3年はぶられ組。
琥珀が来てから1時間ぐらいが経った時、他の生徒が続々とやってきた。
そんな生徒に俺は挨拶を済ませる。
そして早々と、とある質問をした。
「琥珀ってー、何が好きなのかな?」
他の生徒はポカン、と口を開けている。
琥珀がいないからこの時しか聞けるときはない。
そう思って勢いよく尋ねたもののみんな口を開けただけだ。
いやいや、予想外過ぎる。
「え、今俺変なこと言ったっすか、?」
俺が恐る恐る尋ねると、了魁が首を横に激しく振った。
「いやいや、違うくて、これまで琥珀に近寄ろうとか、なんとかさせようっていう先生見たことなかったから、びっくりして、、」
それならばよかった。と思うのが半分。
何もやってねぇのかよ、呆れたのが半分だ。
俺のやる気に納得した生徒は教えようかと口を開けようとした。
が、しかし。何も答えない。どうしたのかと思った時、香月がこう呟いた。
「え〜。私たちもこはくの好きなの知らない〜。」
、、、、、へ?
ん゛ん゛、、つい口に出しそうだった。
知らないのかいとツッコミつつも内心焦る。
琥珀はクラスメイトに優しい。
そんなクラスメイトでさえも知らないと言うことは手がかりも話しかける話題もないじゃないか。
しかしそれだからと言って他の生徒たちに無理させるのは違う。
だから僕は一言礼を言って、何を話すか、どう接するかは頭で考えることにした。
まあ無理だよねー。まあ出てこないよねー。
なんて思いつつ現在時刻は放課後。
職員室で俺は一人頭を抱えていた。
「飛鳥井先生。プリント制作とかやってます?私見たことないのですけど。」
隣の机の先生にそう言われる。
俺は「あはは」と苦笑しつつ話を流す。
正直作っていない。他のことを考えすぎて手をつけられていないのだ。
しかし、やっておかないと後々クビにつながる。せっかくやる気出ているのにクビになったら意味がない。
俺は再びやる気を呼び起こして、クラスに貼るような席順や名簿等をパソコンでデザインし始める。
いやいや、なんか俺やること多すぎじゃねー?
なんて変なこと思いつつ、席順を打っていると俺はふと気づく。
あ、俺担任なったのに夕星に会いに行っていないと。
焦る俺。
いやいや、やばいっしょ、、どうする?手土産いる?え、ど、どうしよう。
考えるだけなら誰でもできる。
謝りにも込めて会いに行くべきだ。
そう思った俺は早々と仕事を終わらせ、午後7時。学校から夕星の家へ向かった。
住所は学校に提出してもらっているためすぐわかった。
フルフェイスのヘルメットをつけ、大型のバイクに跨った。
違反はしないように、安全に気をつけつつも急いで夕星の家へ向かった。
バイクで数分。
夕星の家の前まできた俺はエンジンを切り、ヘルメットを外し、バイクから降り、鍵をかけた。
それから深呼吸して、スーツを整えて、インターホンを押した。
ぴーんぽーん。
と家の中に響いただろうインターホンの音。
その音が鳴って数秒後、インターホンから声が聞こえた。
「はい、どちら様でしょうか?」
女の人の声。
夕星は男子生徒だと他の生徒が言っていたから母親だろうか。
「あ、夕星くんのクラスの新しい担任になりました。飛鳥井と申します。」
それを聞いた母親は「少々お待ちください」と一言。
そして数分してドアを開け、わざわざ会って下さった。
「わざわざありがとうございますっ先生。お時間ありましたら、どうぞお上がりください」
そう言って玄関を開けて下さったのにそそくさと帰る担任がいるものか。
なんて思いつつ俺は家へ上がった。
そんな生徒に俺は挨拶を済ませる。
そして早々と、とある質問をした。
「琥珀ってー、何が好きなのかな?」
他の生徒はポカン、と口を開けている。
琥珀がいないからこの時しか聞けるときはない。
そう思って勢いよく尋ねたもののみんな口を開けただけだ。
いやいや、予想外過ぎる。
「え、今俺変なこと言ったっすか、?」
俺が恐る恐る尋ねると、了魁が首を横に激しく振った。
「いやいや、違うくて、これまで琥珀に近寄ろうとか、なんとかさせようっていう先生見たことなかったから、びっくりして、、」
それならばよかった。と思うのが半分。
何もやってねぇのかよ、呆れたのが半分だ。
俺のやる気に納得した生徒は教えようかと口を開けようとした。
が、しかし。何も答えない。どうしたのかと思った時、香月がこう呟いた。
「え〜。私たちもこはくの好きなの知らない〜。」
、、、、、へ?
ん゛ん゛、、つい口に出しそうだった。
知らないのかいとツッコミつつも内心焦る。
琥珀はクラスメイトに優しい。
そんなクラスメイトでさえも知らないと言うことは手がかりも話しかける話題もないじゃないか。
しかしそれだからと言って他の生徒たちに無理させるのは違う。
だから僕は一言礼を言って、何を話すか、どう接するかは頭で考えることにした。
まあ無理だよねー。まあ出てこないよねー。
なんて思いつつ現在時刻は放課後。
職員室で俺は一人頭を抱えていた。
「飛鳥井先生。プリント制作とかやってます?私見たことないのですけど。」
隣の机の先生にそう言われる。
俺は「あはは」と苦笑しつつ話を流す。
正直作っていない。他のことを考えすぎて手をつけられていないのだ。
しかし、やっておかないと後々クビにつながる。せっかくやる気出ているのにクビになったら意味がない。
俺は再びやる気を呼び起こして、クラスに貼るような席順や名簿等をパソコンでデザインし始める。
いやいや、なんか俺やること多すぎじゃねー?
なんて変なこと思いつつ、席順を打っていると俺はふと気づく。
あ、俺担任なったのに夕星に会いに行っていないと。
焦る俺。
いやいや、やばいっしょ、、どうする?手土産いる?え、ど、どうしよう。
考えるだけなら誰でもできる。
謝りにも込めて会いに行くべきだ。
そう思った俺は早々と仕事を終わらせ、午後7時。学校から夕星の家へ向かった。
住所は学校に提出してもらっているためすぐわかった。
フルフェイスのヘルメットをつけ、大型のバイクに跨った。
違反はしないように、安全に気をつけつつも急いで夕星の家へ向かった。
バイクで数分。
夕星の家の前まできた俺はエンジンを切り、ヘルメットを外し、バイクから降り、鍵をかけた。
それから深呼吸して、スーツを整えて、インターホンを押した。
ぴーんぽーん。
と家の中に響いただろうインターホンの音。
その音が鳴って数秒後、インターホンから声が聞こえた。
「はい、どちら様でしょうか?」
女の人の声。
夕星は男子生徒だと他の生徒が言っていたから母親だろうか。
「あ、夕星くんのクラスの新しい担任になりました。飛鳥井と申します。」
それを聞いた母親は「少々お待ちください」と一言。
そして数分してドアを開け、わざわざ会って下さった。
「わざわざありがとうございますっ先生。お時間ありましたら、どうぞお上がりください」
そう言って玄関を開けて下さったのにそそくさと帰る担任がいるものか。
なんて思いつつ俺は家へ上がった。