メリダ島近海 混乱するワイバーン隊
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「糞ッ」
後方からの攻撃されて混乱している隙に、敵編隊は攻撃を仕掛けてきた。
格闘戦を得意とするワイバーンも、暗闇の中では敵機を捕捉できない。
無線から聞こえてくるのは雑音だけ、味方の声は聞こえない。
(ッ来た!)
後方から例の誘導ロケットが接近してきた、即座にワイバーンを急旋回させ、ロケットを回避する。
だが、次から次へロケットが飛んできて、急旋回の連続だ。
次第に視界が黒くなっていく。
Gの掛かりすぎで意識も朦朧としてくる。
旋回を中止して急降下を開始するが、胴体を何かが突き抜けて行く感覚と共に彼の意識は途絶えた。
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同時刻 戦闘を終えたシュネー隊とゴーレム隊

{ゴーレム3より各機へ、一機撃墜、周辺に敵機の反応なし。}
{ゴーレム1よりCICへ、敵編隊全滅、これより基地に帰投する。}
ゴーレム隊の三番機が最後の敵機を撃墜して、編隊は基地に進路を向ける。
「やっと任務終了ですね。」
鷹は小腹が空いていたので、何かを食べたかった。
「それならクララに作って貰いなよ、腕は確かだよ?」
一部の調理員が負傷した空襲の後、クララは臨時で調理を手伝った。
サンダーランド島で食べられている料理は基地で美味しいと評判になり、クララは正式に調理員になったのだ。
「楽しみだなぁ!」
{CICよりシュネー2、私語は慎め。}
無線を付けっぱなしで、皆に聞こえていた様だ。
{ゴーレム1よりシュネー2、俺達も食べていいか?}
中尉も小腹が空いているようだ、断る理由も無かったので共に食べることにした。
{さてと、何を作ってくれるのだろうか?}
その後、クララが任務終了後に作って貰った料理は、何故かラーメンだった。
(きっと、ドレッドノートの影響だな)
鷹は何となく察したのだった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第二十八話終わり