3年はぶられ組。
俺が担任になって1週間が経った。
1週間が経っても何も変わらない。
学校へは来るものの毎時間教室から抜け出す琥珀、まだ一回も会ったことがない夕星の2人を除いた、了魁、香月、綾斗の3人のみに授業をする毎日だ。
ぶっちゃけ前のころよりはるかに楽しい。
3人しかいないし、綾斗も話せていないけど、それでも。
避けられていた俺からしたらかなり嬉しいことなのだ。
ずっとこのまま続けばいいのに、なんて思う。
このまま楽にみんなで笑って。
少人数クラスといえどとても楽しいのだから。
このままゆっくりと過ごしていけばいいのでは無いだろうか。
俺は心優しい3人に心を掴まれ、安心感を抱いていた。
が、俺はふと思いなおす。
このままで満足しておけるのかと自分に問いかける。
そうだ。俺はまだ綾斗とも話せていないし、夕星と琥珀を教室にすら呼べていない。
それなのにこんなところで満足していられるものか。
俺は自分にそう言い聞かせ、名簿を開けた。
了魁は名前や俺にする隠し事が引っかかる。
夕星が学校に来れていない理由にや琥珀が大人だけを避ける行動。
綾斗がずっと黙り込む理由や香月がこのクラスにいる理由。
全てが引っかかる。なにかがあるではないか。
彼らが俺に引っ掛けてくるのは何かを伝えたいからなのではないか。
それは大人に簡単には言えず、彼らが心の底に秘めてしまっている大切な思いなのだろう。
そんな思いを聞こうとせず、ほっておくのが担任なのだろうか。
いや、違う。寄り添って居場所をつくるのが担任だろう?
じゃあ彼らのために俺は動くのだ。
自分のために動くのだ。
どんな壁でも乗り越えてしまおう。
どんな壁でも乗り越えて、彼らと最高に笑い合おう。
彼らともっと話すため。
彼らに信用されるため。
彼らと笑って過ごすため。
彼らと手をとはあえるようにするため。
俺の本当のクラスを掴むため。
俺の中ではそれでいっぱいだった。
1週間が経っても何も変わらない。
学校へは来るものの毎時間教室から抜け出す琥珀、まだ一回も会ったことがない夕星の2人を除いた、了魁、香月、綾斗の3人のみに授業をする毎日だ。
ぶっちゃけ前のころよりはるかに楽しい。
3人しかいないし、綾斗も話せていないけど、それでも。
避けられていた俺からしたらかなり嬉しいことなのだ。
ずっとこのまま続けばいいのに、なんて思う。
このまま楽にみんなで笑って。
少人数クラスといえどとても楽しいのだから。
このままゆっくりと過ごしていけばいいのでは無いだろうか。
俺は心優しい3人に心を掴まれ、安心感を抱いていた。
が、俺はふと思いなおす。
このままで満足しておけるのかと自分に問いかける。
そうだ。俺はまだ綾斗とも話せていないし、夕星と琥珀を教室にすら呼べていない。
それなのにこんなところで満足していられるものか。
俺は自分にそう言い聞かせ、名簿を開けた。
了魁は名前や俺にする隠し事が引っかかる。
夕星が学校に来れていない理由にや琥珀が大人だけを避ける行動。
綾斗がずっと黙り込む理由や香月がこのクラスにいる理由。
全てが引っかかる。なにかがあるではないか。
彼らが俺に引っ掛けてくるのは何かを伝えたいからなのではないか。
それは大人に簡単には言えず、彼らが心の底に秘めてしまっている大切な思いなのだろう。
そんな思いを聞こうとせず、ほっておくのが担任なのだろうか。
いや、違う。寄り添って居場所をつくるのが担任だろう?
じゃあ彼らのために俺は動くのだ。
自分のために動くのだ。
どんな壁でも乗り越えてしまおう。
どんな壁でも乗り越えて、彼らと最高に笑い合おう。
彼らともっと話すため。
彼らに信用されるため。
彼らと笑って過ごすため。
彼らと手をとはあえるようにするため。
俺の本当のクラスを掴むため。
俺の中ではそれでいっぱいだった。
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