ウォースパイト分遣隊[祝、閲覧1200達成!]
メリダ島 ブリーフィングルーム
___________________________________________________________________________________________________________
「諸君に報告だ、敵機動艦隊が再び我が基地に接近してきている。」
ブリーフィングルームに鷹達を集めた司令は、脅威が迫っている事を報告してきた。
(これじゃあ、シュネー隊も出撃準備かな...)
鷹は試験飛行隊も出番があると悟った。
実際、各飛行隊の出撃準備を司令が命令した。
「それでは各員....」
司令の発言は、スピーカーからのサイレンで中断された。
基地でスピーカーが鳴る時は緊急事態、直ぐにスピーカーから状況報告が入る。
{警報、敵ワイバーン接近中!}
(やはりか...)
「防空隊は全機離陸し、敵機の迎撃に当たれ!!」
既に防空隊のメンバーは部屋を出て、操縦装置室に走っていった。
{こちら基地監視室、例の少女が食堂にいる、あそこは危険だ!}
監視室の兵士が通報してきた、再度確認を試みたが無線は混乱し始めている。
「鷹、クララを迎えにいって、防空壕に連れてって!」
「了解、機体はどうしますか!?」
鷹は愛機を心配して、隼也に質問する。
「もう間に合わない、今滑走路に出たら地上で殺られる...いいから早く行け!」
外からワイバーンの雄叫びが聞こえる、奇襲成功の合図なのかも知れない。
だが、そんなことを気にしている暇はない、食堂に向けて、鷹は駆け出した。
___________________________________________________________________________________________________________
基地内 食堂 (クララの視点)
「何でしょう...?」
私は、食堂で使う皿洗いを手伝っていて、スピーカーからの音に警戒しています。
他の調理員さんも居なくなっています、夢中で作業をしていた私を置いてきぼりにしてどこにいったのでしょう?
(さっきの音は何か意味があるんでしょうけど...)
すると食堂の入り口から鷹さんが飛び出してきて、こちらに向かってきました。
「どうしました?」
必死に走ってきたのかも知れません、鷹さんは肩で呼吸をしています。
「クララ、ワイバーンの空襲だ!」
(うそ...!?)
私は古本屋の本のひとつに、そんな戦法を説明した物があったことを思い出しました。
「どうしましょう!?」
「取り合えず、安全な所へ!」
二人は防空壕を目指して走り出す。
{兵舎低空にワイバーン二機、付近の者は伏せろ!}
「くっ、クララ御免!」
鷹さんは急にカウンターの裏に私を引き込みました。
次の瞬間に食堂の天井が爆風と共に落ちてきて、破片がたくさん飛んできます。
幸い、私はカウンターの裏に隠れられたので無傷です。
「大丈夫ですか!?」
呻き声を鷹さんは出す、良く見ると肩に鉄の破片が刺さっています。
とても痛いのか、返事がありません。
(どうしましょう!?)
「えっと...治癒魔法ッ ヒール!」
治癒魔法の適正がある私は、館で魔法を覚えさせられています。
お父様の言葉を思い出す。
(クララ、いつかお前の大事な人が怪我をするかもしれない、対処する力がお前には必要だ。)
お父様は真剣に私に治癒魔法を教えてくれた、感謝してもしきれません。
(お願い、治って...!)
破片を体内から引き抜くイメージで破片を抜いて、続けて傷を塞ぐイメージをします。
「...うん、痛くない?」
鷹さんは上体を起こして、私に聞いてきます。
「はい、治癒魔法を掛けました、傷は...大丈夫そうですか?」
少し心配だったので、問題がないかを聞きます。
「うん、大丈夫だと思う。」
(良かった...)
