無属性勇者はデタラメすぎる
あのお風呂事件があってから3日間僕はまともにエリアと会話をしていなかった。声は飛んでこないけど、拳と舌打ちだけはよく飛んできた!!はは!生きた心地がしなかったぜ…
そんな三日間を乗り越えた僕は、
「てめええええ!エリアああ!三日間大人しくしてると思ったら!おまえ、、、ぶっ殺してやるうううう!」
「ふふふっ、みていてとても愉快!!ほんと間抜けよね〜こんな罠も見抜けないなんて」
「くそおおおお!!」
一緒に走ろうなんて言い出すから、なんか裏があるだろうと思ったよ!!まさかよお!コースに落とし穴があるなんてよ!!くっそ!こいつ!
「お前の吠えずら!!いつか拝んでやるからな!覚えてやがれ!!」
「穴に落ちてるやつの声なんて聞こえないのよ〜お先に〜」
「おい!待てこら!てめえ!おい!」
颯爽と消えていくエリア…僕は復讐してやることを誓った。僕の三日間の気遣いを無駄のされた!心配する意味なかった!
「くっそ…」
3m以上ある穴に僕は3時間抜け出せなかった。あいつ、三日間こんなことやってたのか…
[水平線]
落とし穴から出てきた僕は、エリアに殴り込みに行った。もちろん、ボコボコにやられた。圧倒的な力の差があった、、、木剣で腹、腕、頭と順番に打ち付けられる。
最後には火魔法を喰らって気絶した。おおい!!人に火魔法撃つんじゃない!僕じゃなかったら死んでたぞ!!
「痛い…」
座禅を組んで、魔力回しをする。だいぶできるようになってきた。意識しなくてもできるレベルで…やっぱり地道の努力が重要なんだな。
「地理も積もれば山となる!!」
「おお、今日も頑張ってるな」
「あ、ネオン」
「やあ、シノノメ。なんか、お前からだ腫れまくってるな」
あんたの娘様のせいだよ!!しつけがなってないんじゃないか!?僕、死にかけだよ!てか、僕じゃなかったら絶対許してないからね!!
「魔力回しもできるようになったな。それに結構体力もあるようだな」
「まあ、エリアには及ばないけど」
「はっはっは、あたりまえさ。エリアは10年間続けてるからな。一週間程度のお前が勝てるわけない」
「くっ…そうですよね」
10年間か…ていうかエリアって実の娘じゃないよな?だって、顔立ちが似てないもん…失礼だけど。
最初は母親を亡くしたとかおもってたけど、根本的なところから違うんだ。
「あのエリアって…」
「ああ、気になるよなそりゃ。シノノメの考えてる通り、エリアは俺の娘じゃない」
「…」
僕の予想通りか…エリアは、この事実をわかっているのだろうか。
「勇者のお前には話さなければならないだろうな…」
ネオンは、何か遠く昔のことを思い出しているのか、少し複雑そうな顔をしている。
「俺が冒険者から軍団長になって5年経つ時だ」
今から10年前になる話、ネオン30歳…
ソレイユ王国には、大陸全土が絶句する報告が流れてきた。西の大陸にあるエルフの森に封印されていたはずの獄威の極四魔獣が消えていたと。
[太字][漢字]『獄威の極四魔獣』[/漢字][ふりがな]ゴクイノキョクシマジュウ[/ふりがな][/太字]400年前に起きた人魔大戦で生物兵器として生まれた4体の魔獣。
犠牲者約10億人とも言われている…最強であり最悪の生物。極四魔獣は1人勇者によって3体の討伐、1体の封印に成功した。
封印されていた魔獣の名はテュポーン。別名「神殺しの獣」残りの3体とは別格の強さを持っていたのだそう。下半身は蛇、上半身は人間のような見た目。背中から生える9つの頭は蛇そのもの。
巨体であるため、現在もその証拠にテュポーンの通った場所には、蛇のように長い道ができている。
そんな化け物が、突如として姿を消した。この最悪の事態にソレイユ王国が急遽ネオンたちを向かわせることにした。
西の森のエルフたちがいうには、24時間体制で警備を行なっているから外部からの干渉はできない。
「ということはだ、内部から何者かが入ってくるのか」
「ネオン、内部からとなると相当な手だれ…悪魔の部類か何かだろう」
ネオンの部下、エレナの言葉にエルフたちも驚愕する。悪魔…通常、悪魔は地上にはいない。獄威界という別世界で暮らしているはずだが…
「まずいな…」
「ああ、私もこの件に関してはただ事ではないと思う。カイラル様に報告と、西の国にあるプルート国にも…」
この時の俺は油断しすぎていた…まさかあんなことが起きるなんて…
そんな三日間を乗り越えた僕は、
「てめええええ!エリアああ!三日間大人しくしてると思ったら!おまえ、、、ぶっ殺してやるうううう!」
「ふふふっ、みていてとても愉快!!ほんと間抜けよね〜こんな罠も見抜けないなんて」
「くそおおおお!!」
一緒に走ろうなんて言い出すから、なんか裏があるだろうと思ったよ!!まさかよお!コースに落とし穴があるなんてよ!!くっそ!こいつ!
