窓
キーンコーンカーンコーン――
「あ~~もうっ!なんでこんなことにっ!」
私、[大文字][太字]○○●●[/太字][/大文字]は走りながらそう叫んだ。
夏休みに引っ越して、この中学校に転校してきた私。
人気者になるぞ~!とか気合い入れてたのに、初日早々、寝坊してしまった。
っていうか、アラームなった?帰ったら中身分解して確かめようかな。
「――今日は、ある生徒を紹介したいと思います」
あ。先生の声だ。今から紹介するんだ。私のこと。それならぎりぎりセーフ?
教室のドアが開いた。私は気持ちを整えて、堂々と中に入った。
「……○○●●です。よろしくお願いします‼」
元気を意識しよう…
「じゃあ、●●さんは[大文字][太字][漢字]零[/漢字][ふりがな]れい[/ふりがな][/太字][/大文字]くんの隣の席ね」
先生が優しい声で言った。
「はい!」
私は席に座る。周りをぐるりと眺めた。
ふーん。教室の真ん中の方か…端っこがてよかったな…
そう思いながら、さっそく授業を受けたのだった。
[水平線] 昼、一人でお弁当をたべてたら、零にさそわれて屋上で食べることになった。
しばらく静かだったが、突然、零が口を開いた。
「ねぇ、●●はこの学校の窓の噂ってしってる?」
「うぇっ⁉あ…知らないよ」
私はびっくりして、ものすごい声をあげた。
変な声を出しちゃった…絶対こいつ変なやつだって思われてる!終わったっ!
そんな私を気にすることもなく、零は話をつづけた。
「この学校の6階にあるんだって」
私は首をかしげた。
[太字]「6階?この学校は4階までだよ?作り話じゃない?」[/太字]
「そう。そこが不思議なんだ」
零は顔をくもらせた。
…あ。そうだ!
「確かめに行こうよ!今日!」
「きょ、今日⁉」
零はすごくびっくりしてるみたい。
私はお弁当に入っていた最後の卵焼きをくちにほおり投げて、立ち上がった。
「じゃあ、今日の放課後集合ね!モグモグ」
「あ、ちょ、ま――」
「まちませーん!」
そういって、私は教室へ走り出した。
クラスが一緒だから、どうせ会うんだけど。
[水平線] 「ふー…やーっと終わったーっ!」
帰りのホームルームが終わり、ガタンッと大きな音を立てて私は椅子から立ち上がった。
クラスのみんながこっちを見てくる。
それでも私は気にしない。
「じゃぁ、またあとでねっ!零!」
「う、うん…」
私は走って教室から出た。
[水平線] 放課後、私たちは裏口に集合することになった。
「う~ん、どのふくにしよう…」
動きやすい服でって零に言われたんだけど…どれにすればいいの⁉
「えっ!もう待ち合わせの時間⁉ええい!これにしちゃえ!」
白の半袖に黒い半ズボン、薄いジャンバー。9月だからまだ寒くないよね!
私は全速力で駆け抜ける。見ろ!50メートル走5秒の実力!
…5秒も遅い方かもしれないけど。
「はぁ、はぁ…零…おま…たせ…ゼェゼェ…」
「だ、大丈夫⁉」
「大丈夫!(^▽^)/」
「体力の回復…●●ってすごいね…」
あ、褒めてくれた?
「…っていうか、なんで零は制服なの?」
会った時から気になっていたことを話す。
「あぁ、制服動きやすいし」
へー男子のせいふくってそんなに動きやすいんだねー
女子とは違って‼
[水平線] 校舎の中は、昼とはちがって少し不気味だった。
「わぁ…雰囲気がすごーい!」
「そこははしゃぐところなのかな?」
零がみてくる。
「だってこういうとこ初めてだもん!お化け屋敷的な!」
「とりあえず行こうよ。6階に」
「うん!」
この学校にはエレベーターがないから、6階まで上がるのはかなり大変だ。
そう考えていたら――
「ねぇ」
「どうしたの?零」
そういって私は零が見つめているほうを向く。すると、私は愕然とした。
[太字][大文字][明朝体]「なんで…ここにエレベーターがあるの?」[/明朝体][/大文字][/太字]
学校にはエレベーターがないはずだ。工事もしてなかった。なのに――
「乗ってみよう!」
「え⁉●●、どうしたの⁉」
「だって、これは窓が認めてくれたのよ!きっと!だから、このエレベーターで6階へ行けっていうことだよ!」
そういって、私は零を引っ張りながらエレベーターに入った。
「――名前を入力しなきゃいけないの?」
おかしく思いながら、私は名前を入力した。
[大文字][太字][打消し]●● 零[/打消し][/太字][/大文字]
「…なんか、取り消し線が付いてるけど」
零がそうつぶやいたとたん、エレベーターの扉が急にしまった。
「えっ⁉」
エレベーターに[下線]6階[/下線]と表示される。
「「6階――」」
二人は顔を見合わせた。
[水平線]
「あ~~もうっ!なんでこんなことにっ!」
私、[大文字][太字]○○●●[/太字][/大文字]は走りながらそう叫んだ。
夏休みに引っ越して、この中学校に転校してきた私。
人気者になるぞ~!とか気合い入れてたのに、初日早々、寝坊してしまった。
っていうか、アラームなった?帰ったら中身分解して確かめようかな。
「――今日は、ある生徒を紹介したいと思います」
あ。先生の声だ。今から紹介するんだ。私のこと。それならぎりぎりセーフ?
