こんにちは。竜也です。」

「よろしく。竜也くん。」

「ところで鉄三さん。四次元型の武器を作ってほしい。」

鉄三とは老人の名前だそうだ。
えっ…。
四次元型って何？。

「完成までに時間がかかりそうだ。竜也くんにはどんな武器が合うのか調べてきてくれ。」

「よし、竜也。妖怪退治に行くぞ！」

老人がただの刀に見えるような刀を渡してくれた。
これはサンプルで、この後、俺だけの武器というのを作ってくれるらしい。
ていうか、さっき退治に行くって言わなかった？！

「深夜に〇〇公園で集合だ！」

「深夜に起きれないよ！！」

「大丈夫。今の竜也には、妖力があるから何日かは寝なくてもいいんだよ。」

妖力を手に入れると、生活が大きく変わってしまう。
俺はそれを実感した。


—深夜―

本当に起きれた。
大晦日でさえ寝てしまう俺が起きれるなんて。
公園では狼牙が待っていた。
つちのこはいなかった。
今日の依頼は…

「イタ…ニンゲン…」

早速化け物いや、妖怪が現れた。
この前と違う妖怪だ。
やっぱ妖怪って怖い。

「竜也！剣を持て！」

俺は手に握っていた剣を振るった。
向こうはこっちを殺す気で来ている。
ああ。やっぱ怖い。
そう思うと、たくさん妖怪がやってきた。
このままでは自分が死んでしまう。

「頑張れ俺！自分で選んだ道だ！」

すると突然体が光りだした。

『黄金の龍が俺を護ってくれた。』
『黄金の龍が俺の刃を導いてくれた。』

知らぬ間に敵を１体倒していた。
でもまだまだ敵はいる。

「後は任せて竜也。」

狼牙がどこからか何かカッコいい小刀を取り出した。
狼牙からとてつもない妖力を感じたかと思えば…。

敵はみんないなくなっていた。

「竜也。僕は妖王なんだ。」

妖王？