「お前何者だよっ？！」
「えーと…どう説明したらいいか…」
狼牙は半分が白くなったあの石を取り出した。
「この石には妖力がこもっていて」
「妖力ってなんだよ！もうわからん…」
「あの石は大蛇（オロチ）の妖力がこもっていたんだ」
「取り憑かれたってわけね…」
どうやら俺は大蛇の妖力に憑かれたらしい。
「そしてこれから君は一生妖怪が見える生活をおくる」
もう頭が追いつかん。
とりあえず、妖怪が見えるようになったってことだろ。
「じゃあお前は何者だよ」　
「僕は妖怪退治屋だ。こういう仕事をするんだ」
妖怪退治は人を殺した妖怪を倒す組織らしい。
人を殺した妖怪…。

妹を殺したやつに復讐できる。

「俺も妖怪退治屋になりたい」
「えっ？！」
何故か自然に言葉が出てしまった。
後先考えずに言ってしまった。
「でも退治屋は命の危険がある仕事だから」
「竜也は退治屋になるベキ！」
誰の声だ？
俺の隣にはツチノコがいた。
ツチノコってホントにいたんだな。
今の状況ではツチノコでも宇宙人でも何でも信じれる。
「オイラはつちのこ！」
名前そのまんまなんだ。
「お前は退治屋にナレ！」
「なんでお前が決めるんだよ！」
「創造主様がそう言っているのサ！」
「誰だよ」
「世界を動かす者。それ以外は語ってはいけナイ」
あー。
俺の運命ってことね。
退治屋になるのが。
そう言いたいんでしょ。
「よしじゃあまず武器の購入に行こうか。」
武器とか必要なの？！