珊瑚色の髪がなびくまま、海を眺めてた
#1
主人公:翠玉(スイギョク) 相手:珊瑚(サンゴ)
「あれー翠玉ー??!」
少し和風な部屋で、珊瑚が叫ぶ。
「なんですか、珊瑚…」
「ちょっと海行かね?」
…は?
ここは"普通ではない世界"。
つらいとか、そういうネガティブに思ってしまった時に飛び込んでしまう世界。
海ってあるのだろうか。
「…この世界に海などあるのですか…?」
恐る恐る聞いてみると、珊瑚は言った。
「ん?知らない!まぁあるんじゃないの?って事で行こう~」
知らないのに行けるのか…?
_「とーうちゃーく」
暫くすると、瞳の中は海でいっぱいになった。
「…本当に海ってあったんですね…」
珊瑚はこっちを向いて、ピースする。
「やっぱ私天才っしょ?」
考えるよりさきに、口が動いた。
「ほんとに天才かもね」
珊瑚はなびいた髪を耳にかけて、再びこっちへ振り向く。
「…いッ、今敬語なしで言った……???!」
「き、気のせいですよ」
「絶対気のせいじゃなかったって」
その日海辺では、2人が仲良さそうに喧嘩しているという微笑ましい噂が立ったのだった。
少し和風な部屋で、珊瑚が叫ぶ。
「なんですか、珊瑚…」
「ちょっと海行かね?」
…は?
ここは"普通ではない世界"。
つらいとか、そういうネガティブに思ってしまった時に飛び込んでしまう世界。
海ってあるのだろうか。
「…この世界に海などあるのですか…?」
恐る恐る聞いてみると、珊瑚は言った。
「ん?知らない!まぁあるんじゃないの?って事で行こう~」
知らないのに行けるのか…?
_「とーうちゃーく」
暫くすると、瞳の中は海でいっぱいになった。
「…本当に海ってあったんですね…」
珊瑚はこっちを向いて、ピースする。
「やっぱ私天才っしょ?」
考えるよりさきに、口が動いた。
「ほんとに天才かもね」
珊瑚はなびいた髪を耳にかけて、再びこっちへ振り向く。
「…いッ、今敬語なしで言った……???!」
「き、気のせいですよ」
「絶対気のせいじゃなかったって」
その日海辺では、2人が仲良さそうに喧嘩しているという微笑ましい噂が立ったのだった。
/ 1