「大変だ〜！魔物だ〜！！」

窓の外を見ると城下街に魔物が現れていた。
魔物が現れる様になったのはごく最近のこと。
突然魔王という者が現れ、魔物という生物を生み出した。
そしてその魔物が最近暴れている。

●●「王として、魔物と戦える様になりたいな〜……。」

隊長「だめです。●●様。」

背後には隊長がいた。
隊長はとても強い。
彼はミント国●●王護衛隊隊長の『タアー・イチョウ』である。
いつも●●の側で●●を支えてくれている。
実質この国で一番頼れる人である。

隊長「私が魔物討伐に行ってまいります。」
　
●●も魔物を倒したいと思ったことがある。
だけど全部隊長が倒しちゃう。
隊長のおかげで怪我をせずに済んでいる。

●●「旅にでたら……………自分で倒したい…。」





―正午―

ちなみに今●●は旅に出ようと思っていない。
世界を救うとか、どうとか言われても今はやる気がない。
せめて家宝の○○さえあればと思った。
しかし○○はついこの前盗賊に盗まれてしまった。
最強の武器、○○さえあれば旅に出たのに……。

とりあえず暇なので図書館に来た。
いや、図書館に来てしまった。
なぜか。

なにかに引っ張られている気がする。
案内されているような……。
もしかしてまた、旅にでろとか言われるのでは？！！。





そして無意識にたどり着いたのがこの場所。
誰もいない図書館の奥。
目に入ったのは一つの本。

まだ、魔物を狩る護衛隊の声が聞こえる。
この壁の向こうでは魔物を狩っている。

どんな魔物か気になる……という意識のせいか、その本は魔物図鑑であった。
初めて見る本だ。
最近追加されたのだろうか。
たが、不自然にも年季が入っている。
●●は本を開いた。
















●●「うわぁぁぁ！！！」

●●は本に吸い込まれていった。