教室のドアが開いた。私は気持ちを整えて、堂々と中に入った。
「……○○●●です。よろしくお願いします‼」
元気を意識しよう…
「じゃあ、●●さんは[大文字][太字][漢字]零[/漢字][ふりがな]れい[/ふりがな][/太字][/大文字]くんの隣の席ね」
先生が優しい声で言った。
「はい!」
私は席に座る。周りをぐるりと眺めた。
ふーん。教室の真ん中の方か…端っこがてよかったな…
そう思いながら、さっそく授業を受けたのだった。
[水平線] 昼、一人でお弁当をたべてたら、零にさそわれて屋上で食べることになった。
しばらく静かだったが、突然、零が口を開いた。
「ねぇ、●●はこの学校の窓の噂ってしってる?」
「うぇっ⁉あ…知らないよ」
私はびっくりして、ものすごい声をあげた。
変な声を出しちゃった…絶対こいつ変なやつだって思われてる!終わったっ!
そんな私を気にすることもなく、零は話をつづけた。
「この学校の6階にあるんだって」
私は首をかしげた。
[太字]「6階?この学校は4階までだよ?作り話じゃない?」[/太字]
「そう。そこが不思議なんだ」
零は顔をくもらせた。
…あ。そうだ!
「確かめに行こうよ!今日!」
「きょ、今日⁉」
零はすごくびっくりしてるみたい。
私はお弁当に入っていた最後の卵焼きをくちにほおり投げて、立ち上がった。
「じゃあ、今日の放課後集合ね!モグモグ」
「あ、ちょ、ま――」
「まちませーん!」
そういって、私は教室へ走り出した。
クラスが一緒だから、どうせ会うんだけど。
[水平線] 「ふー…やーっと終わったーっ!」
帰りのホームルームが終わり、ガタンッと大きな音を立てて私は椅子から立ち上がった。
クラスのみんながこっちを見てくる。
それでも私は気にしない。
「じゃぁ、またあとでねっ!零!」
「う、うん…」
私は走って教室から出た。
[水平線] 放課後、私たちは裏口に集合することになった。
「う~ん、どのふくにしよう…」
動きやすい服でって零に言われたんだけど…どれにすればいいの⁉
「えっ!もう待ち合わせの時間⁉ええい!これにしちゃえ!」
白の半袖に黒い半ズボン、薄いジャンバー。9月だからまだ寒くないよね!
私は全速力で駆け抜ける。見ろ!50メートル走5秒の実力!
…5秒も遅い方かもしれないけど。
「はぁ、はぁ…零…おま…たせ…ゼェゼェ…」
「だ、大丈夫⁉」
「大丈夫!(^▽^)/」
「体力の回復…●●ってすごいね…」
あ、褒めてくれた?
「…っていうか、なんで零は制服なの?」
会った時から気になっていたことを話す。
「あぁ、制服動きやすいし」
へー男子のせいふくってそんなに動きやすいんだねー
女子とは違って‼
[水平線] 校舎の中は、昼とはちがって少し不気味だった。
「わぁ…雰囲気がすごーい!」
「そこははしゃぐところなのかな?」
零がみてくる。
「だってこういうとこ初めてだもん!お化け屋敷的な!」
「とりあえず行こうよ。6階に」
「うん!」
この学校にはエレベーターがないから、6階まで上がるのはかなり大変だ。
そう考えていたら――
「ねぇ」
「どうしたの?零」
そういって私は零が見つめているほうを向く。すると、私は愕然とした。
[太字][大文字][明朝体]「なんで…ここにエレベーターがあるの?」[/明朝体][/大文字][/太字]
学校にはエレベーターがないはずだ。工事もしてなかった。なのに――
「乗ってみよう!」
「え⁉●●、どうしたの⁉」
「だって、これは窓が認めてくれたのよ!きっと!だから、このエレベーターで6階へ行けっていうことだよ!」
そういって、私は零を引っ張りながらエレベーターに入った。
「――名前を入力しなきゃいけないの?」
おかしく思いながら、私は名前を入力した。
[大文字][太字][打消し]●● 零[/打消し][/太字][/大文字]
「…なんか、取り消し線が付いてるけど」
零がそうつぶやいたとたん、エレベーターの扉が急にしまった。
「えっ⁉」
エレベーターに[下線]6階[/下線]と表示される。
「「6階――」」
二人は顔を見合わせた。
[水平線]
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