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ウォースパイト分遣隊[祝、閲覧1200達成!]

#27

[番外編]閲覧400達成記念 幽霊退治大作戦

メリダ島? 食堂
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鷹達がメリダ島に帰投してから3日、基地でとある噂が広がっていた。
どうやら幽霊らしい。
昼の食堂でも、その話をする人は多い。
聞き耳を立てていた鷹は、その噂をそのとき知った。
「幽霊? 隊長はどう思います?」
「うーん、夜の食堂で出るって話だけど消灯時間内だし、確認は無理だよ。」
「...もしかして、鷹は幽霊が怖いのかな?」
まさにその通りで、鷹はホラー系は全て苦手だ。
「...」
「図星らしいね。」
だが消灯時間内なら食堂にいく必要はない、心配しなくていいはずだ!
...多分そうだ、絶対にそうだ。
「フフ...」
また隼也は何かを企んでいる。
「まさか、調査をするとかじゃあ無いですよね!?」
(しまった)
食堂で大きい声を出してしまった、マナー違反だ。
ゾロゾロと他の隊のメンバーが集まってくる。
任務に就いている人以外はほぼここにいる。
「調査をするの?」
「らしいですね...」
哨戒飛行隊長の誉軍曹が話しかけてくる。
「まさか...」
「おいお前ら、幽霊の正体...知りたいよな...?」
誉が他の隊のメンバーに語りかける。
「ああ!」
「勿論だぁ」
「(^q^)コロセ」
「じゃあ、司令に進言しよう、幽霊退治だ!!」
「やったるぜ!!」「(^q^)バクハシロ!」「おお!」
このあと、何故か司令は作戦を承認、幽霊退治大作戦が決行させることになった。
流石に任務がある人は無理だったが、その場にいたほぼ全員が参加することになったのである。
作戦指揮官として、作戦を立案した隼也軍曹が選ばれた。
隼智と鷹を合わせて19人、いくら幽霊でも逃げることは困難だろう。
さらに基地監視室の皆も作戦の支援に就くことになった。
作戦決行は明後日、後は当日に備えるだけだ。
メリダ島で前代未聞の大作戦が、始まろうとしていた。
_____________________________________________________________________________________________
作戦決行日 深夜のメリダ島 基地内

鷹と隼也は、基地監視室で作戦の指揮をすることになった。
「隊長だけで良かったんじゃ...」
「護衛だよ、護衛。」
「はぁ。」
鷹は無理やり納得して、護衛を全うすることにした。
{こちらA班、配置についた、現在待機中。}
{B班、陸奥兵を黙らせた、準備完了。}
{C班、現在移動中。}
現在、各隊のメンバーを分けてA、B、C班に分けた。
A班は4人、B、C班はそれぞれ5人。
「こちら基地監視室、目標が食堂に向けて移動中、包囲網まであと少しだ。」
「指揮官より各班、準備はいいか?」
{A班よし、いつでもどうぞ。}
{B班、陸奥兵が起きそうだ、早めに頼む。}
{C班、配置についた、準備ok...!}
「基地監視室より各班へ、目標が包囲網に侵入した...軍曹、指示を。」
隼也は無線機を持って、指示を出した。
「各班作戦開始ッ」
{了解!}{(^q^)ワー}{了解ッ}
一斉に各班が行動を開始、それぞれの入口に二人を残して、残りの全員がライトを片手に突入した。
{こちらA班、目標は小柄ですばしっこい、追尾不能!!}
{B班より監視室へ、陸奥兵がやられた! }
{C班より監視室、目標は煙幕を放出、見失いました!}
作戦は思うように進んでいない、このままでは作戦は失敗だ。
「くそ、幽霊め!」
隼也は苛立ちを隠せていない。
「こちら基地監視室、目標が外に出た、満月で視界は良好、各員、突っ込め!」
無線機からは突撃ラッパが響いている。
(だれがラッパを鳴らしてるんだ...)
鷹は呆れていた。
「ええい! 俺もいく!」
隼也は監視室を飛び出して、何故かサーチライトがある監視塔に向かって走っていく。
「待ってくださいよ!」
鷹も必死に追いかける。
隼也はサーチライトを起動して、無線機に怒鳴る。
「各班、目標物付近に明かりを灯してくれ、サーチライトを照射する!」
すると、誰が隠し持っていたのか、一発の照明弾がうち上がって目標を照らす。
「そこか!!」
目標は背後を向いていたのか、サーチライトの明かりで一瞬動きを止めた。
そこへ誉達が駆け込み、目標を包囲した。
{やったぞ、目標を無力化!}
{万歳!}
{俺たちの勝ちだ!}
無線機越しに皆が喜んでいるのが分かる。
「隼也より各班、目標をそのまま包囲せよ、そいつの顔を見る。」
{了解です。}
比較的に冷静さを保っていた一名が返答した。
「鷹、行くよ。」
隼也は駆け出した、それを必死に鷹が追いかける。
皆がいる場所に近づくと、何故か泣き声が聞こえる。
だが、各班のメンバーは泣いていない。
包囲されている目標を見る、目標は...まさかのクララだった。
(なんでクララ...)
「鷹さん...怖かったですよぉ...!」
クララは鷹に抱きついて、泣いている。
流石に大人に追いかけられて怖かったらしい。
「誰ですか、この少女は?」
誉が隼也に聞く。
「ああ...この少女はクララ、サンダーランド島の貴族さんだったんだけど...なんでここに?」
現地語に切り替えて隼也が質問した。
「食料の箱に紛れ込んで来たんですけど...流石に反省です...」
「むう、今頃クルツはお大慌てだろうな。」
(確かに)
鷹もそう思う、今頃昼夜問わずに捜索を強行していることだろう。
(これは航空機で手紙でも送るか...?)
「...結局幽霊じゃ無かったな。」
誰かがそう呟いて、幽霊退治大作戦は終了した。
クルツにはシュネー隊が責任をもって手紙が入った筒をパラシュートで落として、クララの無事を伝えた。
クルツは手紙を確認すると、安心して領主館に戻ったらしい。
まぁ、メリダ島の仲間が一人増えたと言うことだ。
(賑やかになったんだし、まぁ良いよね?)
鷹はそう納得することにした。
その後、サーチライトの無断使用で隼也は食堂でお代わり禁止のペナルティが科された様だった。
                                             番外編終わり

作者メッセージ

最後まで読んで下さり、有り難うございます。
今回は幽霊退治大作戦でした、クララには申し訳ないと思っとります。
因みに陸奥兵とは→(^q^)
それでは改善点や、ここがよかった等の感想お待ちしています。
(12/12 文章の一部を修正しました。)

2024/12/12 22:50

草むしり大尉 ID:≫4pJjOS59qrbWI
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