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今作は第1部「能力者たちの詩編歌」、第2部「希望に満てる知識欲」
の続編です。
まだそれらを見ていない人は、先にそちらをご覧いただけると話がわかりやすいと思います。
第1部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1969&no=1
第2部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2089&no=1

⚠6話に薬表現があります。苦手な方は逃げてね((

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誠と偽りの狂情曲

#3


アカツキ「[太字]オレもお前らの仲間に入れてほしい。それを頼みに来たんだ。[/太字]」

アルト「仲間…?」

アカツキ「すぐに返事をくれなくたっていい。ただし、
[太字]オレからお前らを裏切る行動をすることはない[/太字]、これは断言しておくからな。」

アルト「…」

アカツキ「それだけさ!じゃあな~」

アルト「…なんなんだ…」
飄々と歩き去っていくあいつの姿を、ネオンのてらてらした光が照らす。

アルト「…帰ろう」

黄夏視点

黄夏「よっす、レイル先輩。」
レイル「こんにちは。休憩?」
黄夏「そう。ちょっと考え事でもしながらコーヒーでもって思って。」
レイル「なにそれ、洒落ちゃって」

会社の大きな窓ガラスに映る、きらめく昼間の空模様。
2人でそれを眺めながら、一息つく。
あたり前みたいに毎日起こる、こんな時間が幸せだ。

黄夏「あ…そうだ、レイル先輩、こんな噂聞きましたか?」

黄夏「[太字]人間界に潜み、存在する天使の噂。[/太字]」

レイル「そりゃぁ…またオカルト的な」
黄夏「普通天空にいるはずの天使。地上にいると考えただけで、ちょっと面白くないですか?」
レイル「まぁね。もし天使がいるなら、神様もいる…ってことになるだろうし」

天使は、諸説はあるが、神様見習いのような存在。
神から作られた天使は、その補佐をすることで、神の力を学ぶ。
そして、師となる神が滅んだ時、天使はその役目を引き継ぎ、神となる…らしい。

黄夏「…レイル先輩は…天使…って言われて、どんなのを思い浮かべますか?」

レイル「天使ねぇ…やっぱり可愛くて、いつも人間を見守る存在、みたいな印象が強いけど…」

黄夏「[太字]実は、噂で語られる「天使」、それとちょっと違うんです。[/太字]」

黄夏「とある神様に仕えるその天使は、『これも物語を面白くするため』と言い、
人々の心の脆弱な部分を煽り、絶望の底に墜として笑う…そんな噂です」

レイル「へぇ…いわゆる人間の言う「正義側」じゃないわけね」
黄夏「そういうことっすね」

黄夏「…まぁ、神様的にはこれが正義かもしれないんですけど。」

正義…って言われると、必ずこう思い直す。

[太字]人間が罪を一度も犯さないなんて、端から無理なお話。[/太字]

[太字]だから、それをせめて隠しておくことを…人間は正義と、誠実と呼ぶことにしたんじゃないかな。[/太字]

もしそんな正義を、ずっとずっと守り続けなきゃいけないとしたら…

[太字]わたしは御免だって。[/太字]

レイル「…黄夏ちゃんも、いろいろあったんだものね」

黄夏「そっすね。…まだ貴女に、明かす勇気はありませんけど」

レイル「いいわよ、それでも。明かしたくない過去があったって、誰も咎めやしないわ。」

黄夏「…はは、先輩のそういうとこ、やっぱ好きっすよ」
レイル「ちょっと、急に告白しないでよ~」
黄夏「告白じゃないですよwやだなぁw」

昼間の清く真っ白な雲が、わたしたちの日常を眺めるように、ゆっくり流れていく。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

とうふで~す☆
アカツキくんのプロフィールあげてませんでしたのであげます((

頼雷 アカツキ
男 16歳?
能力「読心勘」
なんとなく対象一人の心の機微がわかる。10%ぐらいの確率でその勘を外すことがある。外さなければどんなことを考えていてもお見通し。
イメソン kemu 拝啓ドッペルゲンガー

ちなみに最後らへんの文の人間が罪を犯さないなんて~の部分は
Omoi様のテオの間奏部分の詩を引用&少し改変させていただきました。

2024/11/26 21:21

おとうふ ID:≫rpvJPv02lqkiQ
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