窓
[水平線]「――ねぇ●●」
「ねえってば!」
「ぎゃあああああぁあああああ!」
「⁉」
零が驚いた顔をする。
「あ、ごめん。びっくりしちゃって…」
私はそう言った後、立ち上がって、あたりを見渡した。
「学校の廊下…?」
でも、見たことない。朝と違う。
「…覚えてないの?」
「え?何を――――あっ!」
私は思い出した。これまでに起きたことを。
「確か、すとんって落ちた後、ふわってなって、わ~ってなって、ここだね!」
「語彙力のなさ…」
「とりあえず、家へ帰ろうよ」
零が提案してきた。
「確かに、このセカイが楽しいかもしれないからね!キラーン☆」
それから、私たちは自分の家へと帰った――はずだった。
「「家…」」
「そうじゃん!ここ、あたらしい、セカイ!」
何が起きたっていうと…マンションでした。
私たち二人とも、一軒家だったはずなんだけど…
「んまとりあえず帰るか!こたつでぬくぬくしたいし」
…ん?こたつって…もう冬ですか…
「じゃあ、バイバーイ!」
「…うん」
零が暗い顔で言った。
実は、マンションの部屋隣だった☆
このセカイ、楽しくなりそう☆
私は、バババッって着替えて、わーってやって、とぉーってやって、ばさってして、布団に入り眠りました!
だけど
――このときに、あんなことになるなんて思ってもいなかったんだ。
[水平線]
[太字][大文字]「ぎゃあああああぁあああああ!」[/大文字][/太字]
「寝坊!寝坊したぁ~!」
こんなこと、前にもあったような…うぅ…
急いで私は鞄に荷物を詰め込むとドアを乱暴に開けた。
「いってきま~す!!!!!」
ドタドタドタドタドタ……
バンッ!
「い゙っ⁉」
驚いた私は、声が聞こえたほうを見た。
そこには、頭を押さえた零が立っていた。
「れ、零⁉遅刻しちゃうよ⁉何で私を待ってたの⁉」
私は零の肩をつかんで前後に思いっきり揺さぶる。
「わわわ…●●っ、ちょ、ちょっとやめて…」
「あ。ごめん」
そう言って、私はパッと手を離した。
[水平線]
「で?私を何で待ってたの?待ってくれたのはうれしいけど、遅れちゃうよ?」
私はわざと心配そうに首を傾けた。
「いや、遅れちゃうって何?登校時刻まであと30分以上あるよ?」
「………………………新しいセカイ恐るべし!」
あ。やらかした。変なこと言っちゃった。
「何か変な看板があるね」
零が指さした方を向くと…え?
[水平線]
[中央寄せ][太字]ここから先、〇×中学校
[打消し]安全です![/打消し]
[大文字]幽霊がいるので、注意してください。[/大文字]
静かに行けば、大丈夫です[/太字]。[/中央寄せ]
[中央寄せ][小文字]大丈夫なのは多分です[/小文字][/中央寄せ]
[水平線]
「なんだよこの通学路おぉ!」
あ。やべ。おっきい声出しちゃった。てへ!
すると、ある影が近づいてきた。
人の影みたいな。黒いよくわからない人。
「あなたは――」
確か、相手って名乗った人。
そういう前に、相手は、こうしゃべっていた。
「私は、1-2,[大文字][太字][漢字]笊畑 茲[/漢字][ふりがな]ざるはた ここ[/ふりがな][/太字][/大文字]!ここの道に困ってるの?」
「え、は、はぁ…」
「あれ、困ってないの?私は授業があるから、じゃあね!」
そう言って、茲は走っていった。
「…走ってったね」
「うん」
めっちゃ音立ててたけど何も起こらない。
この看板は無視してよさそうだな。
私達も走っていく。
すると、視界の隅になにか半透明のものが見えた。
「…ん?」
私は目を凝らしてみた。
あれ?これ、すっごく頭の位置が高い?
私は体をたどって足の場所を見る――いや、見ようとした。
「ぎゃあああああぁあああああ!これ、浮いてる⁉足がない⁉」
零がびっくりして振り返る。
「あ。幽霊」
零はそれがどうしたの?という顔をした。
「え⁉だって、幽霊だよ⁉人間じゃないんだよ⁉浮いてるんだよ⁉」
とにかく私がびっくりしたことを言葉にする。
「…今まで、幽霊が見えなかったの?」
零が首をかしげた。
な、なんでそんなに当たり前って感じをするんだ…?
