二次創作
虐げられる日々を送っていたら、異世界で戦争を食い止める事になり帝王に鍾愛されました。
「聞いたわよ、●●.......」
まるでわたしの事を待ち伏せていたかのように、玄関に前に仁王立ちになっているお母さん。
その表情は、わたしが何度も何度も怖くて怯えていた、「罰を与える」時の表情だった。
ど、どうしよう...わたし、なにかしちゃったかな...?
何も思い当たることがなくて、手の震えが尋常じゃなくなっていくのを感じる。
記憶の中を辿っていっても、わたしはお母さんや萌音の気に障るようなことはなにもしていなかったはず。
お母さんに言われていた特売品も買ってきたし、萌音の洗濯物も全部畳んでおいた。
リビングも掃除して家を出たし、萌音の分の宿題もすべて済ませておいた。
「あんた、萌音の誘いを断ったって?それに、萌音が大事にしていたキーホルダーを取り上げたらしいじゃない!!」
お母さんの表情は、みるみる嫌悪に満ちた表情に変わっていく。
その怒号は、わたしの心臓をさらに加速させた。
それと同時に、玄関の真隣に設置されていたわたしの部屋から、萌音がひょこっと顔を出した。
え...........?
「お母さんっ.......お姉ちゃんが...わたしのキーホルダー壊してるっ....」
目に涙をにじませ、萌音はそう言いながらお母さんのもとに駆け寄る。
萌音....まさか、大切にしていたキーホルダーを自分で壊したの.....?
お母さんの手と萌音の手が重なって、萌音が持っているものがなんなのかわたしはよくわからなかった。
すると途端、さっきよりもヒステリックな声明をあらわにしたお母さんは、とうとうわたしに手をあげた。
「謝りなさいよ!!!」
そう言って、お母さんはわたしを玄関のドアに向かって強く突き飛ばした。
どさっという効果音がつきそうなくらい、勢いのある倒れ方をした。
休んでいる暇なんてないとでも言わんばかりに、またすぐに頭上から、怒りに満ち足りた怒号が降ってくる。
「萌音になにか言うことはないの!!?」
どんどん声は大きくなる一方。
もう、怖くて怖くて体がこわばっていく。
「ごっ、ごめんなさいっ...!もうしませんっ...ごめんなさいっ.......!!」
それだけでは足りなかったのか、お母さんはわたしの髪を強くひっぱった。
「何がごめんなさいなの?そんなことも考えられないなんて...ああ....こんな子いらないわ!!!」
そう告げられると同時に、ぐさりと、刃物か何かで心臓を突き刺された感覚に陥る。さっき引っ張られた髪も痛いし、心も痛くなる。
でも、この言葉をお母さんが口にするときは、尋常ではないほどの怒りを伴っているとき。確かに......萌音の誘いも断ったし、キーホルダーもわたしが盗ったという事になっている。けれど....お母さんは、いつもこの程度でここまでの怒りを示すことはない。
ご飯を抜かれたり...小部屋に閉じ込められたりする程度。
.............わたし、なにかしちゃったの、かなっ....?
「それにあんた、萌音の私物も盗ってるんでしょ!?最近、あんたの部屋を見に行ったらやたら萌音の物があるのよ!あんたの部屋なんて、いっつももぬけの殻なのに!!萌音にもあたしにも、バレないとでも思ったの!!?ああ、腹立たしい!!!」
えっ...........?
萌音...そんな事言ったの.......?
ど、どうして.......
でも、お母さんの怒りがいつもにましてひどい原因はこれだとわかった。
「......お母さん.......わたしの大好きなお人形まで取られちゃってる......わたし、悲しい.......」
お母さんに寄り添うようにしてそう言った萌音。
そして、お母さんは萌音の頭を優しく撫でた後、わたしの顔を見てきっと睨みつけた。
萌音は、いつも必要以上にお母さんになにか助言をすることはない。...なにかあったのかな.....
「ねえお姉ちゃん.......あんた、岡野って知ってる?」
急に萌音から発されたその言葉。.......岡野?誰かな.........
わたしは正直に「わかんない」と言うと、萌音はさっきの悲しげな表情が嘘みたいに一変して声を荒げた。
「クラスで一番かっこいい岡野よ!?あいつ、あんたの顔のことかわいいから好きって言ってたのよ、許せない....わたし以外をかわいいなんて言うやつ.....!!!」
く、クラスメイトだったんだ....名前、覚えておかないとな。
でも......それはなにかの間違いだ。
「萌音....それは、間違いだよ。わたしのことをかわいいなんて..思う人は居ないからっ....!」
わたしは言葉を間違えたのかもしれない。
萌音は、さっき以上に声を荒げてわたしの髪をひっぱりながら叫んだ。
「......はあ?...なんなのよ!!わたしのことを見下してるの!?わたし、あいつの事好きだったのに!!!............お母さん、お姉ちゃんなんか抜いて早くご飯食べよう、お腹すいっちゃった。」
「そうね、今日はあなたの好きなミートスパゲッティよ。」
...............どうしてわたしは、いつもこうして選択を間違えてしまうのだろう。
_________その日の夜、わたしは1枚のうすぺらい毛布にうずくまり、声を殺して泣きながら眠りについた。
まるでわたしの事を待ち伏せていたかのように、玄関に前に仁王立ちになっているお母さん。
その表情は、わたしが何度も何度も怖くて怯えていた、「罰を与える」時の表情だった。
ど、どうしよう...わたし、なにかしちゃったかな...?
