今日の夜は休みだ。
久しぶりの休み。
俺は今、自分の部屋にいる。
最近はマモルさんと特訓するだけで忙しかった。
しかしある日言われたのだ。

「お前『剣』下手！！」

うるせぇ！！。
俺はまだ初心者だ！！。
と、言いたくなった。
確かに鉄三さんも言っていた。
やっぱり剣の腕を磨くことは大切かもしれない。
そろそろ誰かに剣術を教えてもらおうかな？。

「久しぶりダ！竜也。」

いつの間にか俺の部屋にはつちのこがいた。

「お前どこから入ってきたんだよ。」

「窓から来たゾ。」

窓が空いていた。
まだ窓を開けっ放しにしていた。

「窓を開けっ放しにしとくと妖怪が入ってくるからきをツケロ！」

はい。
本当に気をつけます！。

「竜也〜。ご飯よー。」

母さんの呼ぶ声がした。
俺はリビングへ向かった。
今日の夕飯は普通だった。
でも久しぶりの休みで、少しだけ豪華に見えた。

ピンポーン♪

誰かが来た。
どうやら知らない人のようだ。
母さんが玄関に向かった。

「こんにちは。近くに引っ越してきた月根（つきね）です。」

「あらこんにちは。」

どうやら最近近くに引っ越してきたらしい。
最近近くに引っ越して来た人………。
あっ。
最近近くにカフェができてたぞ？。
もしかして…。

「俺はすぐそこのカフェの店長をやってるんです。」

「でも私たち近所というほど近くは……。」

「いいえ。先日お宅の息子さんに助けられまして…。」

どうやらこの人は俺に助けられたらしい。
俺、こんな人助けた覚えないよ！。
絶対不審者だ。
んー。
でも何かくれたようだし、断りにくいなぁ…。
俺が何もしないうちに男は帰っていった。
あいつは何者だったんだろう？。

「竜也。プレゼントだって。」

俺は自分の部屋に帰ってプレゼントを開けた。
すると中には、
黒い石のついたブレスレットと、
『お前は何者だ？』と書いた紙が１枚入っていた。