ウォースパイト分遣隊
第四話 ワイバーンと試験飛行隊の遭遇
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メリダ島? 上空
各飛行隊は、2機又は3機で編隊を組んで、担当空域を目指して飛行していった。
試験飛行隊、シュネー隊は、東に向けて高度3000Mで飛行していた。
防空隊、攻撃隊等は敵機を警戒して3500M以上の高度で飛行している。
この時にシュネー隊が高度を低くしていた理由は雲が視界を遮って海上が見えないからだ。
シュネー1が海上を監視して、シュネー2が周辺に敵機がいないかを警戒する。
「様子が変だな、あんなに小さい島がいつの間に?」
隊長がそう呟く。
シュネー隊は雲の下スレスレを飛行していて、海上がよく見える。
大きさはバラバラだが、確かに小さな島が多い。
「此方シュネー1、CIC(戦闘指揮所)へ、東の海上に小さな島を多数視認。」
「此方CIC、海図にて確認する、位置を教えてくれ。」
「了解、位置は.....」
隊長が確認を行っている間も、シュネーは警戒を続けていた。
すると、レーダーがほぼ正面に2機の不明機を探知する。
距離は約14キロ、低空飛行で接近してきたので、レーダーが探知できなかったらしい。
隊長はCICと通信をしていてレーダーは見ていない、このままでは危険だ。
即座に通信に割り込む。
「此方シュネー2、警告! 不明機2、正面より此方に接近中、距離11キロ。」
「...確かにレーダーで捕捉、シュネー1よりシュネー2へ、敵も気が付いた用だ、正面から突っ込んでくる。」
「此方CIC、シュネー隊、不明機IFF(敵味方識別装置)の確認を要請。」
「既に確認している、IFF応答なし。」
「シュネー2よりシュネー1、距離さらに接近、3分後には接触する。」
「シュネー隊よりCICへ、交戦の許可求む。」
「...機種を確認せよ、味方機ではない場合、交戦を許可する。」
「シュネー1、ラジャー。」
「シュネー1よりシュネー2、機種を確認する、我に続け。」
「シュネー2、ラジャー。」
エンジン出力を上げ、一旦雲に上へ上昇する。
敵航空機はレーダーを装備していないようで、此方の位置からずれた場所を目指して上昇している。
「シュネー2は敵機の上空にて攻撃体制、確認するまで、発砲、発射を禁ずる。」
「シュネー2、ラジャー。」
シュネー1が急降下して敵機を追い抜く。
「此方シュネー1、CICに緊急、繰り返す、緊急、不明機はドラゴンだ、繰り返す、ドラゴンだ。」
「...此方CIC、もう一度言ってくれ。」
「不明機はドラゴンだ、間違いない。」
「CICよりシュネー隊へ、ドラゴンに人は確認できるか?」
「シュネー2よりCICへ、確かに人が搭乗している...不味いぞ、翼下に機銃らしき物を確認。」
「CICよりシュネー隊、交戦を許可する。」
「シュネー1了解...シュネー2、ミサイルの発射を許可する、攻撃せよ。」
「シュネー2、フォックス2、フォックス2。」
MQ1から放たれたミサイルが目標を探知、誘導が開始される。
敵はシュネー1の追尾を断念し、反転したことでミサイルを目視した。
横に回避するが、ミサイルの誘導は正確にドラゴンを捉えている。
横に回避したドラゴンにミサイルが直撃して、海上に落下していく。 もう一匹のドラゴンは急旋回で回避したが、その隙に接近したシュネー1が機関砲で攻撃する。
ドラゴンは咄嗟の判断で搭乗員を振り落とす。
その結果、搭乗員はパラシュートで脱出することが出来たが、ドラゴンは蜂の巣になった。
「シュネー1よりCIC、敵機を撃墜した、搭乗員が一名、海面を漂流している。」
「CIC了解、寄港していた哨戒艇を向かわせる。」
「シュネー1了解、基地に帰投する。」
「...ミッションコンプリート、RTB。」
「シュネー2、俺たちは画面越しに人を殺す、忘れるな。」 第四話終わり
