ウォースパイト分遣隊[祝、閲覧1200達成!]
サンダーランド島上空 零式練習用戦闘機機上にて
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(見えて来た...)
鷹達は暫く海上を飛行して、サンダーランド島上空に到着した。
地上から多数の島民がこちらを見上げている。
多分、ワイバーンだと思っているのだろう。
(着陸する場所を探さないと...)
「えーっと、着陸する場所ってどこが良い?」
島の事に詳しいクララに聞いてみる。
「確か、島の外れに小規模なワイバーンの発着場があった筈です、そこはどうでしょうか?」
クララが指を指す方向をよく見てみると、確かにそれらしき場所が確認できる。
「うん、では行くよ!」
鷹は機体を飛行場に向けて降下させて行く。
こちらが接近してくる事に気付いたのか、発着場に居た人は格納庫の中に逃げ込んでいく。
機体のスロットルを10%程まで下げて、ランティングギアを展開する。
ある程度はメリダ島で発着陸訓練を行っていたため、何とか機体を着陸させる事が出来た。
「これは、歓迎ムードでは無さそうです...」
クララが呟く。
外を見るとバールやスパナを持った人が多数接近してくる、このままでは危険だ。
するとクララが後部キャノピーからヒラリと地上に降り立つ。
接近して来た男達はクララが誰か分かったのか、素早く土下座をした。
鷹も操縦席から降りる、一応自衛目的でM1911の初弾を装填する。
だが、その心配は無さそうだ。
クララは笑っているが、何時もの笑顔ではない。
なんと言うか、優しい人は怒ると怖いんだなと思う。
「私、凄く怒ってるんですよ?」
「もっ申しございま...」
「謝れば何でも良い何て言ってませんよ? 」
「アイエエエエエエエエエ」
「刀、刀、ナンデ!!!」
「アバーッ」
「さーて、どう遊びましょうか?」
何処に隠し持っていたのか、短刀を手に持っている。
クララは恐ろしい事を言っている、このままではこの男達が壮絶な最期を遂げてしまう。
「えっと...、そのくらいにしたほうが良いのでは?」
だがクララは首を横に降る。
「いいえ、人は痛い目を見ないと反省しません、ちゃんと楽にしてあげないと...」
(駄目だ、もっと食いつくやつ...あれだ!)
後で考えて見れば、それは今回の旅の分岐点だった。
「その人達は悪くないから、何でもするから!」
「...?」
すると急にクララは刀を仕舞い、こちらに近づいてくる。
怒って居ないようだ、そんなに嬉しいのだろうか?
「なんでも良いって、言いましたよね?」
「ハイソウデス...」
何だろう、嫌な予感が...
「じゃあ、お父様を説得してくださいね?」
「..因みにどんな事を?」
「そんなこと、決まっているじゃないですかっ」
嬉しそうにクララはしている。
「私が鷹さんの旅に付いていくことを、ですよ?」
(...うそーん)
「まぁお父様は親バカですから、何とかなりますっ」
「有言実行、頑張ります...」
こうして、鷹はクララとクルツを説得することになってしまったのであった。
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(見えて来た...)
鷹達は暫く海上を飛行して、サンダーランド島上空に到着した。
地上から多数の島民がこちらを見上げている。
多分、ワイバーンだと思っているのだろう。
(着陸する場所を探さないと...)
「えーっと、着陸する場所ってどこが良い?」
島の事に詳しいクララに聞いてみる。
「確か、島の外れに小規模なワイバーンの発着場があった筈です、そこはどうでしょうか?」
クララが指を指す方向をよく見てみると、確かにそれらしき場所が確認できる。
「うん、では行くよ!」
鷹は機体を飛行場に向けて降下させて行く。
こちらが接近してくる事に気付いたのか、発着場に居た人は格納庫の中に逃げ込んでいく。
機体のスロットルを10%程まで下げて、ランティングギアを展開する。
ある程度はメリダ島で発着陸訓練を行っていたため、何とか機体を着陸させる事が出来た。
「これは、歓迎ムードでは無さそうです...」
クララが呟く。
外を見るとバールやスパナを持った人が多数接近してくる、このままでは危険だ。
するとクララが後部キャノピーからヒラリと地上に降り立つ。
接近して来た男達はクララが誰か分かったのか、素早く土下座をした。
鷹も操縦席から降りる、一応自衛目的でM1911の初弾を装填する。
だが、その心配は無さそうだ。
クララは笑っているが、何時もの笑顔ではない。
なんと言うか、優しい人は怒ると怖いんだなと思う。
「私、凄く怒ってるんですよ?」
「もっ申しございま...」
「謝れば何でも良い何て言ってませんよ? 」
「アイエエエエエエエエエ」
「刀、刀、ナンデ!!!」
「アバーッ」
「さーて、どう遊びましょうか?」
何処に隠し持っていたのか、短刀を手に持っている。
クララは恐ろしい事を言っている、このままではこの男達が壮絶な最期を遂げてしまう。
「えっと...、そのくらいにしたほうが良いのでは?」
だがクララは首を横に降る。
「いいえ、人は痛い目を見ないと反省しません、ちゃんと楽にしてあげないと...」
(駄目だ、もっと食いつくやつ...あれだ!)
後で考えて見れば、それは今回の旅の分岐点だった。
「その人達は悪くないから、何でもするから!」
「...?」
すると急にクララは刀を仕舞い、こちらに近づいてくる。
怒って居ないようだ、そんなに嬉しいのだろうか?
「なんでも良いって、言いましたよね?」
「ハイソウデス...」
何だろう、嫌な予感が...
「じゃあ、お父様を説得してくださいね?」
「..因みにどんな事を?」
「そんなこと、決まっているじゃないですかっ」
嬉しそうにクララはしている。
「私が鷹さんの旅に付いていくことを、ですよ?」
(...うそーん)
「まぁお父様は親バカですから、何とかなりますっ」
「有言実行、頑張ります...」
こうして、鷹はクララとクルツを説得することになってしまったのであった。