無属性勇者はデタラメすぎる
ネオンとエリアの模擬戦?らしきものが終わった後は再び座禅を組んでいた。
ここで僕が身につけたのは全身の魔力を循環させることだった。簡単に言えば魔力回しって奴だろうか。まあ、まだ魔法の使い方すらわからないからやってる意味はほぼない。
5時間やっていたらある程度は循環させることができた。別に、放っておいても循環はするのだが、一回の循環するのに30分かかる。
僕はこれを風呂に入る時も、ご飯を食べる時も続けていた。ちなみにだが、ご飯はエリアが作っているのだそう。めちゃくちゃ美味かった。
本人に美味しいと伝えると、「あたりまえよ。別にあんたのために作ってるんじゃないから」とそっけなかった。
僕なんかした?てか彼女はあれだ…ツンデレなんだ。たぶん…
話が逸れてしまった。魔力回しについてだがこれからも続けていこうと思っている。なんとなくだがためになりそうだ。
三日間くらいは魔力回しをやっていた。だんだん意識しなくても回せるようになってきている。
「今日からシノノメはエリアとこの山を走れ」
朝起きて飯を食っている僕にいきなりネオンが新しい訓練を加えた。
走れ。いや、まあ体力は大事だろう。戦っている最中に体力が切れてぶっ倒れるなんて恥ずかしいからな。
僕が素直に返事をしようとしたら、割り込んでエリアがまた僕に罵声を浴びせる。
「はあ!?なんでこんなヒョロガリと一緒に走らないといけないのよ!」
「エリア、お前ちょっ…」
とうとう頭に来たのか、僕はネオンの口を塞いで机をドンと叩き、その場に立ち上がる。
「誰がヒョロガリだ!!!てめえ、僕が言い返さないからって好き勝手言いやがって!!だいたいな僕よりチビなお前がヒョロガリなんて言えると思うなよ!!」
ネオンが目を丸くし、エリアが驚いた顔して僕を見る。我に返ったのか、再びエリアが怒鳴り散らす。
「ああ?誰が私に言い返していいって言ったのか?お前、自分がどの立場にいるか考えてみろよ!!まともに戦えないやつが反抗するんじゃないわよ!」
「ほう!言いやがったな!やってみねえとわかんねんだろうがよ!」
ネオンはやれやれと首を横に振る。そしてケンカする僕らの頭に魔力を纏った拳を落とす。
「「いでっ!」」
「とっとと走ってこい」
ため息をつくネオンは、にぎやかになったことが嬉しかったのか少し笑っていた。
[水平線]
山の麓にて…
「どっちが先にノルマを終わらせるか勝負しましょ!!」
「ああ!いいだろう!さっきの決着つけてやるよ!クソアマがよお!!」
「はっ!?今クソアマって言ったわね?どんだけ口が悪いのよ!」
「お前に一番言われたくねえよ!!最初にかまかけてきたのお前だからな!」
「ヒョロガリが私に口答えできる権利なんてないのよ!!」
「てめえヒョロガリヒョロガリと!口抜いてつけてやるよ!クソチビがあ!!」
「チビってねえ!あんたたかが5cmしか変わりないでしょ!!」
「僕より小さいことには変わりないだろう!!」
「ボッコボコにしてやる!!」
[水平線]
「全く良い様ね!みていて気持ちがいいわ!!あんたには地面に這いつくばってる方が似合ってるわよ!!」
「はあ、はあ、はあ…くっそ!!お前いつかぶん殴ってやる!!その顔に泥つけてやりてえ!!」
倒れ込む僕は、仁王立ちしながら嘲笑うエリアに向かって思いつく限りの罵声を浴びせる。
「ふっ、負け犬の声なんて聞こえないのよ!」
まあ、コテンパンに負けた。俺はこの山30周、エリアは40周というハンデがありながらボコボコだ。この山往復20kmはあると思うんだ。いや、それよりもだ…
「お前!!いきなりスタートした瞬間に火魔法ぶつけてくるのは卑怯だろ!」
「誰も、魔法なしとは言ってないでしょ?むしろあんたは使えないの〜?」
「くっ…」
この小娘、僕が無属性だとわかってて言ってやがるんだ!くっそ!くっそ!いつかぶっ殺してやる!!
「はははははっ、しっかりやられてるな!」
うつ伏せの僕をみて、爆笑するネオン…ねえ、僕泣いて良いかな?ねえ!
「ほら、早く立て。まだまだ序の口だぞ」
「はい…」
そこからみっちり5時間の魔力回しをさせられた。
[水平線]
「ああ、疲れた…」
もう死にそうだ。僕の心はボコボコに折れている。いつか、いつかあの小娘には仕返ししてやるからな!!!
