ここはとあるところにある『鬼ヶ島』。
その鬼ヶ島に竜也がボスと呼んでいたあの妖怪が入っていった。
鬼ヶ島の入り口には鍵がかかっていたが、その妖怪はすり抜けていった。

「遅かったな。」

鬼ヶ島の最奥にいた大柄の妖怪が言った。
その妖怪はとてつもない妖力を放っていた。

「生け贄はどうなった。」

「に、にに、逃げられました…。」

「あぁ？逃げられただと？。」

「は、はい。一緒に妖斬寺の息子がいたんです！！」

「なんだと？！。なぜ殺さなかった。」

「だから負けたんです！！。」

「ほぅ。貴様も弱者か。」

「お許しください！。大嶽丸様！。」

「ならば。丁度1ヶ月後、退治屋の首を討ち取ってこい。」

「わかりました…。大嶽丸様。」


—夜のとある店—

「優貴さん！優貴さん！なんかすごいもの拾いました。」

俺は走って優貴さんの店に駆け込んだ。
それはすごい妖力を発する鍵を拾ったからだ。

「それは…。おい！それ、よく見せろ！！！」

俺は優貴さんに鍵を見せた。
優貴さんは「マジか」という表情をして急いで誰かに電話をした。

「竜也くん！！急いで狼牙を呼んでこい！！。」

俺は走って狼牙の家に行った。

—何分かして—
「竜也！！鍵を見つけたって本当か？！」

「竜也くん！それって本物なの？！」

俺の知っていた退治屋が全員集まった。
全員集まるほどこれはやばいものらしい。
見た目はただの鍵なんだけどなぁ…。

「マモルさん。これってなんの鍵なんですか？。」

「阿呆！。これぐらい知っとけ…。」

「竜也。これは鬼ヶ島の鍵だよ。」




話を聞くと、
どうやら妖王軍には三幹部がいるらしい。
その三幹部の一人が鬼ヶ島にいる。
鬼ヶ島はそいつに許されたやつしか入れない鍵がかかっているという。
それをあける鍵がずっとなくなっていたそうで、
これがその鍵らしい。

ということは、妖王軍の一大戦力を落とせるということ？！。

本当に俺はすごいものを拾ったらしい。

「しかし、竜也が弱すぎるから今すぐにはいけないな。」

あ、俺のせい？。
なんか迷惑かけてるかもしれない。

「でもまだ妖王軍には鍵のことはバレてないわけだし。」

「じゃあ丁度1ヶ月後に襲撃はどうだ？。」

「ならば1ヶ月間、竜也の特訓を進めよう。」



1ヶ月後、退治屋と大嶽丸軍が衝突する…。