さみだれ型哨戒艇
第一話、小さな軍艦の最期
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彼女達は、潜水艦の襲撃を受けていた。
仲間がまた一隻、攻撃を受け傾斜していく。
彼女は必死に潜水艦を探すが、旧式のソナーは、敵の潜水艦を発見できずにいた。
そして、一隻、もう一隻と沈んでいく仲間を彼女は見ていることしか出来ない。
彼女の乗組員も、同じ気持ちのようだ。
次の瞬間、激しい痛みが彼女を襲った。
体を見ると、魚雷の直撃で左に大穴が開き、海水が入ってくる。
浸水が許容量を越えて、艦が傾斜していく。
(私、国に貢献出来たのかな...)
彼女は、深く、冷たい海に沈んでいった。
哨戒艇[さみだれ ]2XXX年、11月9日、船団護衛中に敵潜水艦の雷撃を受け、沈没。
...波の音が聞こえる、夢でも見ているのだろうか?
だが、意識ははっきりしている。
「ここは、知らない場所...」
何となく、そんな感じがした。
が、感覚が違うことに、彼女は気がつく。
視界を左に向ける、写ったのは自分の腕と砂浜、そしてその奥にもうひとつの身体、哨戒艇さみだれが停泊していた。
「え...?」
彼女は、取り敢えず起き上がる。
水溜まりに反射する自分の姿は、14歳程度の少女だった。
...本当に人間になっていた。
服は水兵服、帽子には[哨戒艇さみだれ]と、前に書かれている。
腰には何故か自動拳銃が一挺と、手紙がポケットに入っていた。
内容を要約すると
1.貴方は異世界に転生されました
2.姿はなかなか良いと思うので、気をつけるように
3.船のほうは、停泊している間に燃料が補充される
「異世界転生...?」
彼女には、まるで理解出来なかった。
取り敢えず神様に二回目の人生を歩むことができることに感謝して、船に乗り込んだ。
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彼女達は、潜水艦の襲撃を受けていた。
仲間がまた一隻、攻撃を受け傾斜していく。
彼女は必死に潜水艦を探すが、旧式のソナーは、敵の潜水艦を発見できずにいた。
そして、一隻、もう一隻と沈んでいく仲間を彼女は見ていることしか出来ない。
彼女の乗組員も、同じ気持ちのようだ。
次の瞬間、激しい痛みが彼女を襲った。
体を見ると、魚雷の直撃で左に大穴が開き、海水が入ってくる。
浸水が許容量を越えて、艦が傾斜していく。
(私、国に貢献出来たのかな...)
彼女は、深く、冷たい海に沈んでいった。
哨戒艇[さみだれ ]2XXX年、11月9日、船団護衛中に敵潜水艦の雷撃を受け、沈没。
...波の音が聞こえる、夢でも見ているのだろうか?
だが、意識ははっきりしている。
「ここは、知らない場所...」
何となく、そんな感じがした。
が、感覚が違うことに、彼女は気がつく。
視界を左に向ける、写ったのは自分の腕と砂浜、そしてその奥にもうひとつの身体、哨戒艇さみだれが停泊していた。
「え...?」
彼女は、取り敢えず起き上がる。
水溜まりに反射する自分の姿は、14歳程度の少女だった。
...本当に人間になっていた。
服は水兵服、帽子には[哨戒艇さみだれ]と、前に書かれている。
腰には何故か自動拳銃が一挺と、手紙がポケットに入っていた。
内容を要約すると
1.貴方は異世界に転生されました
2.姿はなかなか良いと思うので、気をつけるように
3.船のほうは、停泊している間に燃料が補充される
「異世界転生...?」
彼女には、まるで理解出来なかった。
取り敢えず神様に二回目の人生を歩むことができることに感謝して、船に乗り込んだ。
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