ウォースパイト分遣隊[祝、閲覧1200達成!]
メリダ島近海 混乱する敵艦隊上空
___________________________________________________________________________________________________________
あまつかぜ達の砲撃で混乱する公国艦隊に対して、ゴーレム隊が攻撃を開始した。
「ゴーレム1より各機へ、ミサイルの目標は大型艦船のみだ、小型艦は後で退治する。」
{了解。}
{了解ッ}
{ラジャー!}
各機の操縦員が返事をする。
どうやら敵艦隊はレーダーを搭載していない用で、闇夜を飛行する我が隊に気付いていない。
(好機だな)
「ゴーレム1より槍持ちの機へ、槍を放て。」
ゴーレム1の指示を受け、空対艦ミサイルを搭載した三機からそれぞれ二発、計6発のミサイルが発射された。
ミサイルは大型の艦船目掛けて飛翔していく。
「各機、続いて鼠退治だ、魚雷発射筒に機関砲弾を浴びせてやれ...!」
ゴーレム隊の各機は逃げ惑う駆逐艦に接近していった。
___________________________________________________________________________________________________________
同時刻 ヒューリアス艦橋
{駆逐艦シドニー大破、応答ありません!}
{戦艦オライオンにロケット着弾、オライオン沈降します!}
{あのロケット、オライオンに吸い込まれるように着弾したぞ!?}
{糞、助けてくれ!}
悲惨な報告が、静かな艦橋に響く。
「司令、撤退を進言します!」
ヒューリアスの艦長が司令に撤退を進言する、艦隊の損害は拡大していて、このままでは全滅だ。
「...撤退だ、本海域から撤退する。」
{警報、敵ロケット接近、回避を!!}
ゴーレム隊の一機が放ったミサイルが一発、ヒューリアスに接近する。
「弾幕だ、弾幕を張れ!!」
飛行甲板横に多数設置されている対空機銃と高射砲が必死に弾幕を展開する。
だがミサイルは左側面に弾着して、側面に大穴を開けた。
艦橋も激震が襲い、艦長は頭をぶつける。
「損害を報告せよ!」
{左側面にロケット着弾、浸水発生ッ}
{機関全壊、航行不能です!}
{上空より敵機急降下!!}
傷を負ったヒューリアスに追い討ちをかけるように、三機が爆弾を投下する。
遅延信管(起爆装置)を設定した爆弾は薄い飛行甲板突き破って格納庫に飛び込んでその威力を解放した。
破片は無事だったワイバーンを引き裂き、ヒューリアスにも無視できないダメージを負わせた。
「ここまでか...総員退艦!」
艦長は総員退艦を命令、傾斜するヒューリアスから多数の乗組員が海に飛び降りる。
船の近くは流れ出した重油で火の海になっていて、乗組員が炎に包まれて海に沈んでいく。
「左に傾斜していく、沈むぞ!」
誰かが叫ぶ、船の傾斜は45度を越えていて、皆は何とか船にしがみついている。
だが次の瞬間、弾薬庫に引火して、船は弾薬庫付近からまっ二つになった。
二つに別れたヒューリアスは、メリダ島の近海に沈んでいく。
海面を漂う乗組員は、それを見て呆然とすることしか出来なかった。
「味方だ、味方が来たぞ!」
小型ゆえに被害を間逃れたアーガスが漂う乗組員を救うため、内火艇を下ろして救助活動を開始する。
「助かった、ありがとう...」
涙を流す乗組員や、既に力尽きた戦友に叫ぶ少年兵...
「軍隊なんかに入るんじゃなかった...」
助かった艦長に、その少年兵の言葉が突き刺さる。
艦長はその少年兵に近づき、謝罪する。
「済まない、私の責任だ...」
「いいんです、悪いのは敵ですから...」
漂流する生存者を救助した残存艦艇は、本土に向けて撤退を開始したのだった。
___________________________________________________________________________________________________________
あまつかぜ達の砲撃で混乱する公国艦隊に対して、ゴーレム隊が攻撃を開始した。
「ゴーレム1より各機へ、ミサイルの目標は大型艦船のみだ、小型艦は後で退治する。」
{了解。}
{了解ッ}
{ラジャー!}
各機の操縦員が返事をする。
どうやら敵艦隊はレーダーを搭載していない用で、闇夜を飛行する我が隊に気付いていない。
(好機だな)
「ゴーレム1より槍持ちの機へ、槍を放て。」
ゴーレム1の指示を受け、空対艦ミサイルを搭載した三機からそれぞれ二発、計6発のミサイルが発射された。
ミサイルは大型の艦船目掛けて飛翔していく。
「各機、続いて鼠退治だ、魚雷発射筒に機関砲弾を浴びせてやれ...!」
ゴーレム隊の各機は逃げ惑う駆逐艦に接近していった。
___________________________________________________________________________________________________________
同時刻 ヒューリアス艦橋
{駆逐艦シドニー大破、応答ありません!}
{戦艦オライオンにロケット着弾、オライオン沈降します!}
{あのロケット、オライオンに吸い込まれるように着弾したぞ!?}
{糞、助けてくれ!}
悲惨な報告が、静かな艦橋に響く。
「司令、撤退を進言します!」
ヒューリアスの艦長が司令に撤退を進言する、艦隊の損害は拡大していて、このままでは全滅だ。
「...撤退だ、本海域から撤退する。」
{警報、敵ロケット接近、回避を!!}
ゴーレム隊の一機が放ったミサイルが一発、ヒューリアスに接近する。
「弾幕だ、弾幕を張れ!!」
飛行甲板横に多数設置されている対空機銃と高射砲が必死に弾幕を展開する。
だがミサイルは左側面に弾着して、側面に大穴を開けた。
艦橋も激震が襲い、艦長は頭をぶつける。
「損害を報告せよ!」
{左側面にロケット着弾、浸水発生ッ}
{機関全壊、航行不能です!}
{上空より敵機急降下!!}
傷を負ったヒューリアスに追い討ちをかけるように、三機が爆弾を投下する。
遅延信管(起爆装置)を設定した爆弾は薄い飛行甲板突き破って格納庫に飛び込んでその威力を解放した。
破片は無事だったワイバーンを引き裂き、ヒューリアスにも無視できないダメージを負わせた。
「ここまでか...総員退艦!」
艦長は総員退艦を命令、傾斜するヒューリアスから多数の乗組員が海に飛び降りる。
船の近くは流れ出した重油で火の海になっていて、乗組員が炎に包まれて海に沈んでいく。
「左に傾斜していく、沈むぞ!」
誰かが叫ぶ、船の傾斜は45度を越えていて、皆は何とか船にしがみついている。
だが次の瞬間、弾薬庫に引火して、船は弾薬庫付近からまっ二つになった。
二つに別れたヒューリアスは、メリダ島の近海に沈んでいく。
海面を漂う乗組員は、それを見て呆然とすることしか出来なかった。
「味方だ、味方が来たぞ!」
小型ゆえに被害を間逃れたアーガスが漂う乗組員を救うため、内火艇を下ろして救助活動を開始する。
「助かった、ありがとう...」
涙を流す乗組員や、既に力尽きた戦友に叫ぶ少年兵...
「軍隊なんかに入るんじゃなかった...」
助かった艦長に、その少年兵の言葉が突き刺さる。
艦長はその少年兵に近づき、謝罪する。
「済まない、私の責任だ...」
「いいんです、悪いのは敵ですから...」
漂流する生存者を救助した残存艦艇は、本土に向けて撤退を開始したのだった。