ウォースパイト分遣隊
第六話 空の脅威
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メリダ島? 軟禁部屋
ジョーンズ軍曹の話は、主に魔法のことが多かった。
火を付ける魔法や、光をともす魔法等、便利そうな魔法を教えてくれた。
そして、その対価として食事などを提供することにしている。
今日は、基地周辺の島のことについて質問した。
「今日は、食料を調達出来る場所を教えてくれないか?」
最近は節約してはいるが食料が少なくなってきていて、このままでは飢え死ぬことになる。
その対策として上がったのは、集落で食料を調達するという計画だ。
ワイバーンを撃墜した次の日に防空隊が港町を見つけたので、そこで調達しようと計画していた。
「それなら、この諸島の中で最も大きい島、サンダーランド島がいいと思います。」
「あの島は商船が寄港することが多いですから、宿泊などで稼ぐ島民も多いです。」
「なるほど、感謝する。」
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翌日、サンダーランド島に向けて哨戒艇まいかぜ、あまつかぜ、計二隻が出港した。
途中までは防空隊のMQ1が直掩任務につく、居るのと居ないのでは安心感が違う。
「此方防空隊、直掩はここまで、以後の支援は出来ない、幸運を祈る。」
だが燃料は有限なので、余裕をもって防空隊は引き返して行った。
「空母があれば、直掩出来たのにな...」
「仕方ないよ...飛行場は彼処だけだから。」
鷹と隼也は、島に向かう哨戒艇、まいかぜで見張りを手伝っている。
何故同行することになったのか、それは分からない。
それは司令に呼び出されて、同行せよ、と言われたからだ。
上からの命令は絶対だ、従わないと言う選択肢は無い。
一応、現地で換金出来そうな物資を積み込んで、島に向かっている。
見張りを初めて数十分後、急にブザーがなり始めた。
「総員戦闘配置! 対空戦闘用意ッ」
スピーカー越しに艦長が命令する。
艦首の速射砲が上空に砲身を向ける、どうやら敵襲らしい。
目標を捕捉したようで、速射砲が射撃を開始する。
上空を見ると、ワイバーンが2騎、此方に向けて急降下してくる。
速射砲は仰角が足りず、射撃を中断した、25ミリ機銃が必死に射撃をしているが、命中しない。
まいかぜは左に舵を切るが、ワイバーンも此方に合わせて進路を修正する。
「危ない、伏せろ!」
ワイバーンが機銃掃射を開始する。
水兵に押し倒されたが、お陰で助かった。
速射砲が射撃を再開する、敵は海面スレスレを飛行するが、速射砲弾の弾着でできた水柱に突っ込み墜落した。
残りの一騎にあまつかぜがミサイルを発射するが、急旋回で回避して、ワイバーンはそのまま離脱していく。
「これが対空戦闘か...」
鷹は航空機の恐ろしさを、初めて知ったのだった。 第六話終わり
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メリダ島? 軟禁部屋
ジョーンズ軍曹の話は、主に魔法のことが多かった。
火を付ける魔法や、光をともす魔法等、便利そうな魔法を教えてくれた。
そして、その対価として食事などを提供することにしている。
今日は、基地周辺の島のことについて質問した。
「今日は、食料を調達出来る場所を教えてくれないか?」
最近は節約してはいるが食料が少なくなってきていて、このままでは飢え死ぬことになる。
その対策として上がったのは、集落で食料を調達するという計画だ。
ワイバーンを撃墜した次の日に防空隊が港町を見つけたので、そこで調達しようと計画していた。
「それなら、この諸島の中で最も大きい島、サンダーランド島がいいと思います。」
「あの島は商船が寄港することが多いですから、宿泊などで稼ぐ島民も多いです。」
「なるほど、感謝する。」
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翌日、サンダーランド島に向けて哨戒艇まいかぜ、あまつかぜ、計二隻が出港した。
途中までは防空隊のMQ1が直掩任務につく、居るのと居ないのでは安心感が違う。
「此方防空隊、直掩はここまで、以後の支援は出来ない、幸運を祈る。」
だが燃料は有限なので、余裕をもって防空隊は引き返して行った。
「空母があれば、直掩出来たのにな...」
「仕方ないよ...飛行場は彼処だけだから。」
鷹と隼也は、島に向かう哨戒艇、まいかぜで見張りを手伝っている。
何故同行することになったのか、それは分からない。
それは司令に呼び出されて、同行せよ、と言われたからだ。
上からの命令は絶対だ、従わないと言う選択肢は無い。
一応、現地で換金出来そうな物資を積み込んで、島に向かっている。
見張りを初めて数十分後、急にブザーがなり始めた。
「総員戦闘配置! 対空戦闘用意ッ」
スピーカー越しに艦長が命令する。
艦首の速射砲が上空に砲身を向ける、どうやら敵襲らしい。
目標を捕捉したようで、速射砲が射撃を開始する。
上空を見ると、ワイバーンが2騎、此方に向けて急降下してくる。
速射砲は仰角が足りず、射撃を中断した、25ミリ機銃が必死に射撃をしているが、命中しない。
まいかぜは左に舵を切るが、ワイバーンも此方に合わせて進路を修正する。
「危ない、伏せろ!」
ワイバーンが機銃掃射を開始する。
水兵に押し倒されたが、お陰で助かった。
速射砲が射撃を再開する、敵は海面スレスレを飛行するが、速射砲弾の弾着でできた水柱に突っ込み墜落した。
残りの一騎にあまつかぜがミサイルを発射するが、急旋回で回避して、ワイバーンはそのまま離脱していく。
「これが対空戦闘か...」
鷹は航空機の恐ろしさを、初めて知ったのだった。 第六話終わり
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