この世界と君とそして
第八話「過去の栄光は今の栄光か」
「おっと悪い悪い。まず俺の自己紹介からだったね。俺は福峰海斗だ。よろしく」
とソファーから立ち上がり、こちらに手を差し出す。僕もソファーから立ち上がり
「えと、烏田真紀です。よろしくお願いします」
と差し出された手を握る。
福峰海斗と名乗る男はガルバードさんとエルジリアさんとも握手と軽い挨拶を交わし、
「真紀くんは何歳なんだい?」
と僕の方を向き聞く。
「14です。えっと、福峰さん…はいくつなんですか?」
「海斗でいいさ。17だよ」
〜
そこから僕と海斗さん、そしてガルバードさんとエルジリアさんは4人で主に僕のステータスウインドウのことについて話した。結果決まったのは
「つまりマキくん、君は自分の手でモンスターを倒さないといけない」
と海斗さんが言う。それを聞いたガルバードさんが
「それはどんな魔物でもいいんだな?たとえ、ゴブリンやスライムであっても」
と聞く。
「えぇ、大丈夫なはずですよ。僕はそれでステータスウインドウのバグが治りましたからね」
「そしたらステータスだけじゃないスキルや適合までもが明らかになるさ」
という海斗さんの発言を聞き
「そういえば海斗さんはどうやってそれを知ったんですか?」
と僕が聞くとガルバードさんとエルジリアさんも
「確かにな…まさか」
「なるほどな…カイト、おまえは…」
と聞く。
「簡単な話ですよ。ガルバードさんもエルジリアさんも知っての通り、あっちの異世界転生者に教えてもらったんですよ」
Tips〈異世界転生者の数〉
今、この世界には烏田真紀、福峰海斗を含め3人の異世界転生者がいる。
もう1人は別国にいる。この世界を分けている3つの国は異世界転生者によってパワーバランスがとられていると言っても全く過言ではないのだ。そして過去には勇者と呼ばれた異世界転生者もいると言われている。異世界転生者の伝説は世界中で多いのだ。
「なるほどな…それが知れたらどうなるか…」
とガルバードさんが少し困った表情で言う。それを無視して海斗さんは僕に
「マキくん、俺は勇者になりたいんだ。適合は勇者じゃなくて侍だったし、スキルは刀だった。だけど俺はこの世界で勇者になる。そう決めてるからな。今、あの伝説の勇者の栄光は忘れられそうだ。だが、俺は忘れられるような勇者にはなりたくないんだ」
それを聞き、僕は
「それって…難しいことじゃないですか?」
と素直な疑問を口に出す。
「あぁ、そう簡単に勇者なんてなれない。だからこそ憧れて勇者になりたいと言ってるんだ。」
と海斗さんが答えるとエルジリアさんが
「勇者の過去の栄光は今の栄光ではないとカイトくん、君は言うんだな。だが私はそうは思わない。過去の栄光だって今の栄光だ。勇者がいなかったらこの世界はこの形をしてなかったかも知れない。魔物や魔族に支配されていただろうな。」
と厳しいが納得できることを言う。
「…確かにそうですね」
と、それを聞き海斗さんは素直に認める発言をする。すると納得したように頷きながらガルバードさんが
「それにその伝説はほんとかどうかは分からないしな。それに勇者になりし者はしっかり警備もサボるとは思えないな」
と言う。
「そ、それは雨だったからしゃーないっていうか、なんていうか…ま、まぁ俺は勇者を目指す!」
それを聞き、僕ははっきり夢を言い切れる海斗さんをカッコいいなと思った。
〈ワールドストーリー〉9%同一進行
10%別進行
「これはどういうことだ。前回はこんなことはなかったではないか」
「ランダムだから仕方ないですよ。それにまだ10%ですから」
「いや、問題はそこではない。同一進行よりも別進行が進んでいることが問題だ」
「じゃあ、手を打ちますかね」
「そうだな。やむを得ない。ではプランB〈マスキリード〉を実行する」
「了解です。ダウンロード開始します!」
「…これはまた、油断できないな。また君に期待しざるを得ないな…」
「頼むぞ……烏田くん」