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メリダ島? 上空
各飛行隊は、2機又は3機で編隊を組んで、担当空域を目指して飛行していった。
試験飛行隊、シュネー隊は、東に向けて高度3000Mで飛行していた。
防空隊、攻撃隊等は敵機を警戒して3500M以上の高度で飛行している。
この時にシュネー隊が高度を低くしていた理由は雲が視界を遮って海上が見えないからだ。
シュネー1が海上を監視して、シュネー2が周辺に敵機がいないかを警戒する。
「様子が変だな、あんなに小さい島がいつの間に?」
隊長がそう呟く。
シュネー隊は雲の下スレスレを飛行していて、海上がよく見える。
大きさはバラバラだが、確かに小さな島が多い。
「此方シュネー1、CIC(戦闘指揮所)へ、東の海上に小さな島を多数視認。」
「此方CIC、海図にて確認する、位置を教えてくれ。」
「了解、位置は.....」
隊長が確認を行っている間も、シュネーは警戒を続けていた。
すると、レーダーがほぼ正面に2機の不明機を探知する。
距離は約14キロ、低空飛行で接近してきたので、レーダーが探知できなかったらしい。
隊長はCICと通信をしていてレーダーは見ていない、このままでは危険だ。
即座に通信に割り込む。
「此方シュネー2、警告! 不明機2、正面より此方に接近中、距離11キロ。」
「...確かにレーダーで捕捉、シュネー1よりシュネー2へ、敵も気が付いた用だ、正面から突っ込んでくる。」
「此方CIC、シュネー隊、不明機IFF(敵味方識別装置)の確認を要請。」
「既に確認している、IFF応答なし。」
「シュネー2よりシュネー1、距離さらに接近、3分後には接触する。」
「シュネー隊よりCICへ、交戦の許可求む。」
「...機種を確認せよ、味方機ではない場合、交戦を許可する。」
「シュネー1、ラジャー。」
「シュネー1よりシュネー2、機種を確認する、我に続け。」
「シュネー2、ラジャー。」
エンジン出力を上げ、一旦雲に上へ上昇する。
敵航空機はレーダーを装備していないようで、此方の位置からずれた場所を目指して上昇している。
「シュネー2は敵機の上空にて攻撃体制、確認するまで、発砲、発射を禁ずる。」
「シュネー2、ラジャー。」
シュネー1が急降下して敵機を追い抜く。
「此方シュネー1、CICに緊急、繰り返す、緊急、不明機はドラゴンだ、繰り返す、ドラゴンだ。」
「...此方CIC、もう一度言ってくれ。」
「不明機はドラゴンだ、間違いない。」
「CICよりシュネー隊へ、ドラゴンに人は確認できるか?」
「シュネー2よりCICへ、確かに人が搭乗している...不味いぞ、翼下に機銃らしき物を確認。」
「CICよりシュネー隊、交戦を許可する。」
「シュネー1了解...シュネー2、ミサイルの発射を許可する、攻撃せよ。」
「シュネー2、フォックス2、フォックス2。」
MQ1から放たれたミサイルが目標を探知、誘導が開始される。
敵はシュネー1の追尾を断念し、反転したことでミサイルを目視した。
横に回避するが、ミサイルの誘導は正確にドラゴンを捉えている。
横に回避したドラゴンにミサイルが直撃して、海上に落下していく。 もう一匹のドラゴンは急旋回で回避したが、その隙に接近したシュネー1が機関砲で攻撃する。
ドラゴンは咄嗟の判断で搭乗員を振り落とす。
その結果、搭乗員はパラシュートで脱出することが出来たが、ドラゴンは蜂の巣になった。
「シュネー1よりCIC、敵機を撃墜した、搭乗員が一名、海面を漂流している。」
「CIC了解、寄港していた哨戒艇を向かわせる。」
「シュネー1了解、基地に帰投する。」
「...ミッションコンプリート、RTB。」
「シュネー2、俺たちは画面越しに人を殺す、忘れるな。」 第四話終わり
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