「お前の吠えずら!!いつか拝んでやるからな!覚えてやがれ!!」
「穴に落ちてるやつの声なんて聞こえないのよ〜お先に〜」
「おい!待てこら!てめえ!おい!」
颯爽と消えていくエリア…僕は復讐してやることを誓った。僕の三日間の気遣いを無駄のされた!心配する意味なかった!
「くっそ…」
3m以上ある穴に僕は3時間抜け出せなかった。あいつ、三日間こんなことやってたのか…
[水平線]
落とし穴から出てきた僕は、エリアに殴り込みに行った。もちろん、ボコボコにやられた。圧倒的な力の差があった、、、木剣で腹、腕、頭と順番に打ち付けられる。
最後には火魔法を喰らって気絶した。おおい!!人に火魔法撃つんじゃない!僕じゃなかったら死んでたぞ!!
「痛い…」
座禅を組んで、魔力回しをする。だいぶできるようになってきた。意識しなくてもできるレベルで…やっぱり地道の努力が重要なんだな。
「地理も積もれば山となる!!」
「おお、今日も頑張ってるな」
「あ、ネオン」
「やあ、シノノメ。なんか、お前からだ腫れまくってるな」
あんたの娘様のせいだよ!!しつけがなってないんじゃないか!?僕、死にかけだよ!てか、僕じゃなかったら絶対許してないからね!!
「魔力回しもできるようになったな。それに結構体力もあるようだな」
「まあ、エリアには及ばないけど」
「はっはっは、あたりまえさ。エリアは10年間続けてるからな。一週間程度のお前が勝てるわけない」
「くっ…そうですよね」
10年間か…ていうかエリアって実の娘じゃないよな?だって、顔立ちが似てないもん…失礼だけど。
最初は母親を亡くしたとかおもってたけど、根本的なところから違うんだ。
「あのエリアって…」
「ああ、気になるよなそりゃ。シノノメの考えてる通り、エリアは俺の娘じゃない」
「…」
僕の予想通りか…エリアは、この事実をわかっているのだろうか。
「勇者のお前には話さなければならないだろうな…」
ネオンは、何か遠く昔のことを思い出しているのか、少し複雑そうな顔をしている。
「俺が冒険者から軍団長になって5年経つ時だ」
今から10年前になる話、ネオン30歳…
ソレイユ王国には、大陸全土が絶句する報告が流れてきた。西の大陸にあるエルフの森に封印されていたはずの獄威の極四魔獣が消えていたと。
[太字][漢字]『獄威の極四魔獣』[/漢字][ふりがな]ゴクイノキョクシマジュウ[/ふりがな][/太字]400年前に起きた人魔大戦で生物兵器として生まれた4体の魔獣。
犠牲者約10億人とも言われている…最強であり最悪の生物。極四魔獣は1人勇者によって3体の討伐、1体の封印に成功した。
封印されていた魔獣の名はテュポーン。別名「神殺しの獣」残りの3体とは別格の強さを持っていたのだそう。下半身は蛇、上半身は人間のような見た目。背中から生える9つの頭は蛇そのもの。
巨体であるため、現在もその証拠にテュポーンの通った場所には、蛇のように長い道ができている。
そんな化け物が、突如として姿を消した。この最悪の事態にソレイユ王国が急遽ネオンたちを向かわせることにした。
西の森のエルフたちがいうには、24時間体制で警備を行なっているから外部からの干渉はできない。
「ということはだ、内部から何者かが入ってくるのか」
「ネオン、内部からとなると相当な手だれ…悪魔の部類か何かだろう」
ネオンの部下、エレナの言葉にエルフたちも驚愕する。悪魔…通常、悪魔は地上にはいない。獄威界という別世界で暮らしているはずだが…
「まずいな…」
「ああ、私もこの件に関してはただ事ではないと思う。カイラル様に報告と、西の国にあるプルート国にも…」
この時の俺は油断しすぎていた…まさかあんなことが起きるなんて…
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