ウォースパイト分遣隊
第七話 入港
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哨戒艇まいかぜ、サンダーランド島
ワイバーンを撃退した二隻は順調に航行して、サンダーランド諸島では唯一街があるサンダーランド島に到着した。
「航海長、機関微速、付近の商船に注意して、港に接近するぞ。」
「了解、機関微速、商船に注意して接近します。」
港の周辺に錨を下ろして停泊している商船の乗組員は、甲板に群がって此方を見ている。
近代的な輸送船もいれば、木造の幌船の姿も見えることには驚いた。
取り敢えず急に入港することは迷惑なので、内火艇を下ろして入港の手続きを行う事するようだ。
「それでは、行って参ります。」
「砲術長、宜しく頼むぞ。」
一応、鷹達に加えてジョーンズ軍曹も翻訳者として同行する。
内火艇でボートの係留所に到着したが、群がる人が多い、取り敢えず内火艇は一旦戻り、無線で迎えを頼む事にした。
「さて、ジョーンズ軍曹、港の事務所を聞いてくれるか?」
大尉はうなずき、群がる人に聞く。
どうやら岸壁の近くにあるようなので、そちらに向かう。
「奥には行かないほうが良さそうだね、鷹...あれ、居ない!?」
気が付くと、鷹が人混みの奥へと向かっていく。
「不味い...砲術長、鷹が逃げましたッ」
「三木軍曹、鷹を連れ戻せ。」
「了解しました!」
だが裏道にはいってしまったのか、見失ってしまった。
だが、諦める訳には行かない、隼也は走り出した。
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サンダーランド島、裏道の商店街
ジョーンズ軍曹との面会時間に現地語を出来る限り教えてもらい、銀貨を3枚貰った鷹は、裏道にあるお店を見ていた。
「何とか買えた...」
片言で商品を購入して、店を出たが、問題が発生した。
「ここどこ?」
現在位置を見失ってしまった。
無線も通じない、これは不味い。
「...取り敢えず歩けばいいか。」
ノープランで鷹は歩き始めたが、まるで迷路のような裏道を脱け出すことは容易ではなかった。
安易な考えで裏道に入った事を後悔していると、麻袋を被された少女を担いだ大男が三人近づいてきた。
咄嗟に建物の隙間に隠れる。
少女は抵抗しているようだが、男にはまるで効いていない。
鷹は思い出した、こう言う事をするのは、大体奴隷業者だと。
男達は後ろの警戒を怠っている、チャンスだ。
装備していた拳銃、M1911に初弾を装填して、道路に飛び出す。
装填する音で大男の内の一人が反応して、後ろを振り向いた、そのチャンスを逃さず、鷹は発砲した。
銃弾は大男の額に吸い込まれ、血を流して倒れる。
「%#%%,(,< !」
残りの大男達はナイフを持ち、一直線に突撃してくる。
だが直線に走ってくる大男はまるでカカシだ、更に三発、発砲した。
大男が一人、追加で倒れる。
だが、残りの大男が厄介だった。
詠唱をすると、半透明の壁が現れ、大男の前面に展開され、銃弾を防ぐ。
三発発砲するが、貫通しない。
残弾は一発だ。
大男はチャンスだと思ったのか、突進してくる。
最後の一発は、手の震えで照準が狂い、奥の建物に着弾した。
残弾ゼロ、体が固まって動かない。
「#%%<(,+),!!」
大男は勝利を確信した。
だが、背後からの発砲で、大男は倒れた。
「ハァ ハァ、何とか間に合った...」
M1911を持った隊長が、此方に向かってくる。
「隊長、此は、その...」
言い訳を考え始める。
「馬鹿者ッ! 勝手に集団から離れて、死にかけたのは、何故だ。」
鷹は裏道で迷い、誘拐された少女を見付けたので、助けたことを説明した。
「確かに助けたことは良い、だがな、急に消えて、心配したんだぞ。」
「お前は俺の最高のペア、シュネー隊の欠けてはならない存在だ。」
「だから、その命を大事にしろ、それを忘れるな。」
「...了解です、今回はすみませんでした。」
「...基地に帰ったらトイレ掃除だ、司令に話しておく。」
「取り敢えず、少女の応急措置を。」
「分かりました、こっちです。」
少女は麻袋を外して、道端に座り込んでいた。
「もう大丈夫だよ。」
恐らくこの少女に言葉は通じていない、安心させるために、頭を撫でる。
少女は安心して、泣き始めた。
隊長が砲術長に連絡している。
数分後、砲術長達がやって来て、ジョーンズ軍曹が少女の話を聞いている。
すると、大尉が話し掛けてきた。
「鷹さん、この少女、ご令嬢ですよ!」
鷹が少女の誘拐を阻止出来たことは、物資の調達交渉に繋がるのだった。
