――入学式も無事に終わり。


















――やっと家に帰れる…かと思いきや。













「君もバスケ部に入って女子にモテよう！」

「あ、君、サッカー部に興味あるの～？」

「よかったら仮入部でウチの部、見ていきなよ～」
















「部活動の勧誘やってる…」






部活動の勧誘がそれぞれの部で行われていた。

ワイワイガヤガヤでなんだかお祭りの出店の通りを通り抜けてる感覚がする。



「まぁ、、、自分はニートになるんだし、ね…関係な…？」



ふと奥を見ると葉流くんが机で何か書いていた。

そこには圭もいるし、朝の山田(仮)もいた。

…てか、山田(仮)まだ絡まれてたのかよ…

…ご愁傷様。
(勝手に葬儀あげないで⁉by山田(仮))




………そんなこんなで自分は中庭を通り抜け、正門から出ようとした。


しかし。


















[太字]剣道部[/太字]










「…！」












[漢字]自分が自分でなくなる部活名[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]を見てしまった。















「っ、ダメだ、今は見るな…っ」















[太字][明朝体]「―ねぇ君、剣道に興味ない？」[/明朝体][/太字]














一生懸命目を逸らしていたら、その様子を見て剣道部のやつが話しかけてきた。



どこにでもいそうな、顔立ちの女子だった。




――正直言って、、、[太字]ウザい[/太字]。




(もう、、、剣道には関わらないって決めたんだ。だから…！)






「――[太字]部活動自体に興味などないので。それでは。[/太字]」









自分は剣道部のやつを冷たくあしらって校門から出た。




[小文字]「あっ………」[/小文字]




剣道部のやつが名残惜しそうに見ていたが、自分はそれを見ることはなかった。





























「………………[小文字]チッ[/小文字]………！」
「クソッタレ………！」




校門を出て、すぐの電柱で、自分は悪態をついた。






































































真っ青な快晴だというのに、自分にはそれがとてもいやらしく見えた。