最強王図鑑外伝 小さな巨人と大きな怪物は互いに牙を向く
ゼウスによって荒らされた地上界も、創造神ブラフマーの手によって修復された。
「直ったみたいだぜ、じいさん」
シヴァがゼウスに言う。
「いやぁ、ホントにすまんなぁ…」
(まぁでも急に自分の兄さんの訃報が伝えられたらそりゃビビるわな…)
冥界にて―
「とりあえずここは乗っ取ることができた…」
「次は地上界ですね?」
「あぁ…まずはあいつに下見に行かせよう…」
「あいつ?…」
地上界にて―
「なんだこの気は…地上界の奴じゃねぇな…」
茶色い小柄な獣がつぶやく。そう、彼こそが満を持して登場した本作の主人公クズリだ!
「いるんだろ?…殺ろうぜ?…」
「フフッ…バレちゃいましたか…」
何者かが笑いながら言う。そして数秒と経たないうちに、相手にとびかかった。しかし、相手は突然姿を消した。
「どこに行きやがった⁉」
クズリが驚きを隠せていないようだ。と、その瞬間何者かがクズリの体を蹴飛ばした。
「グハァッ!…」
クズリは蹴りによりあばらを折り、地面に倒れ伏した。
「フフッ…そちらから仕掛けてきたというのに…無様な死にざまですね…」
「まだ…だ…」
クズリの闘争心には衰えがないようだ。
「なっ…なんという生命力…ほんとに獣ですか…」
「へっ…あんたが誰だか分かったぜ…あんた幻獣編のヴァンパイアだろ…」
「そっ…それがどうかしました?…」
そう。クズリが戦っていたのは幻獣編でトロルを倒したあのヴァンパイアだったのだ。
「あんたは確かニンニクが苦手だったんだったよな?…」
「でっ…でもそれを知ったところではどうにもなりませんよ…」
ヴァンパイアが焦りながら言う。
「それは試してみなきゃわからねえぜ?…」
クズリがそう言うと突然ヴァンパイアの周りに悪臭が広がっていった。
「こっ…これは…」
「俺たちイタチ科の動物は敵に襲われた時には肛門から臭い液体を出して身を守るんだよ…ほら…『鼬の最後っ屁』っていうだろ?…ニンニクが苦手なあんたは臭い匂いが苦手なのかと思ってこの技を使ってみたまでだ…」
「おっ…お見事です…しっ…しかし…次は必ず…私が…勝って…見せますよ…」
ヴァンパイアはそう言い残すと猛スピードでその場から去っていった。しかしクズリもあばらを折る重傷を負っており、
「ゲホッ…こっ…ここまでか…」
と言い残すと、その場に崩れ落ちた。
「直ったみたいだぜ、じいさん」
シヴァがゼウスに言う。
「いやぁ、ホントにすまんなぁ…」
(まぁでも急に自分の兄さんの訃報が伝えられたらそりゃビビるわな…)
冥界にて―
「とりあえずここは乗っ取ることができた…」
「次は地上界ですね?」
「あぁ…まずはあいつに下見に行かせよう…」
「あいつ?…」
地上界にて―
「なんだこの気は…地上界の奴じゃねぇな…」
茶色い小柄な獣がつぶやく。そう、彼こそが満を持して登場した本作の主人公クズリだ!
「いるんだろ?…殺ろうぜ?…」
「フフッ…バレちゃいましたか…」
何者かが笑いながら言う。そして数秒と経たないうちに、相手にとびかかった。しかし、相手は突然姿を消した。
「どこに行きやがった⁉」
クズリが驚きを隠せていないようだ。と、その瞬間何者かがクズリの体を蹴飛ばした。
「グハァッ!…」
クズリは蹴りによりあばらを折り、地面に倒れ伏した。
「フフッ…そちらから仕掛けてきたというのに…無様な死にざまですね…」
「まだ…だ…」
クズリの闘争心には衰えがないようだ。
「なっ…なんという生命力…ほんとに獣ですか…」
「へっ…あんたが誰だか分かったぜ…あんた幻獣編のヴァンパイアだろ…」
「そっ…それがどうかしました?…」
そう。クズリが戦っていたのは幻獣編でトロルを倒したあのヴァンパイアだったのだ。
「あんたは確かニンニクが苦手だったんだったよな?…」
「でっ…でもそれを知ったところではどうにもなりませんよ…」
ヴァンパイアが焦りながら言う。
「それは試してみなきゃわからねえぜ?…」
クズリがそう言うと突然ヴァンパイアの周りに悪臭が広がっていった。
「こっ…これは…」
「俺たちイタチ科の動物は敵に襲われた時には肛門から臭い液体を出して身を守るんだよ…ほら…『鼬の最後っ屁』っていうだろ?…ニンニクが苦手なあんたは臭い匂いが苦手なのかと思ってこの技を使ってみたまでだ…」
「おっ…お見事です…しっ…しかし…次は必ず…私が…勝って…見せますよ…」
ヴァンパイアはそう言い残すと猛スピードでその場から去っていった。しかしクズリもあばらを折る重傷を負っており、
「ゲホッ…こっ…ここまでか…」
と言い残すと、その場に崩れ落ちた。
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