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哨戒艇まいかぜ、サンダーランド島
ワイバーンを撃退した二隻は順調に航行して、サンダーランド諸島では唯一街があるサンダーランド島に到着した。
「航海長、機関微速、付近の商船に注意して、港に接近するぞ。」
「了解、機関微速、商船に注意して接近します。」
港の周辺に錨を下ろして停泊している商船の乗組員は、甲板に群がって此方を見ている。
近代的な輸送船もいれば、木造の幌船の姿も見えることには驚いた。
取り敢えず急に入港することは迷惑なので、内火艇を下ろして入港の手続きを行う事するようだ。
「それでは、行って参ります。」
「砲術長、宜しく頼むぞ。」
一応、鷹達に加えてジョーンズ軍曹も翻訳者として同行する。
内火艇でボートの係留所に到着したが、群がる人が多い、取り敢えず内火艇は一旦戻り、無線で迎えを頼む事にした。
「さて、ジョーンズ軍曹、港の事務所を聞いてくれるか?」
大尉はうなずき、群がる人に聞く。
どうやら岸壁の近くにあるようなので、そちらに向かう。
「奥には行かないほうが良さそうだね、鷹...あれ、居ない!?」
気が付くと、鷹が人混みの奥へと向かっていく。
「不味い...砲術長、鷹が逃げましたッ」
「三木軍曹、鷹を連れ戻せ。」
「了解しました!」
だが裏道にはいってしまったのか、見失ってしまった。
だが、諦める訳には行かない、隼也は走り出した。
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サンダーランド島、裏道の商店街
ジョーンズ軍曹との面会時間に現地語を出来る限り教えてもらい、銀貨を3枚貰った鷹は、裏道にあるお店を見ていた。
「何とか買えた...」
片言で商品を購入して、店を出たが、問題が発生した。
「ここどこ?」
現在位置を見失ってしまった。
無線も通じない、これは不味い。
「...取り敢えず歩けばいいか。」
ノープランで鷹は歩き始めたが、まるで迷路のような裏道を脱け出すことは容易ではなかった。
安易な考えで裏道に入った事を後悔していると、麻袋を被された少女を担いだ大男が三人近づいてきた。
咄嗟に建物の隙間に隠れる。
少女は抵抗しているようだが、男にはまるで効いていない。
鷹は思い出した、こう言う事をするのは、大体奴隷業者だと。
男達は後ろの警戒を怠っている、チャンスだ。
装備していた拳銃、M1911に初弾を装填して、道路に飛び出す。
装填する音で大男の内の一人が反応して、後ろを振り向いた、そのチャンスを逃さず、鷹は発砲した。
銃弾は大男の額に吸い込まれ、血を流して倒れる。
「%#%%,(,< !」
残りの大男達はナイフを持ち、一直線に突撃してくる。
だが直線に走ってくる大男はまるでカカシだ、更に三発、発砲した。
大男が一人、追加で倒れる。
だが、残りの大男が厄介だった。
詠唱をすると、半透明の壁が現れ、大男の前面に展開され、銃弾を防ぐ。
三発発砲するが、貫通しない。
残弾は一発だ。
大男はチャンスだと思ったのか、突進してくる。
最後の一発は、手の震えで照準が狂い、奥の建物に着弾した。
残弾ゼロ、体が固まって動かない。
「#%%<(,+),!!」
大男は勝利を確信した。
だが、背後からの発砲で、大男は倒れた。
「ハァ ハァ、何とか間に合った...」
M1911を持った隊長が、此方に向かってくる。
「隊長、此は、その...」
言い訳を考え始める。
「馬鹿者ッ! 勝手に集団から離れて、死にかけたのは、何故だ。」
鷹は裏道で迷い、誘拐された少女を見付けたので、助けたことを説明した。
「確かに助けたことは良い、だがな、急に消えて、心配したんだぞ。」
「お前は俺の最高のペア、シュネー隊の欠けてはならない存在だ。」
「だから、その命を大事にしろ、それを忘れるな。」
「...了解です、今回はすみませんでした。」
「...基地に帰ったらトイレ掃除だ、司令に話しておく。」
「取り敢えず、少女の応急措置を。」
「分かりました、こっちです。」
少女は麻袋を外して、道端に座り込んでいた。
「もう大丈夫だよ。」
恐らくこの少女に言葉は通じていない、安心させるために、頭を撫でる。
少女は安心して、泣き始めた。
隊長が砲術長に連絡している。
数分後、砲術長達がやって来て、ジョーンズ軍曹が少女の話を聞いている。
すると、大尉が話し掛けてきた。
「鷹さん、この少女、ご令嬢ですよ!」
鷹が少女の誘拐を阻止出来たことは、物資の調達交渉に繋がるのだった。
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