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二次創作
東方異形録

#25

第24話カボチャと蜘蛛と道化師と

今日、3人の人物がここ、幻想郷に降り立った。一人は頭がカボチャ、身体は金属で出来ていて、頭に空いた穴からは蒼白い炎が激しく燃え上がっている。不思議なことに顔に空いた目や口のような穴からは火が燃え出ていないようだ。もう一人は、黒いタキシードの様な服を着て、黒色のシルクハットを被り、長い杖をついた全身真っ黒の大蜘蛛だ。しかし、目は左右合わせて8つでは無く、2つしかついていない。その目は紅く光り、何処か怪しくも、神秘的な雰囲気を醸し出している。最後の一人は、道化師の衣装を着た少女だが、彼女も普通ではなかった。何と、彼女の腕がゴムホースのようにびろんと伸びているのだ。そして、スルスルと腕が縮んでいき、本来の位置に戻る。彼女も異形の者のようだ。
ジャンク「ここが幻想郷か?雑魚ばっかじゃないといいな。」
Mr.「ここは竹藪か?……二人とも気をつけろ。罠が張り巡らされている。」
ポップ「罠?何でこんな所に……ってうわぁ?!」
ポップが誰かの仕掛けた罠に引っかかり、宙ぶらりんにされる。
てゐ「アッハハ!引っかかった!引っかかった!」
その声のする方から兔の耳がついた少女が現れる。
てゐ「……あれ?あんた達誰?」
ジャンク「お前は誰だ?ここらの罠を仕掛けたのはお前か?」
てゐ「そう。ここらの罠は全部私のさ!自己紹介が遅れたね。私は因幡てゐ。ここに住んでる地上の兔さ。」
Mr.「そうか……出来れば、彼女の罠を解いてくれないか?」
てゐ「やーだよ。じゃ、バイバーイ」






てゐ「ふぅ、何だったんだろうアイツら。でも、ここまで来れば追っかけて来れないでしょ。さぁ!師匠のとこに帰ろ。」
ジャンク「へへっ…そうは問屋が卸さねぇぜ、兔の嬢ちゃんよぉ。」
てゐ「うわぁ!??な…なんであんたがいるのよ?!というかどうやって着いてきたの?!」
ジャンク「はっはっはっ……俺は執念深ぇからなァ~…一度ロックオンした奴ァ、ほとんど逃がさねぇよ。ポップ、今だぜ。」
ポップ「ほいっと。捕まえた~。」
てゐ「うわっ、い…いつの間に?!」
てゐ「おっ…お前ら、私をどうする気だ!」
ジャンク「そういやお前、師匠とか言ってたな。……そうだ、ソイツのところへ案内しな。間違っても逃げようとは思うんじゃねぇぞ。死に急ぎたくないんならな。」
てゐ(くっ…事実、こいつは私に追いついてきた。次逃げたら、間違えなくこいつに殺られる…!)
てゐ「わっ…分かったよ。案内してやる。」
ジャンク「そうか。早速案内しな。」

作者メッセージ

コメントをくれるとモチベーションが上がります。
《キャラ紹介》
ジャンク・オ・パンプキン:ロボット
能力:冥府の炎を操る程度の能力
元々はジャック・オ・ランタンという死ねず生きれず、現世を彷徨い、時に旅人を迷わせ、時に死者に現世の案内をする存在だったが、ムースやオメガ達を造った科学者、【ホワイト・スノー・アブソリュート】という人物の実験で、彼女の造った機械の身体に魂を宿した。最近は弱者の戦闘が続く日々に飽きており、幻想郷の住民との戦闘に心躍らせている。以外にも、料理が得意らしく、ムース曰く、『どんな料理よりも、アイツの料理がなんだかんだいって一番うまい』とのこと。ちなみに、彼の得意料理はカブ料理とカボチャ料理らしい。

2024/12/15 16:29

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