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蛇と剣士の妖怪退治

#27

雷神

知らない人と大嶽丸が戦い始めて数分。
俺は思った。
あの人狼牙より強い?。

「狼牙。あの人狼牙より強いのか?。」

「いや。僕の攻撃は昔からの妖王軍には効かないんだ。」

「あー…。なんか特殊なんのがあるんだね。」

「だからそれがなかったら僕の方が強いかな…。」

そう言っているが、あの人は強い。
大嶽丸と渡り合えている。
そういえば大嶽丸が三幹部だってこと知らないな。
あの人。
彼の武器は大剣。
金棒と大剣は同じ大振りだからなかなか決着がつかない。

「腕が2本しかない下等種族が!!。」

「お前さっきまで2本だっただろ!!。」

口喧嘩もなかなか決着がつかない。

「お前が本気なら…俺も本気をだす!。」

そういった知らない人は大剣を構えた。
すると彼からは電気が走った。
目に見えるはっきりとした雷。
その雷は獣のような形を成した。

「俺の妖力は雷獣。ガキども下がってろよ。」

そう聞こえたと思うと彼は一瞬で移動していた。
雷をまといながら。

「ほう。その雷はスピード強化の効果もあるのか。」

彼の動きが大嶽丸の目を目をくらます。
今が大嶽丸を攻撃するチャンスなんだが、俺が行くと確実に死ぬ。
彼は大剣を振りながら移動している。
周りのものを適当に斬っているのだ。
大嶽丸にも斬撃が飛ぶ。

「おのれ…。殺してやる!!。」

大嶽丸が動きを見切って攻撃しようとしたときだった。

[太字]ドドォン!![/太字]

大嶽丸に雷が落ちた。
その雷は大嶽丸に直撃していたのだ。
大嶽丸は倒れていた。

「よしっ!。俺の勝ちぃ!!。」

本当に彼が倒していた。
あの大嶽丸が倒れている。
俺は信じられなかった。

「え?もしかしてもう倒してる?」

マモルさんが遅れてやってきた。
来るのが遅いんだよ!!。

「護!!。もしかしてこのガキどもお前の連れか?。」

彼はマモルさんを知っているようだった。

「うーん…。連れっちゃ連れかなぁ…。それよりお前は何しに来たんだ?。」

「仁を探しに来たんだ。」

「仁?!!。」

俺は思わず叫んでしまった。
仁といえば俺を助けてくれた仁だ。

「仁って如月仁のことですか?。」

「ああそうだ。お前!!どこで仁と出会った!!。」

「それは…」 

[太字]ウガァァァァァア[/太字]



「俺は…まだ死…んでいないぞ…。」
そう言いながら大嶽丸は立ち上がった。

2024/12/21 20:25

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