この世界と君とそして
プロローグ
「戻りたいな…」
自分の口から漏れた言葉に苦笑する。
頭の中では2年前を思い出していた。
2年前 第一話「シーラ・ラスカーシア」
「起きてください、ちょっと起きてください」
誰かが僕の体を揺らしながら言っている。誰だろう。聞いたことない声だ。
甘い、ゆったりとした優しい声。ゆっくりと僕は目を開ける。
「あ、やっと起きた。大丈夫ですか?」
まず目を開けて入ってきたのは女の子だ。全く知らない子だ。
そして、次に目に入ってきたのは木、草。
「ここは…?」
思わず声が出る。
「まさか今どき森の迷い子とかじゃないですよね」
森の迷い子?なんだそれは。聞いたことない単語だ。
「えー。こういう時どうするんだっけ…?」
女の子は呟きながら腰のポーチから手帳のようなものを取り出す。
「何ページだっけ。どっかにあったはずなんだけど…あった!」
「えーと、あなたに質問がいくつかあります!正直に答えてくださいね」
どうやら僕に聞くことがあるみたいだ。
「あ、あぁ。分かった」
「えっとまず、あなたの市民番号を教えてください!」
「市民番号?なんだそれ」
市民番号なんて初耳だ。女の子は僕の質問には答えずに続ける。
「な、なるほど。じゃあ、お名前を聞いてもいいですか?」
「烏田真紀」
「変わったお名前ですね…」
変わった名前?確かに僕は男なのに真紀なんていう女みたいな名前だが
「あ、名前を聞く時は自分からでしたね。すいません。私の名前はシーラ・ラスカーシアです!」
外人か。ここはほんとにどこなんだ。いろいろよくわからないがなぜだろう。聞いたことあるような名前だ。
「じゃあ、カラスダマキさん?ですよね。えっとあなたを森の迷い子として保護します!」
保護?どういうことだ?
「ちょ、ちょっと待ってくれ。いろいろよくわからないんだが…」
「大丈夫ですよ。安心してください。まずはこの森を抜けないと…」
どうやらここは森らしい。状況を整理しようと考えていると
「シャアァァ」という叫び声?のような声が聞こえる
「な、なんだ?」
「うそ。こんなところにも出たの?」
女の子の声と顔に焦りが浮かぶ。
「い、いいですか?よく聞いてください。ここから今すぐ離れてください!」
「どこに行けっていうんだ」
「えっと、あそこの岩にでも!」
「シャアァァ」
さっきの叫び声がした方向を見るとそこには緑色のゴブリンのような生き物がこちらに斧を向けていた。
よく分からないがどうやら僕はめんどくさいことに巻き込まれたようだ。
「戻りたいな…」
自分の口から漏れた言葉に苦笑する。
頭の中では2年前を思い出していた。
2年前 第一話「シーラ・ラスカーシア」
「起きてください、ちょっと起きてください」
誰かが僕の体を揺らしながら言っている。誰だろう。聞いたことない声だ。
甘い、ゆったりとした優しい声。ゆっくりと僕は目を開ける。
「あ、やっと起きた。大丈夫ですか?」
まず目を開けて入ってきたのは女の子だ。全く知らない子だ。
そして、次に目に入ってきたのは木、草。
「ここは…?」
思わず声が出る。
「まさか今どき森の迷い子とかじゃないですよね」
森の迷い子?なんだそれは。聞いたことない単語だ。
「えー。こういう時どうするんだっけ…?」
女の子は呟きながら腰のポーチから手帳のようなものを取り出す。
「何ページだっけ。どっかにあったはずなんだけど…あった!」
「えーと、あなたに質問がいくつかあります!正直に答えてくださいね」
どうやら僕に聞くことがあるみたいだ。
「あ、あぁ。分かった」
「えっとまず、あなたの市民番号を教えてください!」
「市民番号?なんだそれ」
市民番号なんて初耳だ。女の子は僕の質問には答えずに続ける。
「な、なるほど。じゃあ、お名前を聞いてもいいですか?」
「烏田真紀」
「変わったお名前ですね…」
変わった名前?確かに僕は男なのに真紀なんていう女みたいな名前だが
「あ、名前を聞く時は自分からでしたね。すいません。私の名前はシーラ・ラスカーシアです!」
外人か。ここはほんとにどこなんだ。いろいろよくわからないがなぜだろう。聞いたことあるような名前だ。
「じゃあ、カラスダマキさん?ですよね。えっとあなたを森の迷い子として保護します!」
保護?どういうことだ?
「ちょ、ちょっと待ってくれ。いろいろよくわからないんだが…」
「大丈夫ですよ。安心してください。まずはこの森を抜けないと…」
どうやらここは森らしい。状況を整理しようと考えていると
「シャアァァ」という叫び声?のような声が聞こえる
「な、なんだ?」
「うそ。こんなところにも出たの?」
女の子の声と顔に焦りが浮かぶ。
「い、いいですか?よく聞いてください。ここから今すぐ離れてください!」
「どこに行けっていうんだ」
「えっと、あそこの岩にでも!」
「シャアァァ」
さっきの叫び声がした方向を見るとそこには緑色のゴブリンのような生き物がこちらに斧を向けていた。
よく分からないがどうやら僕はめんどくさいことに巻き込まれたようだ。
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