二次創作
似ているようで、似ていない。
他の人たちとぼくが別々に連れられている時。
――他の人たちが遂に止まった。
[中央寄せ]カッ!! カッ!![/中央寄せ]
止まったか、と思いきや、急に[漢字]照明[/漢字][ふりがな]スポットライト[/ふりがな]が彼らに当たっていた。
――まるで、劇場の主役に当てられるような。
「さあ、今日も持ってきて参りました!!それでは早速参りましょう!」
「――!?」
悪漢の一人は大衆向けの愛想笑いを浮かべ、捕虜は恐怖の表情を浮かべた。
まさか、自分が人身売買されるなんて。
そう、ここは裏社会などに近い者が、己の奴隷を[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い、己の利益のためだけに使い走る者を引き取る廃劇場だったのだ。
そして捕虜たちはその商品。
ぼくを連れ去った悪漢三人はそうやって生計を立てている人たちだったのだ。
「先ずはこの商品!1000万円から[漢字]開始[/漢字][ふりがな]スタート[/ふりがな]です!」
「1100万!」
「1150万!」
「1250万!」
オークションの会場のように金額が競り上がっていく。
[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い取られた人は厭々しながらも行き、[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い取った者と一緒に座る。
これが数人程続いた。
――この様子を最後列の席見ている者が二人。
いかにも探偵らしい服装の少年と、和装で身成りを整えている壮年の男。
最後列なこともあり、誰も気付かない。
「続いて、最後の商品です!一寸お値段が、高いですが……きっと[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い取って下さることでしょう!2000万円からです!」
………数分後。
「3300万!3300万円の方が出ました!他の人はおりませんか!?」
…沈黙が続いた。
「居ないようですので、此方の商品は3300万円で―
[大文字][大文字][太字]「はいはいはーい!僕が4000万円で[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]いま〜す!!」[/太字][/大文字][/大文字]」
突如として最後列の者が声を上げた。
少しどよめきが起こる。
その声が少年だったから。
「よ、4000万!?ほほ他に!他に居ませんか!?」
…再び沈黙。
「で、では4000万円で[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い取r――
[太字]「って思ったけど、本当は払わないからね。」[/太字]」
「えっ?」
「だって―――[明朝体][太字]君達今から捕まる運命だから。[/太字][/明朝体]」
その少年が当たり前でしょ、とでも云うように、云ったその次の瞬間、少年は指を[斜体]パチン![/斜体]と鳴らした。
[中央寄せ]ザザッ…[/中央寄せ]
少年の指鳴らしと同時に出てきたのは武装した軍警。
この会場にいる者全員に銃を向けた。
(捕虜の人除く)
「!?!?」
突然のことに会場は[漢字]困惑[/漢字][ふりがな]パニック[/ふりがな]状態に。
悪漢にはそれが謙虚に表れた。
「莫迦な!?何故軍警に此処がバレている!?!?」
「莫迦はそっちでしょー?全く莫迦だねぇ、君達は!貧民街にいる者たちや裏社会の者をこそこそと人身売買したまんまだったら僕達からある程度撒けていたのに、何の接点もない一般人も人身売買してしまうのもどうにかしてるよ。だってこうして軍警や僕達の視野に入ったんだからさ」
「―乱歩。あまり悠長には……」
「判ってる判ってる!そっちの意見を聞きたいんだってば」
情報量の多い喋りを一呼吸で話した少年に、ここで初めて、隣でずっと黙っていた壮年の男が声を上げた。
「――で?如何なの、おじさん。このまま大人しく捕まる?」
「つ、捕まるわけないだろ!」
「あ、仲間に扶けを求めても無駄だよ?丁度今捕まえたらしいから」
「―――くっ………」
悪漢は逃道が無いと悟ったのか素直に[漢字]降参[/漢字][ふりがな]リザイン[/ふりがな]したようで、横濱を揺るがしていた連続行方不明事件は無事解決した。