「おっと悪い悪い。まず俺の自己紹介からだったね。俺は福峰海斗だ。よろしく」
とソファーから立ち上がり、こちらに手を差し出す。僕もソファーから立ち上がり
「えと、烏田真紀です。よろしくお願いします」
と差し出された手を握る。
福峰海斗と名乗る男はガルバードさんとエルジリアさんとも握手と軽い挨拶を交わし、
「真紀くんは何歳なんだい?」
と僕の方を向き聞く。
「14です。えっと、福峰さん…はいくつなんですか?」
「海斗でいいさ。17だよ」
〜
そこから僕と海斗さん、そしてガルバードさんとエルジリアさんは4人で主に僕のステータスウインドウのことについて話した。結果決まったのは
「つまりマキくん、君は自分の手でモンスターを倒さないといけない」
と海斗さんが言う。それを聞いたガルバードさんが
「それはどんな魔物でもいいんだな?たとえ、ゴブリンやスライムであっても」
と聞く。
「えぇ、大丈夫なはずですよ。僕はそれでステータスウインドウのバグが治りましたからね」
「そしたらステータスだけじゃないスキルや適合までもが明らかになるさ」
という海斗さんの発言を聞き
「そういえば海斗さんはどうやってそれを知ったんですか?」
と僕が聞くとガルバードさんとエルジリアさんも
「確かにな…まさか」
「なるほどな…カイト、おまえは…」
と聞く。
「簡単な話ですよ。ガルバードさんもエルジリアさんも知っての通り、あっちの異世界転生者に教えてもらったんですよ」
Tips〈異世界転生者の数〉
今、この世界には烏田真紀、福峰海斗を含め3人の異世界転生者がいる。
もう1人は別国にいる。この世界を分けている3つの国は異世界転生者によってパワーバランスがとられていると言っても全く過言ではないのだ。そして過去には勇者と呼ばれた異世界転生者もいると言われている。異世界転生者の伝説は世界中で多いのだ。
「なるほどな…それが知れたらどうなるか…」
とガルバードさんが少し困った表情で言う。それを無視して海斗さんは僕に
「マキくん、俺は勇者になりたいんだ。適合は勇者じゃなくて侍だったし、スキルは刀だった。だけど俺はこの世界で勇者になる。そう決めてるからな。今、あの伝説の勇者の栄光は忘れられそうだ。だが、俺は忘れられるような勇者にはなりたくないんだ」
それを聞き、僕は
「それって…難しいことじゃないですか?」
と素直な疑問を口に出す。
「あぁ、そう簡単に勇者なんてなれない。だからこそ憧れて勇者になりたいと言ってるんだ。」
と海斗さんが答えるとエルジリアさんが
「勇者の過去の栄光は今の栄光ではないとカイトくん、君は言うんだな。だが私はそうは思わない。過去の栄光だって今の栄光だ。勇者がいなかったらこの世界はこの形をしてなかったかも知れない。魔物や魔族に支配されていただろうな。」
と厳しいが納得できることを言う。
「…確かにそうですね」
と、それを聞き海斗さんは素直に認める発言をする。すると納得したように頷きながらガルバードさんが
「それにその伝説はほんとかどうかは分からないしな。それに勇者になりし者はしっかり警備もサボるとは思えないな」
と言う。
「そ、それは雨だったからしゃーないっていうか、なんていうか…ま、まぁ俺は勇者を目指す!」
それを聞き、僕ははっきり夢を言い切れる海斗さんをカッコいいなと思った。
〈ワールドストーリー〉9%同一進行
10%別進行
「これはどういうことだ。前回はこんなことはなかったではないか」
「ランダムだから仕方ないですよ。それにまだ10%ですから」
「いや、問題はそこではない。同一進行よりも別進行が進んでいることが問題だ」
「じゃあ、手を打ちますかね」
「そうだな。やむを得ない。ではプランB〈マスキリード〉を実行する」
「了解です。ダウンロード開始します!」
「…これはまた、油断できないな。また君に期待しざるを得ないな…」
「頼むぞ……烏田くん」
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