冥界の王ハデスの訃報が天界に伝えられた。
この世界は最強王図鑑シリーズの出場者全員が暮らしていて、その名を「学研最強王国」という。この世界は三層構造になっており、シヴァやゼウスなどの神が暮らす天界、ティラノサウルスや孫悟空などの実在した生き物や英雄などが暮らす地上界、そしてハデスが統治していた冥界だ。ハデスの死因はいまのところ不明で、今も調査が進められている。
自身の兄が死んだことによりパニックになったゼウスは癇癪を起こし、自信が愛用している武器雷霆を取り出した。
「おっ…落ち着けじいさん！」
シヴァが止めに入るが…
「うるさい！」
パニック状態のゼウスには聞き入れられず…
ゴロゴロ……ガッシャーン！
強烈な雷が落ち、木々は次々に倒れ、地面は焼け野原と化した。
「何やってんだよじいさん！」
シヴァがゼウスに怒鳴りつける。
「ハッ…すっ…すまない…」
理性を取り戻したゼウスが反省したように言う。
「まったくよぉ…ブラフマーの奴に直してもらうか…」
一方そのころ冥界では―
「ここの王は殺れた…あとは地上界と天界だ…」
「これでこの世界は俺たちのものですね！」
何者かが話し合っていた。そう。彼らこそがハデスを殺した犯人だったのだ。