ウォースパイト分遣隊[祝、閲覧1200達成!]
サンダーランド島 領主館にて (クララ視点)
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発着場で鷹さんと別れた私はお父様と領主館に戻り、執務室に居ます。
鷹さん旅に付いていく事を承認してもらうためです。
室内には私とお父様、そしてメイドのチャイカさん。
チャイカさんが居ることは想定外でしたが、交渉開始です!
「お父様、私は鷹さんと旅をしてみたいです!」
回りくどい言い方ではなく、ハッキリと要求を言います。
お父様は恐らく、いい返事はしないでしょう...
それはなぜか...それはお父様は親バカだからです。
流石に今は無いですが、私が十代になっても一緒にお風呂に入ろうとしてくるくらい...
勿論、お風呂の件はもう一人でできると言いました。
お父様がやけに悲しそうにしていたのは謎です、お父様は私のような人が好きなのでしょうか?
...後で本土にいるお母様に手紙を送っても良いかも知れません。
(怒るお母様は怖いですからねっ)
幼い頃の記憶によると、お母様は怒ると怖いですが、容姿は可愛らしいです。
なぜ綺麗ではなく可愛らしいのか...それはお母様がドワーフだからです。
身長は私より低く、顔もとても整っているので、今の私と並ぶとお母様は妹に見えるでしょう。
大人っぽい服装はサイズが合わず、特注品でも背伸びをしている様に見える。
(自慢のお母様ですね)
それはさておき、お父様の返事が遅いです。
どうしましょう、このままでは日がくれてしまいます。
どうしようか考えていると、メイドのチャイカさんがお父様に向けて喋り出しました。
「クルツ様、クララ様は旅に出てもいいと思います。」
「...分かっている、分かっているんだ!」
「!?」「...」
私はお父様の急な発言でビックリしましたが、チャイカさんはビックリしていません。
凄いです、どうしてでしょう?
「かわいい子には旅をさせよと言うじゃないですか、クルツ様はクララさんから離れるべきです。」
「お父様、私はお父様がいなくてもある程度は生活できます、それに旅は鷹さんと一緒ですよ?」
「しかしだな、若い男女二人だとな...」
「お父様、鷹さんが信用出来ないんですか? 鷹さんはそんなことはしません...タブン。」
「クルツ様、どうでしょう?」
チャイカさんが決断を迫る、これは勝ちましたね!
「...分かった、良いだろう。」
「やった! ありがとうございます、お父様!!」
満点の笑顔をお父様に向ける。
「グハ...」
流石に刺激が強すぎたのでしょうか? お父様が倒れてしまいました。
まぁ良いでしょう、弱めの治癒魔法を掛けた私は執務室を後にして、自室で鷹さんを待ちます。
少し散らかっていますが、物をタンスに押し込めばいい話です。
そうでしょう?きっとそうです。
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発着場で鷹さんと別れた私はお父様と領主館に戻り、執務室に居ます。
鷹さん旅に付いていく事を承認してもらうためです。
室内には私とお父様、そしてメイドのチャイカさん。
チャイカさんが居ることは想定外でしたが、交渉開始です!
「お父様、私は鷹さんと旅をしてみたいです!」
回りくどい言い方ではなく、ハッキリと要求を言います。
お父様は恐らく、いい返事はしないでしょう...
それはなぜか...それはお父様は親バカだからです。
流石に今は無いですが、私が十代になっても一緒にお風呂に入ろうとしてくるくらい...
勿論、お風呂の件はもう一人でできると言いました。
お父様がやけに悲しそうにしていたのは謎です、お父様は私のような人が好きなのでしょうか?
...後で本土にいるお母様に手紙を送っても良いかも知れません。
(怒るお母様は怖いですからねっ)
幼い頃の記憶によると、お母様は怒ると怖いですが、容姿は可愛らしいです。
なぜ綺麗ではなく可愛らしいのか...それはお母様がドワーフだからです。
身長は私より低く、顔もとても整っているので、今の私と並ぶとお母様は妹に見えるでしょう。
大人っぽい服装はサイズが合わず、特注品でも背伸びをしている様に見える。
(自慢のお母様ですね)
それはさておき、お父様の返事が遅いです。
どうしましょう、このままでは日がくれてしまいます。
どうしようか考えていると、メイドのチャイカさんがお父様に向けて喋り出しました。
「クルツ様、クララ様は旅に出てもいいと思います。」
「...分かっている、分かっているんだ!」
「!?」「...」
私はお父様の急な発言でビックリしましたが、チャイカさんはビックリしていません。
凄いです、どうしてでしょう?
「かわいい子には旅をさせよと言うじゃないですか、クルツ様はクララさんから離れるべきです。」
「お父様、私はお父様がいなくてもある程度は生活できます、それに旅は鷹さんと一緒ですよ?」
「しかしだな、若い男女二人だとな...」
「お父様、鷹さんが信用出来ないんですか? 鷹さんはそんなことはしません...タブン。」
「クルツ様、どうでしょう?」
チャイカさんが決断を迫る、これは勝ちましたね!
「...分かった、良いだろう。」
「やった! ありがとうございます、お父様!!」
満点の笑顔をお父様に向ける。
「グハ...」
流石に刺激が強すぎたのでしょうか? お父様が倒れてしまいました。
まぁ良いでしょう、弱めの治癒魔法を掛けた私は執務室を後にして、自室で鷹さんを待ちます。
少し散らかっていますが、物をタンスに押し込めばいい話です。
そうでしょう?きっとそうです。