ウォースパイト分遣隊[閲覧数3300達成!]
ラチエ王国 商店街にて
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調味料専門店での買い物を終えた鷹は、酒場を求めて歩き出す。
表通りで目立つ酒場もそれはそれでいいだろうが、鷹は敢えて裏通りへ向かうことにした。
裏通りなら隠れた名店が存在するかもしれない。
もしかしたらお忍びでお偉いさんもいるかもしれない...!
鷹が右へ左へと裏通りを進むこと数十分、それらしきお店を発見した。
カーテンが閉じられた窓からかすかに光が漏れているお店だ。
外装はツタがところどころに巻き付いていて、営業中のお店には見えない。
鷹が壁を入念に調べるとツタの下に「営業中」の看板が隠されていた。
これこそ当に隠れた名店だろうと確信した鷹は軋むドアを開け、店内へと入る。
店内を見渡すとフードなどを被った人たちが酒を飲んでいた。
(...これって大丈夫なのかな?)
嫌な予感を感じた鷹は、店を出ようとする...だが嫌な予感は当たるものだ。
鷹は首筋にヒヤリとした感覚を感じた。
「お兄さんや、大人しくしてもらおうか。...動けばどうなるかわかるよな?」
恐らくCQBの達人なのだろう、少しでも動けば喉を切り裂かれるに違いない。
店内の客に包囲された、これでは脱出も叶わないだろう。
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※ワケアリの酒場の店主視点
ギシリと店の入口が開く音がする。
グラスを磨く手を止めた店主は、カウンター裏に隠したコンバットナイフを手に取った。
この店は地元の住民でも見つけることのできない筈であった。
だが、店の入口には見知らぬ少年が立っている。
(ここを知られるわけにはいかない...)
現役時代に培ったスニーキングスキルで背後に回り込んだ店主は、少年の首筋にコンバットナイフを押し当てる。
「お兄さんや、大人しくしてもらおうか。...動けばどうなるかわかるよな?」
ここを王国の上層部に知られるわけには行かない理由...この酒場はコーンウォール公国の諜報員の拠点だからである。
誰だか知らないが、この少年を生きて返すわけには行かないかもしれない。
店長は少年を一番奥のテーブルへと連れて行くのであった。
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調味料専門店での買い物を終えた鷹は、酒場を求めて歩き出す。
表通りで目立つ酒場もそれはそれでいいだろうが、鷹は敢えて裏通りへ向かうことにした。
裏通りなら隠れた名店が存在するかもしれない。
もしかしたらお忍びでお偉いさんもいるかもしれない...!
鷹が右へ左へと裏通りを進むこと数十分、それらしきお店を発見した。
カーテンが閉じられた窓からかすかに光が漏れているお店だ。
外装はツタがところどころに巻き付いていて、営業中のお店には見えない。
鷹が壁を入念に調べるとツタの下に「営業中」の看板が隠されていた。
これこそ当に隠れた名店だろうと確信した鷹は軋むドアを開け、店内へと入る。
店内を見渡すとフードなどを被った人たちが酒を飲んでいた。
(...これって大丈夫なのかな?)
嫌な予感を感じた鷹は、店を出ようとする...だが嫌な予感は当たるものだ。
鷹は首筋にヒヤリとした感覚を感じた。
「お兄さんや、大人しくしてもらおうか。...動けばどうなるかわかるよな?」
恐らくCQBの達人なのだろう、少しでも動けば喉を切り裂かれるに違いない。
店内の客に包囲された、これでは脱出も叶わないだろう。
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※ワケアリの酒場の店主視点
ギシリと店の入口が開く音がする。
グラスを磨く手を止めた店主は、カウンター裏に隠したコンバットナイフを手に取った。
この店は地元の住民でも見つけることのできない筈であった。
だが、店の入口には見知らぬ少年が立っている。
(ここを知られるわけにはいかない...)
現役時代に培ったスニーキングスキルで背後に回り込んだ店主は、少年の首筋にコンバットナイフを押し当てる。
「お兄さんや、大人しくしてもらおうか。...動けばどうなるかわかるよな?」
ここを王国の上層部に知られるわけには行かない理由...この酒場はコーンウォール公国の諜報員の拠点だからである。
誰だか知らないが、この少年を生きて返すわけには行かないかもしれない。
店長は少年を一番奥のテーブルへと連れて行くのであった。