誠と偽りの狂情曲
アカツキ「[太字]オレもお前らの仲間に入れてほしい。それを頼みに来たんだ。[/太字]」
アルト「仲間…?」
アカツキ「すぐに返事をくれなくたっていい。ただし、
[太字]オレからお前らを裏切る行動をすることはない[/太字]、これは断言しておくからな。」
アルト「…」
アカツキ「それだけさ!じゃあな~」
アルト「…なんなんだ…」
飄々と歩き去っていくあいつの姿を、ネオンのてらてらした光が照らす。
アルト「…帰ろう」
黄夏視点
黄夏「よっす、レイル先輩。」
レイル「こんにちは。休憩?」
黄夏「そう。ちょっと考え事でもしながらコーヒーでもって思って。」
レイル「なにそれ、洒落ちゃって」
会社の大きな窓ガラスに映る、きらめく昼間の空模様。
2人でそれを眺めながら、一息つく。
あたり前みたいに毎日起こる、こんな時間が幸せだ。
黄夏「あ…そうだ、レイル先輩、こんな噂聞きましたか?」
黄夏「[太字]人間界に潜み、存在する天使の噂。[/太字]」
レイル「そりゃぁ…またオカルト的な」
黄夏「普通天空にいるはずの天使。地上にいると考えただけで、ちょっと面白くないですか?」
レイル「まぁね。もし天使がいるなら、神様もいる…ってことになるだろうし」
天使は、諸説はあるが、神様見習いのような存在。
神から作られた天使は、その補佐をすることで、神の力を学ぶ。
そして、師となる神が滅んだ時、天使はその役目を引き継ぎ、神となる…らしい。
黄夏「…レイル先輩は…天使…って言われて、どんなのを思い浮かべますか?」
レイル「天使ねぇ…やっぱり可愛くて、いつも人間を見守る存在、みたいな印象が強いけど…」
黄夏「[太字]実は、噂で語られる「天使」、それとちょっと違うんです。[/太字]」
黄夏「とある神様に仕えるその天使は、『これも物語を面白くするため』と言い、
人々の心の脆弱な部分を煽り、絶望の底に墜として笑う…そんな噂です」
レイル「へぇ…いわゆる人間の言う「正義側」じゃないわけね」
黄夏「そういうことっすね」
黄夏「…まぁ、神様的にはこれが正義かもしれないんですけど。」
正義…って言われると、必ずこう思い直す。
[太字]人間が罪を一度も犯さないなんて、端から無理なお話。[/太字]
[太字]だから、それをせめて隠しておくことを…人間は正義と、誠実と呼ぶことにしたんじゃないかな。[/太字]
もしそんな正義を、ずっとずっと守り続けなきゃいけないとしたら…
[太字]わたしは御免だって。[/太字]
レイル「…黄夏ちゃんも、いろいろあったんだものね」
黄夏「そっすね。…まだ貴女に、明かす勇気はありませんけど」
レイル「いいわよ、それでも。明かしたくない過去があったって、誰も咎めやしないわ。」
黄夏「…はは、先輩のそういうとこ、やっぱ好きっすよ」
レイル「ちょっと、急に告白しないでよ~」
黄夏「告白じゃないですよwやだなぁw」
昼間の清く真っ白な雲が、わたしたちの日常を眺めるように、ゆっくり流れていく。
アルト「仲間…?」
アカツキ「すぐに返事をくれなくたっていい。ただし、
[太字]オレからお前らを裏切る行動をすることはない[/太字]、これは断言しておくからな。」
アルト「…」
アカツキ「それだけさ!じゃあな~」
アルト「…なんなんだ…」
飄々と歩き去っていくあいつの姿を、ネオンのてらてらした光が照らす。
アルト「…帰ろう」
黄夏視点
黄夏「よっす、レイル先輩。」
レイル「こんにちは。休憩?」
黄夏「そう。ちょっと考え事でもしながらコーヒーでもって思って。」
レイル「なにそれ、洒落ちゃって」
会社の大きな窓ガラスに映る、きらめく昼間の空模様。
2人でそれを眺めながら、一息つく。
あたり前みたいに毎日起こる、こんな時間が幸せだ。
黄夏「あ…そうだ、レイル先輩、こんな噂聞きましたか?」
黄夏「[太字]人間界に潜み、存在する天使の噂。[/太字]」
レイル「そりゃぁ…またオカルト的な」
黄夏「普通天空にいるはずの天使。地上にいると考えただけで、ちょっと面白くないですか?」
レイル「まぁね。もし天使がいるなら、神様もいる…ってことになるだろうし」
天使は、諸説はあるが、神様見習いのような存在。
神から作られた天使は、その補佐をすることで、神の力を学ぶ。
そして、師となる神が滅んだ時、天使はその役目を引き継ぎ、神となる…らしい。
黄夏「…レイル先輩は…天使…って言われて、どんなのを思い浮かべますか?」
レイル「天使ねぇ…やっぱり可愛くて、いつも人間を見守る存在、みたいな印象が強いけど…」
黄夏「[太字]実は、噂で語られる「天使」、それとちょっと違うんです。[/太字]」
黄夏「とある神様に仕えるその天使は、『これも物語を面白くするため』と言い、
人々の心の脆弱な部分を煽り、絶望の底に墜として笑う…そんな噂です」
レイル「へぇ…いわゆる人間の言う「正義側」じゃないわけね」
黄夏「そういうことっすね」
黄夏「…まぁ、神様的にはこれが正義かもしれないんですけど。」
正義…って言われると、必ずこう思い直す。
[太字]人間が罪を一度も犯さないなんて、端から無理なお話。[/太字]
[太字]だから、それをせめて隠しておくことを…人間は正義と、誠実と呼ぶことにしたんじゃないかな。[/太字]
もしそんな正義を、ずっとずっと守り続けなきゃいけないとしたら…
[太字]わたしは御免だって。[/太字]
レイル「…黄夏ちゃんも、いろいろあったんだものね」
黄夏「そっすね。…まだ貴女に、明かす勇気はありませんけど」
レイル「いいわよ、それでも。明かしたくない過去があったって、誰も咎めやしないわ。」
黄夏「…はは、先輩のそういうとこ、やっぱ好きっすよ」
レイル「ちょっと、急に告白しないでよ~」
黄夏「告白じゃないですよwやだなぁw」
昼間の清く真っ白な雲が、わたしたちの日常を眺めるように、ゆっくり流れていく。
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