何も思い当たることがなくて、手の震えが尋常じゃなくなっていくのを感じる。
記憶の中を辿っていっても、わたしはお母さんや萌音の気に障るようなことはなにもしていなかったはず。
お母さんに言われていた特売品も買ってきたし、萌音の洗濯物も全部畳んでおいた。
リビングも掃除して家を出たし、萌音の分の宿題もすべて済ませておいた。
「あんた、萌音の誘いを断ったって?それに、萌音が大事にしていたキーホルダーを取り上げたらしいじゃない!!」
お母さんの表情は、みるみる嫌悪に満ちた表情に変わっていく。
その怒号は、わたしの心臓をさらに加速させた。
それと同時に、玄関の真隣に設置されていたわたしの部屋から、萌音がひょこっと顔を出した。
え...........?
「お母さんっ.......お姉ちゃんが...わたしのキーホルダー壊してるっ....」
目に涙をにじませ、萌音はそう言いながらお母さんのもとに駆け寄る。
萌音....まさか、大切にしていたキーホルダーを自分で壊したの.....?
お母さんの手と萌音の手が重なって、萌音が持っているものがなんなのかわたしはよくわからなかった。
すると途端、さっきよりもヒステリックな声明をあらわにしたお母さんは、とうとうわたしに手をあげた。
「謝りなさいよ!!!」
そう言って、お母さんはわたしを玄関のドアに向かって強く突き飛ばした。
どさっという効果音がつきそうなくらい、勢いのある倒れ方をした。
休んでいる暇なんてないとでも言わんばかりに、またすぐに頭上から、怒りに満ち足りた怒号が降ってくる。
「萌音になにか言うことはないの!!?」
どんどん声は大きくなる一方。
もう、怖くて怖くて体がこわばっていく。
「ごっ、ごめんなさいっ...!もうしませんっ...ごめんなさいっ.......!!」
それだけでは足りなかったのか、お母さんはわたしの髪を強くひっぱった。
「何がごめんなさいなの?そんなことも考えられないなんて...ああ....こんな子いらないわ!!!」
そう告げられると同時に、ぐさりと、刃物か何かで心臓を突き刺された感覚に陥る。さっき引っ張られた髪も痛いし、心も痛くなる。
でも、この言葉をお母さんが口にするときは、尋常ではないほどの怒りを伴っているとき。確かに......萌音の誘いも断ったし、キーホルダーもわたしが盗ったという事になっている。けれど....お母さんは、いつもこの程度でここまでの怒りを示すことはない。
ご飯を抜かれたり...小部屋に閉じ込められたりする程度。
.............わたし、なにかしちゃったの、かなっ....?
「それにあんた、萌音の私物も盗ってるんでしょ!?最近、あんたの部屋を見に行ったらやたら萌音の物があるのよ!あんたの部屋なんて、いっつももぬけの殻なのに!!萌音にもあたしにも、バレないとでも思ったの!!?ああ、腹立たしい!!!」
えっ...........?
萌音...そんな事言ったの.......?
ど、どうして.......
でも、お母さんの怒りがいつもにましてひどい原因はこれだとわかった。
「......お母さん.......わたしの大好きなお人形まで取られちゃってる......わたし、悲しい.......」
お母さんに寄り添うようにしてそう言った萌音。
そして、お母さんは萌音の頭を優しく撫でた後、わたしの顔を見てきっと睨みつけた。
萌音は、いつも必要以上にお母さんになにか助言をすることはない。...なにかあったのかな.....
「ねえお姉ちゃん.......あんた、岡野って知ってる?」
急に萌音から発されたその言葉。.......岡野?誰かな.........
わたしは正直に「わかんない」と言うと、萌音はさっきの悲しげな表情が嘘みたいに一変して声を荒げた。
「クラスで一番かっこいい岡野よ!?あいつ、あんたの顔のことかわいいから好きって言ってたのよ、許せない....わたし以外をかわいいなんて言うやつ.....!!!」
く、クラスメイトだったんだ....名前、覚えておかないとな。
でも......それはなにかの間違いだ。
「萌音....それは、間違いだよ。わたしのことをかわいいなんて..思う人は居ないからっ....!」
わたしは言葉を間違えたのかもしれない。
萌音は、さっき以上に声を荒げてわたしの髪をひっぱりながら叫んだ。
「......はあ?...なんなのよ!!わたしのことを見下してるの!?わたし、あいつの事好きだったのに!!!............お母さん、お姉ちゃんなんか抜いて早くご飯食べよう、お腹すいっちゃった。」
「そうね、今日はあなたの好きなミートスパゲッティよ。」
...............どうしてわたしは、いつもこうして選択を間違えてしまうのだろう。
_________その日の夜、わたしは1枚のうすぺらい毛布にうずくまり、声を殺して泣きながら眠りについた。
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