私はお父様に感謝して、この場から離れようと提案します。
「とにかく、ぼうくうごう? とやらに逃げ込みましょう!」
「そうだね、走るよ!」
鷹さんと共に、ぼうくうごうに向けて退避を開始したのだった。 第二十二話終わり
___________________________________________________________________________________________________________
「諸君に報告だ、敵機動艦隊が再び我が基地に接近してきている。」
ブリーフィングルームに鷹達を集めた司令は、脅威が迫っている事を報告してきた。
(これじゃあ、シュネー隊も出撃準備かな...)
鷹は試験飛行隊も出番があると悟った。
実際、各飛行隊の出撃準備を司令が命令した。
「それでは各員....」
司令の発言は、スピーカーからのサイレンで中断された。
基地でスピーカーが鳴る時は緊急事態、直ぐにスピーカーから状況報告が入る。
{警報、敵ワイバーン接近中!}
(やはりか...)
「防空隊は全機離陸し、敵機の迎撃に当たれ!!」
既に防空隊のメンバーは部屋を出て、操縦装置室に走っていった。
{こちら基地監視室、例の少女が食堂にいる、あそこは危険だ!}
監視室の兵士が通報してきた、再度確認を試みたが無線は混乱し始めている。
「鷹、クララを迎えにいって、防空壕に連れてって!」
「了解、機体はどうしますか!?」
鷹は愛機を心配して、隼也に質問する。
「もう間に合わない、今滑走路に出たら地上で殺られる...いいから早く行け!」
外からワイバーンの雄叫びが聞こえる、奇襲成功の合図なのかも知れない。
だが、そんなことを気にしている暇はない、食堂に向けて、鷹は駆け出した。
___________________________________________________________________________________________________________
基地内 食堂 (クララの視点)
「何でしょう...?」
私は、食堂で使う皿洗いを手伝っていて、スピーカーからの音に警戒しています。
他の調理員さんも居なくなっています、夢中で作業をしていた私を置いてきぼりにしてどこにいったのでしょう?
(さっきの音は何か意味があるんでしょうけど...)
すると食堂の入り口から鷹さんが飛び出してきて、こちらに向かってきました。
「どうしました?」
必死に走ってきたのかも知れません、鷹さんは肩で呼吸をしています。
「クララ、ワイバーンの空襲だ!」
(うそ...!?)
私は古本屋の本のひとつに、そんな戦法を説明した物があったことを思い出しました。
「どうしましょう!?」
「取り合えず、安全な所へ!」
二人は防空壕を目指して走り出す。
{兵舎低空にワイバーン二機、付近の者は伏せろ!}
「くっ、クララ御免!」
鷹さんは急にカウンターの裏に私を引き込みました。
次の瞬間に食堂の天井が爆風と共に落ちてきて、破片がたくさん飛んできます。
幸い、私はカウンターの裏に隠れられたので無傷です。
「大丈夫ですか!?」
呻き声を鷹さんは出す、良く見ると肩に鉄の破片が刺さっています。
とても痛いのか、返事がありません。
(どうしましょう!?)
「えっと...治癒魔法ッ ヒール!」
治癒魔法の適正がある私は、館で魔法を覚えさせられています。
お父様の言葉を思い出す。
(クララ、いつかお前の大事な人が怪我をするかもしれない、対処する力がお前には必要だ。)
お父様は真剣に私に治癒魔法を教えてくれた、感謝してもしきれません。
(お願い、治って...!)
破片を体内から引き抜くイメージで破片を抜いて、続けて傷を塞ぐイメージをします。
「...うん、痛くない?」
鷹さんは上体を起こして、私に聞いてきます。
「はい、治癒魔法を掛けました、傷は...大丈夫そうですか?」
少し心配だったので、問題がないかを聞きます。
「うん、大丈夫だと思う。」
(良かった...)
私はお父様に感謝して、この場から離れようと提案します。
「とにかく、ぼうくうごう? とやらに逃げ込みましょう!」
「そうだね、走るよ!」
鷹さんと共に、ぼうくうごうに向けて退避を開始したのだった。 第二十二話終わり