二次創作
智将の双子の妹、剣道の全国王者らしい。
「(うわぁ~、、引 やってんなー圭。あいつが何言われても黙ってるってことはかっこつけてんな、これ。)」
「(しかも、葉流くん巻き込んで)」
自分は遠巻きに圭と葉流くんの様子を見ていた。
――?どこで、って?
――そりゃあ、決まってる。自分の机さ☆
いやあ、これが一番勝ち組だ。
窓側の席だし、授業が嫌になったら思索にふけれるし。
で、この学校、50音順に廊下側からかと思ったけど、窓側からなんだよね。
だから、順番的に一番窓側に近くなるわけ。
うん、これは嬉しいね☆
「~~~~!」
「~~~~~~!?」
ん、何か話してるな…いかにも山田、って感じの坊主の子と。
あの坊主の感じだと昔野球やってたのかな。
すると、圭がその山田(仮←当たってます☆)みたいな子に肩を組んだ。
当然、山田(仮)は驚くわけで。
時間的にそろそろ、各クラスで入学式の説明もありそうだったから、いそいそと下駄箱の方へ走っていった。
あの子、アホ圭の影響受けていないといいんだけど…
「「――!!」」
そんなことを思っていると、右の列から二人分の少し息を呑んだ気配がした。
ちらりと見ると、赤毛にメガネの男子と三白眼に、染めているであろう金髪のガタイの良い男子がそこで域を吞んでいた。
「あ、すみませんね。急にジロジロと…」
自分は特に気にしなかったが、自分がちらりと見ていたことに気付いたのか赤毛の男子が口を開いた。
「?いや、別に気にしてないよ。何処かで見たことあるのかな?」
自分がそう答えると、赤毛の男子は一瞬目を曇らせた。
「…まあ、ありますね。それも、[漢字]思い出したくないくらい[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]に。」
その言葉を聞いて、自分は瞬時に理解した。
きっとこの男子はうちの片割れと幼馴染のバッテリーに負けた、球児なのだろう、ということを。
片割れの試合はいつもお母さんと、か、あるいは自分ひとりで見に行ってたからよく覚えてる。
球児たちは帽子などをかぶっていたのでよく顔を見ていないものの、あの清峰要バッテリーが負かした球児は数知れない。
その中に2人がいたのだ、きっと。
んで、今自分の状況を確認するとどうだ。
見事に片割れの圭と恰好が同じなのである。
制服は女子はスカート、ズボンどちらも選べるので自分は動きやすいズボンにした。
そして、自分は今、ひじょーに片割れに似ている。
――――そう、双子としてあるあるの勘違い、が起こっている。
まあ、兄妹だからそんなに間違われることはなかったのだけど。
でも、声帯とかほんとに双子だからか似てるんだよね…
それで勘違いしてるのかー、、面白いな、これ。ちょっとこのまま勘違いムードのまま終わらせよ。
名簿で確認されたら終わるけど。
「ふーん、、[太字]過去の栄光とか傷は無視した方が良い。[/太字]これは全員に言えることだ。」
「――ッ」
「、、」
後ろにいる男子も固まってしまった。
少し険悪なムードになる。
「―――はい、みんな、席について!」
突如、打って変わって間抜けな声が聞こえた。
これにより、クラスメート全員が席に着く。
無論、自分たちも。
「急で悪いんだけど、この後行われる入学式について説明させてください。」
こうしてその先生(らしき人)から入学式の説明が始まったことによって、自分が問い詰められることはなくなった。
…危機一髪、のような感じだ。
――――その後は何事もなく家に帰ることができた。
[水平線]
【千早視点】
「~~~~~~」
入学式の説明を適当に聞き流しながら、思索にふけた。
――何故、この人がいるんでしょうかね。
俺―千早瞬平がクラスの自席に座ろうとしたとき、まず最初に感じたのはそれだった。
――もう、[漢字]アレ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]には二度と触れないように、拒絶し続けたというのに。
――野球部がないからここに来たというのに。
――やはり、[漢字]彼[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]を見ると、思ってしまう。
横で外の風景を見ている[漢字]彼[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]はどこかつまらなさそうな、顔をしていた。
世の中を達観しているような。
「[小文字][小文字]…本当に嫌になりますね…[/小文字][/小文字]」
この呟きは幸いなことに誰にも聞こえなかった。
―――しばらくの間、千早はその人に声をかけることはなかった。
―――ホンモノを見てしまったからである。
となると。
「――あの人は他人の空似…?」
「(しかも、葉流くん巻き込んで)」
自分は遠巻きに圭と葉流くんの様子を見ていた。
――?どこで、って?