[中央寄せ]彼ら"[太字]武装探偵社[/太字]"のお陰で。[/中央寄せ]
――他の人たちが遂に止まった。
[中央寄せ]カッ!! カッ!![/中央寄せ]
止まったか、と思いきや、急に[漢字]照明[/漢字][ふりがな]スポットライト[/ふりがな]が彼らに当たっていた。
――まるで、劇場の主役に当てられるような。
「さあ、今日も持ってきて参りました!!それでは早速参りましょう!」
「――!?」
悪漢の一人は大衆向けの愛想笑いを浮かべ、捕虜は恐怖の表情を浮かべた。
まさか、自分が人身売買されるなんて。
そう、ここは裏社会などに近い者が、己の奴隷を[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い、己の利益のためだけに使い走る者を引き取る廃劇場だったのだ。
そして捕虜たちはその商品。
ぼくを連れ去った悪漢三人はそうやって生計を立てている人たちだったのだ。
「先ずはこの商品!1000万円から[漢字]開始[/漢字][ふりがな]スタート[/ふりがな]です!」
「1100万!」
「1150万!」
「1250万!」
オークションの会場のように金額が競り上がっていく。
[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い取られた人は厭々しながらも行き、[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い取った者と一緒に座る。
これが数人程続いた。
――この様子を最後列の席見ている者が二人。
いかにも探偵らしい服装の少年と、和装で身成りを整えている壮年の男。
最後列なこともあり、誰も気付かない。
「続いて、最後の商品です!一寸お値段が、高いですが……きっと[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い取って下さることでしょう!2000万円からです!」
………数分後。
「3300万!3300万円の方が出ました!他の人はおりませんか!?」
…沈黙が続いた。
「居ないようですので、此方の商品は3300万円で―
[大文字][大文字][太字]「はいはいはーい!僕が4000万円で[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]いま〜す!!」[/太字][/大文字][/大文字]」
突如として最後列の者が声を上げた。
少しどよめきが起こる。
その声が少年だったから。
「よ、4000万!?ほほ他に!他に居ませんか!?」
…再び沈黙。
「で、では4000万円で[漢字]購[/漢字][ふりがな]か[/ふりがな]い取r――
[太字]「って思ったけど、本当は払わないからね。」[/太字]」
「えっ?」
「だって―――[明朝体][太字]君達今から捕まる運命だから。[/太字][/明朝体]」
その少年が当たり前でしょ、とでも云うように、云ったその次の瞬間、少年は指を[斜体]パチン![/斜体]と鳴らした。
[中央寄せ]ザザッ…[/中央寄せ]
少年の指鳴らしと同時に出てきたのは武装した軍警。
この会場にいる者全員に銃を向けた。
(捕虜の人除く)
「!?!?」
突然のことに会場は[漢字]困惑[/漢字][ふりがな]パニック[/ふりがな]状態に。
悪漢にはそれが謙虚に表れた。
「莫迦な!?何故軍警に此処がバレている!?!?」
「莫迦はそっちでしょー?全く莫迦だねぇ、君達は!貧民街にいる者たちや裏社会の者をこそこそと人身売買したまんまだったら僕達からある程度撒けていたのに、何の接点もない一般人も人身売買してしまうのもどうにかしてるよ。だってこうして軍警や僕達の視野に入ったんだからさ」
「―乱歩。あまり悠長には……」
「判ってる判ってる!そっちの意見を聞きたいんだってば」
情報量の多い喋りを一呼吸で話した少年に、ここで初めて、隣でずっと黙っていた壮年の男が声を上げた。
「――で?如何なの、おじさん。このまま大人しく捕まる?」
「つ、捕まるわけないだろ!」
「あ、仲間に扶けを求めても無駄だよ?丁度今捕まえたらしいから」
「―――くっ………」
悪漢は逃道が無いと悟ったのか素直に[漢字]降参[/漢字][ふりがな]リザイン[/ふりがな]したようで、横濱を揺るがしていた連続行方不明事件は無事解決した。
[中央寄せ]彼ら"[太字]武装探偵社[/太字]"のお陰で。[/中央寄せ]