「幽霊は――今初めて見たっ!」
私は大声で言った。
すると、遠くからある音が聞こえてきた。
[小文字]キーンコーンカーンコーン[/小文字]
「「あ」」
終わった。
遅刻だ。
[水平線]
「ゼェゼェ…ぎりっ、ぎりっ、ま、にあった…」
はぁ…疲れた。あ。そういえば全力で走ってきたから、零どうしたかな。
私はドアの方を見る。すると、涼しい顔をした零が歩いてきていた。
「な、なんで歩いてきたのさっ!」
「なんでって、まだ間に合う時間だったから」
「はぁ~……」
新しいセカイ、実感しました。登校時刻が、ガラッと変わってます。
チャイムが鳴るタイミングも。
「このセカイはやだああぁ」
[水平線]
「そういえば、この学校は6階建てだったね」
下校の時間。私は零と一緒に廊下を歩いていた。
「そうだね。もしかしたら、またあのエレベーターがあるかもしれない」
「見つけ出そう」
もう、こんなセカイはいやだ。
通学路は幽霊がたくさんいて、私は霊感があるから、大迷惑。
授業は難しすぎるのに、ほかのみんなは平気で受けてるし。
あ。給食がめっちゃおいしいのはいいんだけど。
それに…零と席が離れてるし。
階段を下ろうとしたとき。
「あ。見て」
零が指さした方向を見ると、前のあのエレベーターがあった。
「あ…!」
私は急いで零を引っ張って、名前を入れた。
エレベーターが動き出した。
「ねぇ●●…気になることがあるんだけど」
「なに?」
零が青ざめていた。
「このエレベーター、どこに向かうの?」
「え?当たり前じゃん。6階に――あ!」
私達が乗ったのは6階。エレベーターは本来は6階に連れて行ってくれる。
じゃあ――このエレベーターはどこへ向かっているの?
鳥肌が立った。
『6階につきました』という機械音が響いた―――
[水平線]
「ねえってば!」
「ぎゃあああああぁあああああ!」
「⁉」
零が驚いた顔をする。
「あ、ごめん。びっくりしちゃって…」
私はそう言った後、立ち上がって、あたりを見渡した。
「学校の廊下…?」
でも、見たことない。朝と違う。
「…覚えてないの?」
「え?何を――――あっ!」
私は思い出した。これまでに起きたことを。
「確か、すとんって落ちた後、ふわってなって、わ~ってなって、ここだね!」
「語彙力のなさ…」
「とりあえず、家へ帰ろうよ」
零が提案してきた。
「確かに、このセカイが楽しいかもしれないからね!キラーン☆」
それから、私たちは自分の家へと帰った――はずだった。
「「家…」」
「そうじゃん!ここ、あたらしい、セカイ!」
何が起きたっていうと…マンションでした。
私たち二人とも、一軒家だったはずなんだけど…
「んまとりあえず帰るか!こたつでぬくぬくしたいし」
…ん?こたつって…もう冬ですか…
「じゃあ、バイバーイ!」
「…うん」
零が暗い顔で言った。
実は、マンションの部屋隣だった☆
このセカイ、楽しくなりそう☆
私は、バババッって着替えて、わーってやって、とぉーってやって、ばさってして、布団に入り眠りました!
だけど
――このときに、あんなことになるなんて思ってもいなかったんだ。
[水平線]
[太字][大文字]「ぎゃあああああぁあああああ!」[/大文字][/太字]
「寝坊!寝坊したぁ~!」
こんなこと、前にもあったような…うぅ…
急いで私は鞄に荷物を詰め込むとドアを乱暴に開けた。
「いってきま~す!!!!!」
ドタドタドタドタドタ……
バンッ!