――そりゃあ、決まってる。自分の机さ☆
いやあ、これが一番勝ち組だ。
窓側の席だし、授業が嫌になったら思索にふけれるし。
で、この学校、50音順に廊下側からかと思ったけど、窓側からなんだよね。
だから、順番的に一番窓側に近くなるわけ。
うん、これは嬉しいね☆
「~~~~!」
「~~~~~~!?」
ん、何か話してるな…いかにも山田、って感じの坊主の子と。
あの坊主の感じだと昔野球やってたのかな。
すると、圭がその山田(仮←当たってます☆)みたいな子に肩を組んだ。
当然、山田(仮)は驚くわけで。
時間的にそろそろ、各クラスで入学式の説明もありそうだったから、いそいそと下駄箱の方へ走っていった。
あの子、アホ圭の影響受けていないといいんだけど…
「「――!!」」
そんなことを思っていると、右の列から二人分の少し息を呑んだ気配がした。
ちらりと見ると、赤毛にメガネの男子と三白眼に、染めているであろう金髪のガタイの良い男子がそこで域を吞んでいた。
「あ、すみませんね。急にジロジロと…」
自分は特に気にしなかったが、自分がちらりと見ていたことに気付いたのか赤毛の男子が口を開いた。
「?いや、別に気にしてないよ。何処かで見たことあるのかな?」
自分がそう答えると、赤毛の男子は一瞬目を曇らせた。
「…まあ、ありますね。それも、[漢字]思い出したくないくらい[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]に。」
その言葉を聞いて、自分は瞬時に理解した。
きっとこの男子はうちの片割れと幼馴染のバッテリーに負けた、球児なのだろう、ということを。
片割れの試合はいつもお母さんと、か、あるいは自分ひとりで見に行ってたからよく覚えてる。
球児たちは帽子などをかぶっていたのでよく顔を見ていないものの、あの清峰要バッテリーが負かした球児は数知れない。
その中に2人がいたのだ、きっと。
んで、今自分の状況を確認するとどうだ。
見事に片割れの圭と恰好が同じなのである。
制服は女子はスカート、ズボンどちらも選べるので自分は動きやすいズボンにした。
そして、自分は今、ひじょーに片割れに似ている。
――――そう、双子としてあるあるの勘違い、が起こっている。
まあ、兄妹だからそんなに間違われることはなかったのだけど。
でも、声帯とかほんとに双子だからか似てるんだよね…
それで勘違いしてるのかー、、面白いな、これ。ちょっとこのまま勘違いムードのまま終わらせよ。
名簿で確認されたら終わるけど。
「ふーん、、[太字]過去の栄光とか傷は無視した方が良い。[/太字]これは全員に言えることだ。」
「――ッ」
「、、」
後ろにいる男子も固まってしまった。
少し険悪なムードになる。
「―――はい、みんな、席について!」
突如、打って変わって間抜けな声が聞こえた。
これにより、クラスメート全員が席に着く。
無論、自分たちも。
「急で悪いんだけど、この後行われる入学式について説明させてください。」
こうしてその先生(らしき人)から入学式の説明が始まったことによって、自分が問い詰められることはなくなった。
…危機一髪、のような感じだ。
――――その後は何事もなく家に帰ることができた。
[水平線]
【千早視点】
「~~~~~~」
入学式の説明を適当に聞き流しながら、思索にふけた。
――何故、この人がいるんでしょうかね。
俺―千早瞬平がクラスの自席に座ろうとしたとき、まず最初に感じたのはそれだった。
――もう、[漢字]アレ[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]には二度と触れないように、拒絶し続けたというのに。
――野球部がないからここに来たというのに。
――やはり、[漢字]彼[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]を見ると、思ってしまう。
横で外の風景を見ている[漢字]彼[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]はどこかつまらなさそうな、顔をしていた。
世の中を達観しているような。
「[小文字][小文字]…本当に嫌になりますね…[/小文字][/小文字]」
この呟きは幸いなことに誰にも聞こえなかった。
―――しばらくの間、千早はその人に声をかけることはなかった。
―――ホンモノを見てしまったからである。
となると。
「――あの人は他人の空似…?」