ウォースパイト分遣隊
第八話 領主館
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サンダーランド島 表通り
その後、少女を慰めていると、片手剣を腰に装備した兵士がやって来た。
兵士に領主館への同行を求められたので、表通りに待機していた馬車に付いていくことになった。
「そこまでしなくても良くないですかね...」
鷹はM1911を没収されて、逃げないように手を握られていた。
「余計な事をしたら、飛行禁止処分にするよ?」
「イエ、スミマセンデシタ...」
隊長は怒っている時に言ったことは必ず実行するタイプの人なので、抵抗を諦めて足を動かす。
一応馬車は遅めに進んでいるが、歩きで付いていく事は体力を消費していく。
暫く歩いていくと、大きな屋敷の前に到着した。
「館の入り口で待っていろ、だそうです。」
ジョーンズ軍曹が翻訳してくれるのは、とてもありがたい事だ。
少し酷いが、撃墜して良かったと鷹は思う。
大尉を救助していなければ、領主館にたどり着いても対応してくれなかっただろう。
鷹は軍曹の働きに感謝するのだった。
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領主館 応接室
武器を預けてボディチェックを受けた後、応接室に案内された、これから領主が対応してくれるらしい。
待っている間も鷹の手は隼也に握られていた。
鷹は手を握られる事に耐性がなく、徐々に恥ずかしくなる。
だが隼也はその様子を見て楽しんでいるようで手を離さなかったが、領主が入室してくるとようやく手を離した。
領主は金髪の男性だった。
「私は領主のクルツです、ご用件は?」
「我々が求めるのは食料です、その対価は、出来ることは手伝いたいと思います。」
大尉の翻訳で此方の要求を伝える。
「うーむ、食料は魚類なら、一週間ほど待って頂ければ、用意できます。」
「それ以外は無理なのですか?」
「うーむ、小麦粉なら、追加で2週間待って頂ければ、用意できると思います。」
流石に余分な食料は無いようで、待つ形になってしまうようだ。
「分かりました、対価はどうしましょう?」
「では、聞かせて貰おう、...貴方達は何者だ?」
「...信じられないと思いますが、我々はこの世界の人ではありません、異世界の者です。」
「...それは本当か?」
「はい、嘘ではありません。」
ジョーンズ軍曹の翻訳で、はっきり伝える。
すると、領主は自室から過去の書物を持ってきた。
「貴方達のような異世界人は、度々出現して居ます、本当に異世界人なら、約200年ぶりの出現です。」
書物にはこれまで出現した異世界人の偉業や、没年等が書かれていた。
「異世界人の出現は内地に報告しなくてはならないので、申し訳ないですが今日は泊まっていって下さい。」
「分かりました、船に連絡したいのですが、宜しいですか?」
「はい、良いですよ。」
「おい、客人を案内してくれ。」
後ろから音を出さずにメイドが現れて、我々を案内する。
砲術長とジョーンズ軍曹は護衛の水兵とともにまいかぜへの報告に向かった。
鷹と隼也は客室で待機する事にした。
「そう言えば、雑貨屋で何か買ったんでしょ?」
「まぁ、記念にでもとね。」
鷹は緑色の鉱石が嵌められた指輪を購入していた。
「へぇ、綺麗だね。」
「掘り出し物が他にもあったから、また行きたいなぁ。」
「...反省しているよね?」
「ハイ、シテイマス。」
「冗談だよ。」
「まぁ、今後は無断で単独行動しないこと、良いね?」
「了解です。」 第八話終わり
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サンダーランド島 表通り
その後、少女を慰めていると、片手剣を腰に装備した兵士がやって来た。
兵士に領主館への同行を求められたので、表通りに待機していた馬車に付いていくことになった。
「そこまでしなくても良くないですかね...」
鷹はM1911を没収されて、逃げないように手を握られていた。
「余計な事をしたら、飛行禁止処分にするよ?」
「イエ、スミマセンデシタ...」
隊長は怒っている時に言ったことは必ず実行するタイプの人なので、抵抗を諦めて足を動かす。
一応馬車は遅めに進んでいるが、歩きで付いていく事は体力を消費していく。
暫く歩いていくと、大きな屋敷の前に到着した。
「館の入り口で待っていろ、だそうです。」
ジョーンズ軍曹が翻訳してくれるのは、とてもありがたい事だ。
少し酷いが、撃墜して良かったと鷹は思う。
大尉を救助していなければ、領主館にたどり着いても対応してくれなかっただろう。
鷹は軍曹の働きに感謝するのだった。
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領主館 応接室
武器を預けてボディチェックを受けた後、応接室に案内された、これから領主が対応してくれるらしい。
待っている間も鷹の手は隼也に握られていた。
鷹は手を握られる事に耐性がなく、徐々に恥ずかしくなる。
だが隼也はその様子を見て楽しんでいるようで手を離さなかったが、領主が入室してくるとようやく手を離した。
領主は金髪の男性だった。
「私は領主のクルツです、ご用件は?」
「我々が求めるのは食料です、その対価は、出来ることは手伝いたいと思います。」
大尉の翻訳で此方の要求を伝える。
「うーむ、食料は魚類なら、一週間ほど待って頂ければ、用意できます。」
「それ以外は無理なのですか?」
「うーむ、小麦粉なら、追加で2週間待って頂ければ、用意できると思います。」
流石に余分な食料は無いようで、待つ形になってしまうようだ。
「分かりました、対価はどうしましょう?」
「では、聞かせて貰おう、...貴方達は何者だ?」
「...信じられないと思いますが、我々はこの世界の人ではありません、異世界の者です。」
「...それは本当か?」
「はい、嘘ではありません。」
ジョーンズ軍曹の翻訳で、はっきり伝える。
すると、領主は自室から過去の書物を持ってきた。
「貴方達のような異世界人は、度々出現して居ます、本当に異世界人なら、約200年ぶりの出現です。」
書物にはこれまで出現した異世界人の偉業や、没年等が書かれていた。
「異世界人の出現は内地に報告しなくてはならないので、申し訳ないですが今日は泊まっていって下さい。」
「分かりました、船に連絡したいのですが、宜しいですか?」
「はい、良いですよ。」
「おい、客人を案内してくれ。」
後ろから音を出さずにメイドが現れて、我々を案内する。
砲術長とジョーンズ軍曹は護衛の水兵とともにまいかぜへの報告に向かった。
鷹と隼也は客室で待機する事にした。
「そう言えば、雑貨屋で何か買ったんでしょ?」
「まぁ、記念にでもとね。」
鷹は緑色の鉱石が嵌められた指輪を購入していた。
「へぇ、綺麗だね。」
「掘り出し物が他にもあったから、また行きたいなぁ。」
「...反省しているよね?」
「ハイ、シテイマス。」
「冗談だよ。」
「まぁ、今後は無断で単独行動しないこと、良いね?」
「了解です。」 第八話終わり
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