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今作は第1部「能力者たちの詩編歌」、第2部「希望に満てる知識欲」
の続編です。
まだそれらを見ていない人は、先にそちらをご覧いただけると話がわかりやすいと思います。
第1部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1969&no=1
第2部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2089&no=1

⚠6話に薬表現があります。苦手な方は逃げてね((

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誠と偽りの狂情曲【コメントください】

#10

和洋の屋敷とサミダレ

アルト視点

シエル「障子の壁なのに天井にシャンデリアがある…」

屋敷の中までも和と洋が混ざっていて、なんだか気味が悪い。

アルト「こんなところオレがいたときはなかったのに…」
ソプラノ「最近出来たんだろうか?」

アカツキ「…おい、ここ隠し扉あるぞ!」
シエル「え!?」

アカツキが手を触れたところがスライドして開く。
レイル「すごーい!どうやって見つけたの?」
アカツキ「へへーん、なんとなく怪しかったから触ったまでだぜ☆」

隠し扉から先に進むと、そこは一風変わっていた。

神威「からくり屋敷みたいだな」
黄夏「どんな罠があるかわからない、みんな気をつけて!」

ガタッ…

アルト「!!」
シエル「なんか音した!?」
ソプラノ「誰だ!」

「あ…」
アカツキ「…!」

「え、ええっと、侵入者ですか…??」

おどおどとこちらを見つめてくる女子。

アルト「…どうする?」
ソプラノ「いや、この子に危険があるのかわからないからどうにも…」

「…!まさか、お姉様のもってる飾りをねらって…!」

「あなたたち!泥棒さんですね!?」

神威「いや、別に泥棒ってわけじゃあ…!!」

「不肖サミダレ、お姉様を狙う悪者は追い払います!」

黄夏「はっ!?」

流星のような勢いで飛んでくるクナイ。

アルト「っ!『警笛唱歌』!!」

笛の甲高い音が鳴る。

この音は、周りの人の反射神経に働き…

シエル「うわ!!なんか勝手に体がクナイ避けてる~~!!」

知らせた危険物を勝手に避けさせる。

サミダレ「なら!くらえ!『鋭矢雨』~~!」

紫色に光る矢が、サミダレと名乗る少女から無数に飛んでくる。

アルト「ちっ、あのクナイが能力じゃねーのかよ!」

知らせられる危険物は、1つまで。

もしもう一つ危険が現れたら、自分で避けてもらうしかない。

シエル「セルフ・ガード、発動!」

シエルの腕輪から緑色のバリアが出ると、俺達をドーム型に守った。

レイル「シエルありがとう!」

レイル「メモリー・ストーリー!『ウサギと亀』!」

レイルさんの脚がウサギのようになり、亀の甲羅のような盾を構える。

レイル「たあああ!!」

勢いよく走り、サミダレに一撃与えた…と思ったが。

サミダレ「サミダレちゃんは負けません!くらえ~!『魔大弓』!」

レイル「きゃあっ!!」

シエル「お姉ちゃん!!」

アルト「ソプラノ頼む!!」

笛の音を鳴らす。ソプラノはこの音が武器なんだ。

ソプラノ「うなれ戦音!『オクターブ・ウェーブ』!」

音波の勢いで、サミダレを弾き飛ばす。

サミダレ「きゃあ!!」

黄夏「よし!」

サミダレ「うう…お姉様ぁ…哀れなサミダレをお許しくださいっ…」

シエル「あ!!逃げた!!」

ソプラノ「…なんだったんだ…」
神威「ごめんなさい皆さん、任せっきりにしちゃって」
シエル「大丈夫ですよ!むしろ先輩の能力人に使っちゃダメでしょ」
レイル「え、なんか問題あるの?」
神威「はい、多分死にますね」
レイル「ヒェ…」

アカツキ「おーいお前らー!」

いつからいたのか、さっきまでサミダレがいたところにアカツキがいた。

アルト「アカツキお前何やってたんだよ!!」

アカツキ「さぁ?しーらね!」
アルト「チッ…行くぞ」

そうしてオレらは、先へ進んだ。

作者メッセージ

バトルシーン書きたくて急遽出てきてもらったサミダレちゃん。

2024/12/08 10:39

おとうふ ID:≫rpvJPv02lqkiQ
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