[太字][大文字]第✕✕回全国中学校剣道大会 女子個人戦の部 優勝 要 佳菜[/大文字][/太字]


























校門の前のフェンスでひらひらと舞う[漢字]三枚[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]の横断幕。


























それが、一番大っ嫌いだった。
























自分が自分で無くなっていく、[漢字]本来の自分[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]を皆が見てくれない原因。
























高校を選ぶ時、圭が記憶喪失になって馬鹿みたいな考えから、自宅から徒歩五分の所にある、[太字]野球部もない、剣道部も幽霊部員だけがいるぐらいで、いたって普通の[/太字]都立小手指高校に入学したのは良かったのかもしれない。

























「だって、誰も自分を知らないしね。」




























「ここなら[漢字]全国覇者としての顔[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・[/ふりがな]を見せなくて済む…最高じゃん。」


























けど、現実はそうじゃない。





確かに、上の事はやることはなかった。





























が、双子の片割れのせいで、野球部を中心にその気持ちが大きく変わっていくことになる。































要 佳菜 （かなめ かな）
身長165cm 、血液型AB型。4月15日生。女。
元地元の中学校の剣道部所属。
双子の片割れである要圭と幼馴染の清峰葉流火と共に都立小手先高校に入学。
剣道に強いコンプレックスを抱いているようで…？






種目を剣道にしたのは主が学生時代、剣道部だったため。