そんなことを決意しながらお風呂のドアを開けると、真っ裸のエリアと遭遇した。
「あっ…」
「な、ななな…」
顔を真っ赤に染めるエリア。スッとドアを閉めて猛ダッシュで部屋に戻ろうとする。
「おい!!てめえ!!今見たよな!!しめるな!戻ってこい今すぐぶっ殺してやる!!ぐちゃぐちゃのギタギタに!!」
「いや、なんでだよ!!せっかく見てなかったことにしてやろうと!」
ドアを勢いよく開けてタオルを巻いた状態で、追いかけてくるエリアは拳を振り下ろす。
「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
エリアって、なんというか、おっきいよね…。
ここで僕が身につけたのは全身の魔力を循環させることだった。簡単に言えば魔力回しって奴だろうか。まあ、まだ魔法の使い方すらわからないからやってる意味はほぼない。
5時間やっていたらある程度は循環させることができた。別に、放っておいても循環はするのだが、一回の循環するのに30分かかる。
僕はこれを風呂に入る時も、ご飯を食べる時も続けていた。ちなみにだが、ご飯はエリアが作っているのだそう。めちゃくちゃ美味かった。
本人に美味しいと伝えると、「あたりまえよ。別にあんたのために作ってるんじゃないから」とそっけなかった。
僕なんかした?てか彼女はあれだ…ツンデレなんだ。たぶん…
話が逸れてしまった。魔力回しについてだがこれからも続けていこうと思っている。なんとなくだがためになりそうだ。
三日間くらいは魔力回しをやっていた。だんだん意識しなくても回せるようになってきている。
「今日からシノノメはエリアとこの山を走れ」
朝起きて飯を食っている僕にいきなりネオンが新しい訓練を加えた。
走れ。いや、まあ体力は大事だろう。戦っている最中に体力が切れてぶっ倒れるなんて恥ずかしいからな。
僕が素直に返事をしようとしたら、割り込んでエリアがまた僕に罵声を浴びせる。
「はあ!?なんでこんなヒョロガリと一緒に走らないといけないのよ!」
「エリア、お前ちょっ…」
とうとう頭に来たのか、僕はネオンの口を塞いで机をドンと叩き、その場に立ち上がる。
「誰がヒョロガリだ!!!てめえ、僕が言い返さないからって好き勝手言いやがって!!だいたいな僕よりチビなお前がヒョロガリなんて言えると思うなよ!!」
ネオンが目を丸くし、エリアが驚いた顔して僕を見る。我に返ったのか、再びエリアが怒鳴り散らす。
「ああ?誰が私に言い返していいって言ったのか?お前、自分がどの立場にいるか考えてみろよ!!まともに戦えないやつが反抗するんじゃないわよ!」
「ほう!言いやがったな!やってみねえとわかんねんだろうがよ!」
ネオンはやれやれと首を横に振る。そしてケンカする僕らの頭に魔力を纏った拳を落とす。
「「いでっ!」」
「とっとと走ってこい」
ため息をつくネオンは、にぎやかになったことが嬉しかったのか少し笑っていた。
[水平線]
山の麓にて…
「どっちが先にノルマを終わらせるか勝負しましょ!!」
「ああ!いいだろう!さっきの決着つけてやるよ!クソアマがよお!!」
「はっ!?今クソアマって言ったわね?どんだけ口が悪いのよ!」
「お前に一番言われたくねえよ!!最初にかまかけてきたのお前だからな!」
「ヒョロガリが私に口答えできる権利なんてないのよ!!」
「てめえヒョロガリヒョロガリと!口抜いてつけてやるよ!クソチビがあ!!」
「チビってねえ!あんたたかが5cmしか変わりないでしょ!!」
「僕より小さいことには変わりないだろう!!」
「ボッコボコにしてやる!!」
[水平線]
「全く良い様ね!みていて気持ちがいいわ!!あんたには地面に這いつくばってる方が似合ってるわよ!!」
「はあ、はあ、はあ…くっそ!!お前いつかぶん殴ってやる!!その顔に泥つけてやりてえ!!」
倒れ込む僕は、仁王立ちしながら嘲笑うエリアに向かって思いつく限りの罵声を浴びせる。
「ふっ、負け犬の声なんて聞こえないのよ!」
まあ、コテンパンに負けた。俺はこの山30周、エリアは40周というハンデがありながらボコボコだ。この山往復20kmはあると思うんだ。いや、それよりもだ…
「お前!!いきなりスタートした瞬間に火魔法ぶつけてくるのは卑怯だろ!」
「誰も、魔法なしとは言ってないでしょ?むしろあんたは使えないの〜?」
「くっ…」
この小娘、僕が無属性だとわかってて言ってやがるんだ!くっそ!くっそ!いつかぶっ殺してやる!!
「はははははっ、しっかりやられてるな!」
うつ伏せの僕をみて、爆笑するネオン…ねえ、僕泣いて良いかな?ねえ!
「ほら、早く立て。まだまだ序の口だぞ」
「はい…」
そこからみっちり5時間の魔力回しをさせられた。
[水平線]
「ああ、疲れた…」
もう死にそうだ。僕の心はボコボコに折れている。いつか、いつかあの小娘には仕返ししてやるからな!!!
そんなことを決意しながらお風呂のドアを開けると、真っ裸のエリアと遭遇した。
「あっ…」
「な、ななな…」
顔を真っ赤に染めるエリア。スッとドアを閉めて猛ダッシュで部屋に戻ろうとする。
「おい!!てめえ!!今見たよな!!しめるな!戻ってこい今すぐぶっ殺してやる!!ぐちゃぐちゃのギタギタに!!」
「いや、なんでだよ!!せっかく見てなかったことにしてやろうと!」
ドアを勢いよく開けてタオルを巻いた状態で、追いかけてくるエリアは拳を振り下ろす。
「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
エリアって、なんというか、おっきいよね…。
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