~参加型~窓
どうしよう。
どうしようどうしようどうしよう。
このセカイに来てから、なんだか零に避けられている気がする。
「あ~~~も~う~っ!」
今日は雨が降っていて、じめじめする。
「やだなあ。雨の日って。いやなこと考えちゃう」
すると、前の席の、あもさんが口を開いた。
「まあ、確かに雨の日は地[太字]面が濡れていてやだよねぇ[/太字]」
――ん?地面?
すると、クラスメイトのどっかの席のひめのさんが走ってきた。
「わかる‼雨の日って、よく滑って転んじゃう人とかいるよね‼[太字]私は大丈夫だけど![/太字]」
「……言いずらいんだけど、前ひめのさんが思いっきり転んでるところをみちゃったんだけど――」
私は申し訳なさそうにいう。
「あー…」
ひめのさんの顔がサーッと青くなっていった。
「あ、ごめんね!私、空気読めないから……」
ようやく私もやばいことをしてしまった事に気づく。
キーンコーンカーンコーン――
チャイム…どんなタイミングでなるんだよおぉ…
結局、私たちは気まずい感じのまま授業を受けたのだった。
[水平線]
結局、授業の内容は頭に入ってこなかった。
ひめのさんの方をちらりと見た。
表情を曇らせている。やっぱり、なんかよくないこと言っちゃったな…
あもさんの方は…何かニコニコしてる⁉
やっぱり、このセカイ、怖い!新しいセカイに行きたいよー!
「おーい?○○さん、聞いてた?もっかい言うよ?――」
あ。先生に叱られた。よかった、女の先生で…男の先生とか厳しそうだし…
[水平線]
放課後。私は零と一緒にあのエレベーターを探した。
「あった………」
エレベーターがあったのは一階。六階から順番に探すの間違ってた~!
「もう疲れたぁ…」
「ここで疲れていちゃダメだろ」
「そっか。私たち、新しいセカイを試みに行くんだよね」
「何それ」
零が冷たい視線で私を見下ろしてくる。
うう…私の背の低さが実感できますぅ…
「新しいセカイって意外と楽しいの無いんだなー」
「まだ新しいセカイに行けることに感謝しな」
はーい。
そうとは言わずに、私はエレベーターに乗り込んだ。
また、茲と会うのか。
『6階につきました』
その合図で閉じていた目を開いた。
私はさらに目を見開いた。
エレベーターが連れてきてくれた場所――真っ黒な世界。
黒い鉛筆で塗りつぶしたような。
「……茲?」
私は怖くなった。零もこわばった顔をしている。
「ねぇ…茲?どこにいるの?」
『茲/ここ』はどこ…?
「ねぇ」
後ろから冷たい声がした。
かくかくした動きで振り返る。
そこには、茲――ではなく、紺色の長い髪の人が立っていた。
「僕は[太字][大文字][漢字]露咲 留依[/漢字][ふりがな]つゆさき るい[/ふりがな][/大文字][/太字]。えっと…●●さんと、零さん…だっけ?」
「何で私の名前――」
「茲に教えてもらったから」
「…………え?」
「茲に教えてもらった」
留依さんは、聞こえなかったと思ったらしく。もう一度行った。
茲に…教えてもらった…
――どういうこと?
[水平線]
どうしようどうしようどうしよう。
このセカイに来てから、なんだか零に避けられている気がする。
「あ~~~も~う~っ!」
今日は雨が降っていて、じめじめする。
「やだなあ。雨の日って。いやなこと考えちゃう」
すると、前の席の、あもさんが口を開いた。
「まあ、確かに雨の日は地[太字]面が濡れていてやだよねぇ[/太字]」
――ん?地面?
すると、クラスメイトのどっかの席のひめのさんが走ってきた。
「わかる‼雨の日って、よく滑って転んじゃう人とかいるよね‼[太字]私は大丈夫だけど![/太字]」
「……言いずらいんだけど、前ひめのさんが思いっきり転んでるところをみちゃったんだけど――」
私は申し訳なさそうにいう。
「あー…」
ひめのさんの顔がサーッと青くなっていった。
「あ、ごめんね!私、空気読めないから……」
ようやく私もやばいことをしてしまった事に気づく。
キーンコーンカーンコーン――
チャイム…どんなタイミングでなるんだよおぉ…
結局、私たちは気まずい感じのまま授業を受けたのだった。
[水平線]
結局、授業の内容は頭に入ってこなかった。
ひめのさんの方をちらりと見た。
表情を曇らせている。やっぱり、なんかよくないこと言っちゃったな…
あもさんの方は…何かニコニコしてる⁉
やっぱり、このセカイ、怖い!新しいセカイに行きたいよー!
「おーい?○○さん、聞いてた?もっかい言うよ?――」
あ。先生に叱られた。よかった、女の先生で…男の先生とか厳しそうだし…
[水平線]
放課後。私は零と一緒にあのエレベーターを探した。
「あった………」
エレベーターがあったのは一階。六階から順番に探すの間違ってた~!
「もう疲れたぁ…」
「ここで疲れていちゃダメだろ」
「そっか。私たち、新しいセカイを試みに行くんだよね」
「何それ」
零が冷たい視線で私を見下ろしてくる。
うう…私の背の低さが実感できますぅ…
「新しいセカイって意外と楽しいの無いんだなー」
「まだ新しいセカイに行けることに感謝しな」
はーい。
そうとは言わずに、私はエレベーターに乗り込んだ。
また、茲と会うのか。
『6階につきました』
その合図で閉じていた目を開いた。
私はさらに目を見開いた。
エレベーターが連れてきてくれた場所――真っ黒な世界。
黒い鉛筆で塗りつぶしたような。
「……茲?」
私は怖くなった。零もこわばった顔をしている。
「ねぇ…茲?どこにいるの?」
『茲/ここ』はどこ…?
「ねぇ」
後ろから冷たい声がした。
かくかくした動きで振り返る。
そこには、茲――ではなく、紺色の長い髪の人が立っていた。
「僕は[太字][大文字][漢字]露咲 留依[/漢字][ふりがな]つゆさき るい[/ふりがな][/大文字][/太字]。えっと…●●さんと、零さん…だっけ?」
「何で私の名前――」
「茲に教えてもらったから」
「…………え?」
「茲に教えてもらった」
留依さんは、聞こえなかったと思ったらしく。もう一度行った。
茲に…教えてもらった…
――どういうこと?
[水平線]