「キキ？」
と●●が言ったが、○○と七が、ジーと見つめていただけだった。
「何やってるの？」
と○○が聞くと、●●は、恥ずかしくて、顔を真っ赤にして、まるで言っていないような声で、
「キキがいた…」
と小さな声で言ったが、○○と七には聞こえずに、
「なんて言ったの？」
と七は、言って、●●がもっと、真っ赤な顔を見せてしまった…。
そのせいなのか、○○が、こう思ってしまった。
「顔色悪いけど…、具合が悪いの？」
と間違えてしまい、●●は、下を向くことしかできなくなってしまった。
だけど七はそんなこと関係なく言った。
「早く幽霊を見つけるぞ…」
と言って、進んでしまった。
○○は、七に近づいて行くが、●●は、恥ずかしいのか、1メートル離れて進んでいるせいで、後ろに霊がいても七は気づいてくれなかった。
「な、七！僕の後ろに何かがいる！」
と言ったが、七は嘘だと思って、前を向いたまま、廊下を見つめて歩いていただけだった。
「ホントなんだよ！僕の後ろに！」
と少し言って幽霊に、連れ去られてしまった。
「本当なら向いてあげるけど、嘘だったら、何が起こる代ってるな？」
シーン
「わかった、っていない！」
そう。七はもう遅かったのだ。
そのころ●●は、
「は！こ、ここはどこ？確か僕は…、そう！七が振り向くのが遅くて～」
●●がひとり言言っている間に、後ろに霊がいたんだ。
その霊は、普通の霊と違って、優しかった。しかも、ここから脱出しようと誘ってくれたんだ。
だけど、僕は言ってしまった。
「そんなの嫌だよ！誘ってくれたのはうれしいけど、君みたいな、普通の人間じゃなかったら、もしかすると、ボスみたいなやつに頼まれて、僕を折に！」
と言いかけたら、
「違う！僕は、霊っていうの名前だけど、みんなに悪い奴だと思われているけど、僕と一緒に七くんと行ったんだよ。そこで僕は転んで、ドアに思いっきり頭をぶつけて、意識がなくなったんだよ。そのことは七くんは知らなくて、そのまま進んじゃったんだよ。それで僕が目を覚めたところは、国王という看板が置いてあっただけなんだ」
と、今まであった出来事を全部教えたが、●●は、信じなかった。
「そ、そんなのただの作り話だ！僕は頭がいいからそんなことわかっちゃうよ！」
と言って走り続けた。
タッタッ
（良かった…、ここが確か出口だね）
ガチャ
（あ、あれ？空かない！）
そう。カギは、霊が持っていたのだ。
「そ、そんなぁ、せっかくここまで来たのに…。あ！そうだ！カギを取りに行こう！そうすれば、て、あ！それだとばれちゃうじゃん！」
と、とまどっている間に、霊が戸を開けた。
「あ、ありがと！」
「だから言ったでしょ」
●●は、嘘だと思ってしまつて、恥ずかしく、
「ご、ごめん」
と言った。