この世界と君とそして
第二話「力と技術」
よく分からないがどうやら僕はめんどくさいことに巻き込まれたようだ。
とりあえずシーラ•ラスカーシアと名乗る女の子の言う通りにすることにして、岩の陰に隠れる。
女の子1人で大丈夫か。見た目は普通の女の子。ていうか今、改めて見て思ったがすごい美人だ。
年齢は僕と同じくらいに見えるが。とか、そんなことはどうでもいい。
武器もないのにどう戦う気なんだろう。
戦うかどうかは分からないが逃げないということはそうなんだろう。
身長は僕と同じ160センチくらい。装備は腰のバッグに普通の服。
相手のゴブリンのような生き物は全身緑色で100センチくらい。腰巻きのみの装備。
手には斧を持っている。見た目はゲームの序盤の敵であるゴブリンだ。。
どうするんだろうか。と思考を広げていると女の子はバッグに手を回し、バッグから何かを取り出す。ナイフだ。サバイバルナイフだろうか。大きめのサイズ、太めの刀身部分。
刀身は布で包んである。ゴブリンはナイフを見て少し怯んだか一歩引き下がる。
「うん。大丈夫。修練通りにやれば出来るはず。」
女の子が深呼吸をしながら呟くようにいう。その顔には焦りなのか恐怖なのか汗が滲んでいる。
その声が聞こえたかのようにゴブリンが「シャアァァ」と声をあげ、女の子に斧を振り下ろし飛びかかる。
「ゴブリンだったら、えっと、大丈夫…出来るはず!」
どうやら相手はホントにゴブリンという名前だったらしい。
自分を奮い立てるように呟きながらナイフを前に構える。その手は震えている。大丈夫なのか。
見ているこちらの手も震える。
「大丈夫。絶対勝てる!」
自分を励ますように叫ぶ。と同時にナイフの震えが止まる。
相手のゴブリンの斧が女の子の体を引き裂く、ことはなくゴブリンの動きが空中で止まったと思うと甲高い叫び声をあげ、紫の煙をあげ消えた。
女の子がナイフをゴブリンの胸の真ん中、心臓であろう場所に刺し、殺した。
初めてみる光景に体が動かない。それどころか膝から崩れ落ちる。
煙があがったところから何かが落ちる。それを女の子を拾い
「ゴブリンの角かー。武器に出来ないかな…あっ!」
女の子がこちらを向き、駆け寄ってくる。
「もう、大丈夫ですよ!ごめんなさい。まだ2回目の戦闘で…時間かかってしまいました」
2回目にも驚きつつ、
「あぁ、ありがとう。」
とりあえず礼を言う。女の子はこちらに手を差し出し
「大丈夫ですよ!そういうお仕事です!といっても私はまだ力も技術も全然ですけど…」
なぜだろう。初めてみる光景ではない。そんなはずはないのに。
「どうかしましたか?」
そう言いながら不思議そうな顔をしてこちらをみる女の子。
決してこんな状況に陥ったことはない。しかし、誰かが自分に手を差し出す。
見たことがある。聞いたことがある。前も同じことを言われた。
ホントにそんな気がするだけだ。
〈ワールドストーリー〉5%同一進行。
2%別進行。
よく分からないがどうやら僕はめんどくさいことに巻き込まれたようだ。
とりあえずシーラ•ラスカーシアと名乗る女の子の言う通りにすることにして、岩の陰に隠れる。
女の子1人で大丈夫か。見た目は普通の女の子。ていうか今、改めて見て思ったがすごい美人だ。
年齢は僕と同じくらいに見えるが。とか、そんなことはどうでもいい。
武器もないのにどう戦う気なんだろう。
戦うかどうかは分からないが逃げないということはそうなんだろう。
身長は僕と同じ160センチくらい。装備は腰のバッグに普通の服。
相手のゴブリンのような生き物は全身緑色で100センチくらい。腰巻きのみの装備。
手には斧を持っている。見た目はゲームの序盤の敵であるゴブリンだ。。
どうするんだろうか。と思考を広げていると女の子はバッグに手を回し、バッグから何かを取り出す。ナイフだ。サバイバルナイフだろうか。大きめのサイズ、太めの刀身部分。
刀身は布で包んである。ゴブリンはナイフを見て少し怯んだか一歩引き下がる。
「うん。大丈夫。修練通りにやれば出来るはず。」
女の子が深呼吸をしながら呟くようにいう。その顔には焦りなのか恐怖なのか汗が滲んでいる。
その声が聞こえたかのようにゴブリンが「シャアァァ」と声をあげ、女の子に斧を振り下ろし飛びかかる。
「ゴブリンだったら、えっと、大丈夫…出来るはず!」
どうやら相手はホントにゴブリンという名前だったらしい。
自分を奮い立てるように呟きながらナイフを前に構える。その手は震えている。大丈夫なのか。
見ているこちらの手も震える。
「大丈夫。絶対勝てる!」
自分を励ますように叫ぶ。と同時にナイフの震えが止まる。
相手のゴブリンの斧が女の子の体を引き裂く、ことはなくゴブリンの動きが空中で止まったと思うと甲高い叫び声をあげ、紫の煙をあげ消えた。
女の子がナイフをゴブリンの胸の真ん中、心臓であろう場所に刺し、殺した。
初めてみる光景に体が動かない。それどころか膝から崩れ落ちる。
煙があがったところから何かが落ちる。それを女の子を拾い
「ゴブリンの角かー。武器に出来ないかな…あっ!」
女の子がこちらを向き、駆け寄ってくる。
「もう、大丈夫ですよ!ごめんなさい。まだ2回目の戦闘で…時間かかってしまいました」
2回目にも驚きつつ、
「あぁ、ありがとう。」
とりあえず礼を言う。女の子はこちらに手を差し出し
「大丈夫ですよ!そういうお仕事です!といっても私はまだ力も技術も全然ですけど…」
なぜだろう。初めてみる光景ではない。そんなはずはないのに。
「どうかしましたか?」
そう言いながら不思議そうな顔をしてこちらをみる女の子。
決してこんな状況に陥ったことはない。しかし、誰かが自分に手を差し出す。
見たことがある。聞いたことがある。前も同じことを言われた。
ホントにそんな気がするだけだ。
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