サンダーランド島 発着場にて
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鷹がクララ服装を見たあと、クルツから誘いがあったので領主館で一夜を過ごした。
翌日の朝に発着場に向かい、格納庫で待っていた零戦と再開する。
「お待たせ、寂しかった?」
鷹は零戦に問い掛ける当然だが返事はない。
操縦席に登って異常がないかを確かめる、特に異常は無さそうだ。
既に後部座席にはクララが座っている、荷物も積み込んだので準備は完了だ。
「では、よろしくお願いします!」
格納庫の端で待機していた男達が立ち上がり、機体を発進位置まで押していく。
この男達は襲おうとしてクララ切られかけた男達で、罪滅ぼしでやってもらっている。
「ちくしょう、キツイ...」
「ﾄﾞｳｼﾃｺﾝﾅｺﾄﾆ...」
男達は汗と文句をを垂れ流していて、気が散る。
「聞こえてますよ? 静かにしてください。」
「ｱｲｴｴｴｴｴｴｴｴｴ!?」
「ｸﾞﾜｰｯ」
クララが注意すると切られかけた事を思い出したのだのだろう、悲鳴を上げている。
その後、男達は静かに機体を押していって、機体は発進位置に到着した。
「回せっ!」
男達にエンジンの始動を手伝わせて、男達の罪滅ぼし終了だ。
「今度余計な事をしたら覚悟をしておいて下さいね?」
「了解です。」
男達の返事を聞いた、これで問題はないだろう。
「それでは鷹さん、行きましょうか!」
あの男達に向けられることは無いと思わせる笑顔でクララが話す。
「うん、行くよ!」
スロットル全開にして速度をつけた機体は離陸して高度を上げていく。
「さらばサンダーランド島...」
機体はラチエ王国へ向けて、高度を上げていくのだった。　　　　　　　　　　　　　　　　　第四十話終わり