「い゙っ⁉」
驚いた私は、声が聞こえたほうを見た。
そこには、頭を押さえた零が立っていた。
「れ、零⁉遅刻しちゃうよ⁉何で私を待ってたの⁉」
私は零の肩をつかんで前後に思いっきり揺さぶる。
「わわわ…●●っ、ちょ、ちょっとやめて…」
「あ。ごめん」
そう言って、私はパッと手を離した。
[水平線]
「で?私を何で待ってたの?待ってくれたのはうれしいけど、遅れちゃうよ?」
私はわざと心配そうに首を傾けた。
「いや、遅れちゃうって何?登校時刻まであと30分以上あるよ?」
「………………………新しいセカイ恐るべし!」
あ。やらかした。変なこと言っちゃった。
「何か変な看板があるね」
零が指さした方を向くと…え?
[水平線]
[中央寄せ][太字]ここから先、〇×中学校
[打消し]安全です![/打消し]
[大文字]幽霊がいるので、注意してください。[/大文字]
静かに行けば、大丈夫です[/太字]。[/中央寄せ]
[中央寄せ][小文字]大丈夫なのは多分です[/小文字][/中央寄せ]
[水平線]
「なんだよこの通学路おぉ!」
あ。やべ。おっきい声出しちゃった。てへ!
すると、ある影が近づいてきた。
人の影みたいな。黒いよくわからない人。
「あなたは――」
確か、相手って名乗った人。
そういう前に、相手は、こうしゃべっていた。
「私は、1-2,[大文字][太字][漢字]笊畑 茲[/漢字][ふりがな]ざるはた ここ[/ふりがな][/太字][/大文字]!ここの道に困ってるの?」
「え、は、はぁ…」
「あれ、困ってないの?私は授業があるから、じゃあね!」
そう言って、茲は走っていった。
「…走ってったね」
「うん」
めっちゃ音立ててたけど何も起こらない。
この看板は無視してよさそうだな。
私達も走っていく。
すると、視界の隅になにか半透明のものが見えた。
「…ん?」
私は目を凝らしてみた。
あれ?これ、すっごく頭の位置が高い?
私は体をたどって足の場所を見る――いや、見ようとした。
「ぎゃあああああぁあああああ!これ、浮いてる⁉足がない⁉」
零がびっくりして振り返る。
「あ。幽霊」
零はそれがどうしたの?という顔をした。
「え⁉だって、幽霊だよ⁉人間じゃないんだよ⁉浮いてるんだよ⁉」
とにかく私がびっくりしたことを言葉にする。
「…今まで、幽霊が見えなかったの?」
零が首をかしげた。
な、なんでそんなに当たり前って感じをするんだ…?
「幽霊は――今初めて見たっ!」
私は大声で言った。
すると、遠くからある音が聞こえてきた。
[小文字]キーンコーンカーンコーン[/小文字]
「「あ」」
終わった。
遅刻だ。
[水平線]
「ゼェゼェ…ぎりっ、ぎりっ、ま、にあった…」
はぁ…疲れた。あ。そういえば全力で走ってきたから、零どうしたかな。
私はドアの方を見る。すると、涼しい顔をした零が歩いてきていた。
「な、なんで歩いてきたのさっ!」
「なんでって、まだ間に合う時間だったから」
「はぁ~……」
新しいセカイ、実感しました。登校時刻が、ガラッと変わってます。
チャイムが鳴るタイミングも。
「このセカイはやだああぁ」
[水平線]
「そういえば、この学校は6階建てだったね」
下校の時間。私は零と一緒に廊下を歩いていた。
「そうだね。もしかしたら、またあのエレベーターがあるかもしれない」
「見つけ出そう」
もう、こんなセカイはいやだ。
通学路は幽霊がたくさんいて、私は霊感があるから、大迷惑。
授業は難しすぎるのに、ほかのみんなは平気で受けてるし。
あ。給食がめっちゃおいしいのはいいんだけど。
それに…零と席が離れてるし。
階段を下ろうとしたとき。
「あ。見て」
零が指さした方向を見ると、前のあのエレベーターがあった。
「あ…!」
私は急いで零を引っ張って、名前を入れた。
エレベーターが動き出した。
「ねぇ●●…気になることがあるんだけど」
「なに?」
零が青ざめていた。
「このエレベーター、どこに向かうの?」
「え?当たり前じゃん。6階に――あ!」
私達が乗ったのは6階。エレベーターは本来は6階に連れて行ってくれる。
じゃあ――このエレベーターはどこへ向かっているの?
鳥肌が立った。
『6階につきました』という機械音が響いた―――
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