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この物語に出てくる楽曲は全て僕の自作です。

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3年はぶられ組。

#7

HARの意味。

さて、今日はどんな授業をするか。
少しでも多くの生徒に聞いてもらえるような面白めの授業がいい。

俺は授業が始まる前の朝、いわゆる朝休みにクラスに向かいつつそう考えていた。

HAR組の担任だから全ての教科を任せる。そう校長に言われているため、何の授業をしてもいいのだ。

理由はよくわからないが、まあ楽しければそれでいい。


国語で古文を解いたり、現代文から表現方法を学んでもいい。

理科で実験をするのもいい。生物の観察か、はたまた科学であっと驚かせるのもいい。

数学もありだ。一見めんどくさくて嫌になるが、図形などはクイズ感覚で解けるため楽しみやすい。

社会も面白いかもしれない。世界史、日本史、地理、経済。色々あるためからも面白い。

英語はどうだろうか。みんなの好きな洋楽があれば洋楽を日本語訳してもいい。英語に限らず、好きな言語を学んでみるというのも面白いかもしれない。


色々な案が出てきて悩ましい。

なんて思ったそんなとき、ふと目の前に女の先生が立っていることに気がついた。

黒く長い髪をポニーテールでくくり、きちっとしたスーツや目元をしている女先生。

どこかで見た覚えがあると思えば、初日俺がぶつかってしまった先生だった。


「どうしましたか?」

俺が問うと先生はあわわ、と焦りつつ俺を後ろにいかせるように動き始めた。


「えっと、あの、、教室行きたいんですけど、、」

いくら尋ねても彼女は意地でも前へ行かせてくれない。

前にぶつかったから仕返しだろうか。にしては意地悪だ。

俺が少しイラっとなったとき、ふと廊下の方でとある会話を耳にした。



「うわ、、琥珀じゃん、、」

「またすれ違った人殴ったらしいぜ。」

「関わらないほうがいいだろ、、、」



「了魁だ、また眼帯付けてんぞ。」

「中二病だろ。」

「関わんな関わんな」



「香月がいるんだけど~」

「また男受け狙ってんじゃん」

「関わらないでおこ〜?」



「綾斗だー。また本読んでるよ」

「真面目アピールかよ。キッツ笑」

「知らん知らんー。関わらぬが吉よ」



「夕星また休み?」

「ずっと家しかいられないのかよ。かわいそ~」

「いないやつなんて関わっても意味がないわ笑」



あちらこちらから「関わるな」の単語。

どういうことだ。なぜ俺の生徒が侮辱されているのだ。

俺が混乱している時、最後にとある一言が俺を刺した。



[太字][中央寄せ]「まあなにせ”はぶられ”組だもんね~」[/中央寄せ][/太字]



そう述べた生徒は俺がいることに気が付くと「やっば〜い」と笑いながら去っていった。



「はぶ、られ、組、、?」

俺がどこか困惑していると、そばにいた女先生が話しかけてきた。

「あ、あの、飛鳥井先生。少しお時間よろしいですか?今の件、あなたのクラスの件でお話がしたくて、。」

どこか心配げに、どこか悲しげにそう述べる彼女に俺は困惑のまま頷いた。

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作者メッセージ

少し胸糞悪いかもしれませんね、

次は彼らの話。楽しみにしてくれると嬉しいです。

2024/12/02 18:19

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