~参加型~窓
「茲……」
「どうしたの?」
そこには、茲がニコニコしながら立っていた。
「あのね?茲…また新しいセカイに行かせてくれない?」
[小文字][小文字][小文字]「……あと二回…」[/小文字][/小文字][/小文字]
茲がぼそりとつぶやいた。
「え?茲、なんか言った?」
「…ううん。何でもない」
そう言って、茲は顔をあげて、明るい顔で言った。
「今回も押してあげようか?」
「嫌です」
「私も遠慮しとこうかなぁ…」
「ふーん?それより、早くしてよ!」
茲が呼んでいる。
「えーと、わかった!」
けれど、私は立ち止った。
考えてしまったのだ。本当に新しいセカイに行っていいのか?
このセカイでは友達ができた。急にいなくなったら心配されるかもしれない。
ううん。私、楽しさを求めて新しいセカイへ行ってたんだ。
楽しくなかったら新しいセカイに行く。
それでいいんだ。もう深く考えない方が――
私は目を見開いた。
「あ――」
[中央寄せ]遅すぎたんだ。
[太字]きっと、茲を怒らせてしまったんだ。[/太字]
落ちた。
床が透けた。
しょうがない。新しいセカイでまた――[/中央寄せ]
そこで私の頭はもうこのセカイでは使えなくなった。
[水平線]
「ん…」
私は目を開けた。
「あれ…ここ…もしかして、一番最初の世界…?」
自分の家だ。新しいセカイの存在を知る前の状態に戻ってきたの?
……眠い。
「とりま寝ますか…」
私は、バババッって着替えて、わーってやって、とぉーってやって、ばさってして、布団に入り眠りました!(第三話のコピペ☆)
[水平線]
[大文字][大文字]「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」[/大文字][/大文字]
「寝坊した~!!!遅刻する~!!!」
[大文字]「ゔああああああああああ!」[/大文字]
バン!
私は大きな音を立ててドアを開けると、鍵も閉めずに学校へ走り出した。
「ゔぉ⁉⁉」
急ブレーキをする。危ない。赤信号だった…
「ふぅ…」
息を整える。
青信号になった!
私は全速力で駆け抜ける。
学校の門に入った途端――
[大文字]キーンコーンカーンコーン[/大文字]
「あ。終わった☆」
[水平線]
ガラガラガラッ!!バン!
私は勢いよくドアを開ける。そのせいで、バン!と大きな音が鳴った。
「はあ…はあ…」
「●●ちゃん⁉大丈夫?……先生が遅かったから、ぎりぎりセーフだよ…?」
「[太字][大文字][漢字]月海 星来[/漢字][ふりがな]つきうみ せいら[/ふりがな][/大文字][/太字]ちゃん!久しぶり!」
私は勢いよく顔をあげた。
確か、去年も、同じクラスだったような…
「心配してくれたの⁉ありがとう⁉」
「え…?あ…う、うん…そうだ。私でもいいけど、隣の席の人とも話しておいたら?」
「え?まあそうだね!」
確かに隣の人とはもう一か月もたっているのに一回も言葉を交わしていない。
「おはようございます!」
あ。先生が[漢字]清々[/漢字][ふりがな]すがすが[/ふりがな]しい笑顔でやってきた。話すのは放課でいっか。
[水平線]
[大文字]キーンコーンカーンコーン[/大文字]
放課だ!や~っと授業が終わった…
さっそく私は隣の席の子に話しかける。
「初めまして!私、○○●●っていうんだけど、あなたの名前は?」
「……[太字][大文字]夜桜 怜[/大文字][/太字]。13歳」
お。年下だ。ここの学校、人数が少ないから何かよくわかんないクラス分けなんだよなあ…
「怜くん!よろしくね!」
「…………」
返事しろよ。
だるいのかな?それとも人とかかわるのが嫌い?まあ、そっとしといたほうがいいよね。
[大文字]キーンコーンカーンコーン[/大文字]
授業が始まる。
私は普通に授業を受けた。
その時気づいたんだ。
[水平線]
放課後。
私はこの学校の名簿をにらんでいた。
名簿は先生に借りたやつ。友達の名前を覚えたいって言ったら、あっさりとかしてくれた。
もちろん、私が名簿を借りたのは友達の名前を覚えるためではない。
ある事を確認するため。
[中央寄せ]
ない。
やっぱり。
あの名前が載っていない。
名簿に『零』という文字は一つも見つからなかった――[/中央寄せ]
「どうしたの?」
そこには、茲がニコニコしながら立っていた。
「あのね?茲…また新しいセカイに行かせてくれない?」
[小文字][小文字][小文字]「……あと二回…」[/小文字][/小文字][/小文字]
茲がぼそりとつぶやいた。
「え?茲、なんか言った?」
「…ううん。何でもない」
そう言って、茲は顔をあげて、明るい顔で言った。
「今回も押してあげようか?」
「嫌です」
「私も遠慮しとこうかなぁ…」
「ふーん?それより、早くしてよ!」
茲が呼んでいる。
「えーと、わかった!」
けれど、私は立ち止った。
考えてしまったのだ。本当に新しいセカイに行っていいのか?
