推しの世界の不思議くんは転校生
「成功か。お前の名は21号だ」
21号。そう言われたその日から、人生が始まった。
魔人の弟子になって学んだことがいくつかあった。
師匠は何号も実験をして、最高峰の弟子を作り出そうとしていること。
この世界はいわゆる裏世界でホンモノじゃないこと。
ホンモノはもっと平和なこと。
それを聞いてからホンモノにいきたいと思った。
「21号。お前はいつも頑張ってるからな。やりたいことはあるか?」
やりたいこと。そう言われてホンモノに行くことしか思いつかなかった。
「ホンモノに行きたいです。ホンモノに行っていろんな世界を見たいです」
師匠に言うのが一番緊張する。
師匠は”絶対”だから。
「……そうか。中学2年生として一年間ホンモノに行け。明日からだ」
明日からなんて急だけど、自分から言ったんだからしょうがない。
俺の名前は今から、[漢字]東雲蒼良[/漢字][ふりがな]しののめそら[/ふりがな]だ。
「新学期ですね。今日は転校生がいますよ。東雲さんどうぞ」
女性の教師の声。一年間お世話になる唯一の大人。
事前に瀬川莉央という名前というのは聞いている。
ホンモノは名前が長くて覚えずらいなあ。
「東雲蒼良と言います。これからよろしくお願いします」
勉強した日本語を一生懸命使う。
久しぶりに不安になった瞬間だった。
「東雲ってなんかいじめたくなんない?」
「わかる!転校生のくせにさあ。生意気なんだよ」
いじめ?俺がいじめられるのか?
怖い。こわい。俺が何をした。怖いよ。師匠。
なにも助けてくれなかった瀬川が、大嫌いだ。
21号。そう言われたその日から、人生が始まった。
魔人の弟子になって学んだことがいくつかあった。
師匠は何号も実験をして、最高峰の弟子を作り出そうとしていること。
この世界はいわゆる裏世界でホンモノじゃないこと。
ホンモノはもっと平和なこと。
それを聞いてからホンモノにいきたいと思った。
「21号。お前はいつも頑張ってるからな。やりたいことはあるか?」
やりたいこと。そう言われてホンモノに行くことしか思いつかなかった。
「ホンモノに行きたいです。ホンモノに行っていろんな世界を見たいです」
師匠に言うのが一番緊張する。
師匠は”絶対”だから。
「……そうか。中学2年生として一年間ホンモノに行け。明日からだ」
明日からなんて急だけど、自分から言ったんだからしょうがない。
俺の名前は今から、[漢字]東雲蒼良[/漢字][ふりがな]しののめそら[/ふりがな]だ。
「新学期ですね。今日は転校生がいますよ。東雲さんどうぞ」
女性の教師の声。一年間お世話になる唯一の大人。
事前に瀬川莉央という名前というのは聞いている。
ホンモノは名前が長くて覚えずらいなあ。
「東雲蒼良と言います。これからよろしくお願いします」
勉強した日本語を一生懸命使う。
久しぶりに不安になった瞬間だった。
「東雲ってなんかいじめたくなんない?」
「わかる!転校生のくせにさあ。生意気なんだよ」
いじめ?俺がいじめられるのか?
怖い。こわい。俺が何をした。怖いよ。師匠。
なにも助けてくれなかった瀬川が、大嫌いだ。