傷 負 い 僕 等 の 逃 避 行
目覚めれば 、 代わり 映え しない 白い部屋 。
俺 は 数カ月前に 此処に来た 。
ak 「 …… 。 」
質素 な ベ ッ ド 。
誰かが 使うわけでも ない 椅子 。
そして 、 す っ かり 読み飽きて しま っ た 大量 の 書籍 。
部屋に ある モノ といえば 、 これだけだ 。
ak ( もう一回 読もう …… 、 )
適当 に パラパラ と ペ ー ジ を 開く 。
…… どうして此処に 来たか なんて 覚えていない 。
気づいたら 此処にいて 、 目の前 には パパ と 呼ばれる 男 が いて 、
俺を 見て に っ こり 微笑むと
パパ 「 今日から 君も 此処の一員だ 」
そう 言われた 。
その後に 説明されたのは 此処 の システム 。
此処は 奇病 を 患 っ てしま っ た
哀れな 少年少女 達 が 集まる 【 奇病棟 】 であり 、
ママ と 呼ばれる人達 が いる 。
いつも 俺達 は ママ に 食事 を 与えて もらい 、
実験に付き合う 。
勉強 だ っ て 沢山する 。
実験 は 、 俺達 が 奇病 を 活かして なにができるか を
研究する 、 イイコト なんだ っ てさ 。
痛いこともあれば 、 苦しい ときもある 。
でも 、 頑張 っ たら ママ に 褒めてもらえるから
どんなに辛くても 平気 なんだ 。
それから 、 俺たち 奇病児 は 5種類 分けられる 。
1つ目は 、 一般奇病児 。
俺は これ に 分類 される 。
あまり 命に関わらない もの だ っ たり 、
危険視する ものでは なか っ たり する 子達 らしい 。
2つ目は 、 特殊奇病児 。
治療法 が 解明されて なか っ たり 、
今までに なか っ た 奇病 の 子達 。
そして 、 実験が多く 他とは違う シゴト ? 的なことを するらしい 。
3つ目は 、 戦闘奇病児 。
戦闘向き の 奇病持ち で 戦闘室 で 訓練 を する 奇病の子達 。
戦闘訓練棟 に 住んでいる 。
4つ目は 、 要注意奇病児 。
死亡率 が 非常に 高く 、
奇病 に 操られ 危険行為 を 犯してしまう 子達 。
余命 が 1ヶ月以内 になると 、 緊急棟 に 移動 する 。
5つ目は 、 稀病児 。
俺は この 稀病児 っ ていう子達 については よく知らない 。
ちなみに 、 俺 の 奇病 は 【 感情認識眼 】 。
人 の 感情が 色 と な っ て 見えるものだ 。
でも 、 ママ は いつも 半透明 の グレ ー みたいな 色をしている 。
黒 だ っ たら 、 嫌悪 だ っ たり 憎しみ の 感情なんだけど …… 、
し っ かり した ことは 分からない 。
それから 一般奇病児 奇病児 でも 、
希望さえ すれば 戦闘奇病児 には なれるらしい 。
相当 な 訓練 が 必要 みたいだけど 。
ママ 「 おはよう No.203 。 」
ak 「 ぁ ッ !! ママ おはよう っ !! 」
ママ 「 よく眠れましたか ? 」
ak 「 うん っ 、 よく眠れたよ !! 」
ママ 「 そうですか 。
では 失礼します 。 」
ママ は 毎朝 挨拶に来てくれる 。
でも 、 俺 が 起きてるのを 確認すると
すぐに 行 っ てしまう 。
他の子 も いるから なのだろう 。
俺は 、 他の子 に 会 っ た ことが ない 。
ak 「 ぁ 、 の …… ママ っ 、 」
ママ 「 ? どうしましたか ? 」
ak 「 ぇと …… その …… 」
ママ 「 ハ ッ キリ 仰 っ て 下さい 。
頭の良い No.203 なら それが できる 筈 です 。 」
ak 「 …… 本 、 読み飽きちゃ っ て 、 !! 」
ママ は 少し 考える 仕草をして 、
数秒間 の 沈黙 の あと こう言 っ た 。
ママ 「 なら 、 【 図書館 】 へ 行きますか ? 」
ak 「 図書館 ッ 、 あるんですか !? 」
ママ 「 えぇ 、 ありますよ 。
そこへ 行きたい のであれば 少し お待ちなさい 。 」
そう言うと ママ は 無線機 を 取り 、
ボソボソ と 何か を 話していた 。
図書館 には 、 他の子 が いるのかな 。
ママ 「 では 、 参りましょう 」
ak 「 はい っ !! 」
ママ 「 着いてきてください 。
くれぐれも はぐれないように 。 」
ak 「 はぁい っ !! 」
ママ 「 返事がだらしないですよ 。 」
ak 「 はい っ 、 !! 」
歩いている ときの 道も 真 っ 白 だ っ た 。
ただ 、 番号の書かれた プレ ー ト が 所々 に 掛けられている 。
それだけ 。
ママ 「 着きましたよ 。
中にお入りなさい 。 」
ak 「 し 、 失礼します ッ 、 」
入ると 、 天井 まで ある 本棚 が ずらり と 並んでいた 。
今まで 見たこともない 数の書籍 が 置かれており 、
何とも言えない 威圧感を 感じる 。
ママ 「 何時間 利用しますか ? 」
ak 「 時間制 なんですね 、
何時間 まで 使えますか ? 」
ママ 「 5時間です 」
ak 「 では 、 3時間ほど …… 、 」
ママ 「 わかりました 。
3時間経ちましたら 必ず 迎えに参りますので 。 」
ak 「 ありがとう 、 ママ ッ !! 」
移動中 も 話している時も ママ は グレ ー だ っ た 。
や っ ぱり ママ は よくわからない 。
俺は もう一度 くるり と 周りを見渡した 。
?¿? 「 初めてみるね 」
ak 「 !! 」
初めて 会う 奇病の子 。
彼 の 髪は 美しい 桃色 を していた 。
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