このセカイでは友達ができた。急にいなくなったら心配されるかもしれない。
ううん。私、楽しさを求めて新しいセカイへ行ってたんだ。
楽しくなかったら新しいセカイに行く。
それでいいんだ。もう深く考えない方が――
私は目を見開いた。
「あ――」
[中央寄せ]遅すぎたんだ。
[太字]きっと、茲を怒らせてしまったんだ。[/太字]
落ちた。
床が透けた。
しょうがない。新しいセカイでまた――[/中央寄せ]
そこで私の頭はもうこのセカイでは使えなくなった。
[水平線]
「ん…」
私は目を開けた。
「あれ…ここ…もしかして、一番最初の世界…?」
自分の家だ。新しいセカイの存在を知る前の状態に戻ってきたの?
……眠い。
「とりま寝ますか…」
私は、バババッって着替えて、わーってやって、とぉーってやって、ばさってして、布団に入り眠りました!(第三話のコピペ☆)
[水平線]
[大文字][大文字]「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」[/大文字][/大文字]
「寝坊した~!!!遅刻する~!!!」
[大文字]「ゔああああああああああ!」[/大文字]
バン!
私は大きな音を立ててドアを開けると、鍵も閉めずに学校へ走り出した。
「ゔぉ⁉⁉」
急ブレーキをする。危ない。赤信号だった…
「ふぅ…」
息を整える。
青信号になった!
私は全速力で駆け抜ける。
学校の門に入った途端――
[大文字]キーンコーンカーンコーン[/大文字]
「あ。終わった☆」
[水平線]
ガラガラガラッ!!バン!
私は勢いよくドアを開ける。そのせいで、バン!と大きな音が鳴った。
「はあ…はあ…」
「●●ちゃん⁉大丈夫?……先生が遅かったから、ぎりぎりセーフだよ…?」
「[太字][大文字][漢字]月海 星来[/漢字][ふりがな]つきうみ せいら[/ふりがな][/大文字][/太字]ちゃん!久しぶり!」
私は勢いよく顔をあげた。
確か、去年も、同じクラスだったような…
「心配してくれたの⁉ありがとう⁉」
「え…?あ…う、うん…そうだ。私でもいいけど、隣の席の人とも話しておいたら?」
「え?まあそうだね!」
確かに隣の人とはもう一か月もたっているのに一回も言葉を交わしていない。
「おはようございます!」
あ。先生が[漢字]清々[/漢字][ふりがな]すがすが[/ふりがな]しい笑顔でやってきた。話すのは放課でいっか。
[水平線]
[大文字]キーンコーンカーンコーン[/大文字]
放課だ!や~っと授業が終わった…
さっそく私は隣の席の子に話しかける。
「初めまして!私、○○●●っていうんだけど、あなたの名前は?」
「……[太字][大文字]夜桜 怜[/大文字][/太字]。13歳」
お。年下だ。ここの学校、人数が少ないから何かよくわかんないクラス分けなんだよなあ…
「怜くん!よろしくね!」
「…………」
返事しろよ。
だるいのかな?それとも人とかかわるのが嫌い?まあ、そっとしといたほうがいいよね。
[大文字]キーンコーンカーンコーン[/大文字]
授業が始まる。
私は普通に授業を受けた。
その時気づいたんだ。
[水平線]
放課後。
私はこの学校の名簿をにらんでいた。
名簿は先生に借りたやつ。友達の名前を覚えたいって言ったら、あっさりとかしてくれた。
もちろん、私が名簿を借りたのは友達の名前を覚えるためではない。
ある事を確認するため。
[中央寄せ]
ない。
やっぱり。
あの名前が載っていない。
名簿に『零』という文字は一つも見つからなかった――[/中央寄せ]